うたうみ

写真作家/フォトグラファー 心のぬくもりにそっと触れるように写真や言葉を扱っています。…

うたうみ

写真作家/フォトグラファー 心のぬくもりにそっと触れるように写真や言葉を扱っています。 言葉、歌、本、散歩、おいしいごはんが好きです。

最近の記事

揺れ動く世界でどうしようもなさを抱えて。

数日前、立て続けに大きな地震が起こった。 と言っても、わたしの住むところから震源は遠く、揺れを感じることもなかったので、ネット上でその事実を知ったに過ぎないのだけど。 それでも、心はざわついていた。 なにせ、わたしの住む家は海のすぐそばにあり、近くで大地震でも起これば何かしら影響を受けるのは免れないと思っている。 今回に限らず、以前から海が好きでよく全国各地の海沿いのまちに足を運んでいたこともあり、そのたびに地震や津波のことを考えさせられていた。 いつどこで巻き込まれるか

    • 息を吐くように表現をする

      わたしは人生を通して「表現」をしていく人間なのだろうな、と感じている。 表現。自らの内側から溢れるものを形にすること。 わたしにとってそれは、写真を撮ったり、言葉を綴ったり、ときには絵を描いたり、歌を歌ったりということだ。 上手だからやるのではない。他人に認められたいからでもないし、もちろんお金を稼ぐためでもない。 わたしにとって表現することは、息を吸ったら吐くのと同じこと。 吸ったまま息を止めていたら苦しいように、生きる中で何かを受け取ったのなら、それを何らかの形で

      • この世界は思ったより難解で、意味がわからなくて、美しい。

        この世の正体を、仕組みを知れば、もっとらくに楽しく生きられると思った。 でも知れば知るほど難しくて、わからなくて、 深く潜れば潜るほど、暗く重くなる海の中みたいで。 どれだけ人と分かりあおうと努力しても、すればするほど、分かり合えなさに絶望する。 自分の弱さを突きつけられ、消えたくなる。 どれだけわたしたち人間が祈ろうと、自然はときに姿を変えて人を襲う。今まで丁寧に重ねてきたものを、いともあっけなく消し去る。 それでも自分の足で立って生きていくしかないというのに、とき

        • 写真展『遠い青』を終えて

          せとうち暮らし写真展『遠い青』。先日、無事終了しました。 遠くからわざわざ会いに来てくださった方、たまたま見かけて立ち寄ってくださった方、何年か越しに再会できた方。この展示をきっかけにたくさんの新しい出会いや再会を果たせて、胸がいっぱいです。 1ヶ月以上にわたる写真展を経て感じたことを、ここに綴り残しておきたいと思います。 写真展の空間づくり 会場は、広島県尾道市にある、ONOMICHI U2さんのイベントスペースをお借りしました。 ONOMICHI U2さんの施

        揺れ動く世界でどうしようもなさを抱えて。

          2023年の終わりに|「手放してもいい」とゆるすこと

          2023年はある意味、たくさんの絶望を知った一年だったように思う。 それは、わたし自身に対してだったり、生き方においてだったり、人間関係においてであったり、さまざまだったけれど、ひとつ、それらを経て学んだことがあるとしたら 「手放してもいい」とゆるすこと そんな言葉にまとめると思う。 . ___「うたうみ」やめたら? いつだったか、働き方に悩んでいたとき。 ある人にそう言われ、安堵から涙が止まらなくなったことがある。 一人の写真家「うたうみ」という名前にのしかかる期

          2023年の終わりに|「手放してもいい」とゆるすこと

          生きづらさを自覚した話。

          「生きるって難しいね。」 つい、そう呟いてしまうことがときどきある。 世の中で「生きづらい」という言葉を耳にするようになったのは、いつ頃からだっただろう。 わたし自身その感覚を覚えたのは、たしか大学生の頃だった。 大学を中退しフリーランスになって3年目の今も、ますますそう感じている。 . 実際のところ感じていることを、つらつらと書き出してみました。 枠内は、気になる方はサラッと読んでみてほしいのですが、しっかり読まなくても大丈夫です。 (内容はあくまでわたしの経験や主

          生きづらさを自覚した話。