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涼をとりたい~雷と豪雨~

 昨夜、10時を過ぎたころでしょうか。雷が鳴りはじめました。最初は白く光るばかりだった雷。遠くでゴロゴロというだけだった雷。雷の気配がしても、雨が降り出す雰囲気ではありませんでした。

 雷が鳴るだけで、雨が降らないということはよくあります。もしかしたら、今回もそうなのかもしれないと考えていました。

 それが、どれぐらいの時間が経ってからなのかはわかりませんが、雷の音が大きく響き、雨が降りはじめました。

 停電するほどではなかったものの、バリバリバリッという音に、思わず身体が飛び上がりそうになります。

 この雷も、降りはじめた雨も、さっと過ぎ去ってしまうものと思っていましたが、思った以上に長く居座り、久しぶりに雷と雨の音を聞きました。

 気温が高い日、雷を伴うゲリラ豪雨にご注意を、と言われてはいましたが、私の住む地域ははずれているのではと考えていました。

 降り続いた雨がいつやんだのかはわかりません。

 雷と雨の音を聞きながら眠った私は、起きたら、雷と豪雨など忘れ去ったかのような空を窓から見ました。

 外に出てみれば、道路はすっかり乾いています。雨など降らなかったかのような様子でしたが、ところどころ水たまりがあるので、激しい雨が降ったんです。

 今日、夕方になるころには、土もすっかり乾いてしまうだろうと思っていましたが、日陰になっている場所では、地面がまだ湿っていました。

 だからでしょうか。風が吹くと、なんとなく涼しくて、生き返ったような気がしました。

 夕立が降った後は、少し気温が下がります。ですが、多少の雨では、むわっとした空気が立ち上るだけで、よけいに暑さを感じます。涼を感じるとはいえませんね。

 ゲリラ豪雨は困りものですし、雨柱が立つような雨も危険ですが、気温が下がるような雨はうれしいものですね。

 猛暑日が続けば、大地も渇き、熱気がこもるようになります。雨が降ることで、暑さがゆるむと助かります。

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