欧州でみたプロジェクターのある風景
まだコロナウイルスの影響が拡大する前、欧州に旅行に行きました。
そこで密かに感じたことがあります。
それは日本よりも街中でプロジェクターを見かけるな、ということ。
正確にはプロジェクターが映し出す映像を見かけるわけですが、まず目を引きます。
なにせなんでもない壁や物体が光を放っているように見えるわけです。
例えばこちらの写真。
ロンドンの大英図書館に入るとまず目にする受付です。
石壁に「Tours of the Library」の文字、そして中央には現在時刻を示す時計が投影されています。
思わず目を向けてしまいました。
そして裏から見てみますと、そこには光を放つプロジェクターの姿が。
受付の屋根に備え付けられているようです(わかりますかね?)。
このようにプロジェクター映像を見て、どこから投影されているんだろうとプロジェクター本体を思わず探してみる。
一箇所で二重に楽しめるわけです。
(一緒に旅行に行った友人には一言もこんな楽しみ方をしていたことは伝えていません。引かれるかもしれない)
現実にデジタル情報が重畳されているこの光景は、見方によっては拡張現実みたいでワクワクします。実際、プロジェクターを用いる取り組みを空間拡張現実というようです。
他にはドイツのミュンヘン地下鉄駅の広告にもプロジェクターが使用されていました。
左の白い箱のようなものがプロジェクターです。
ここからホームから線路を挟んだ壁面に映像広告が映し出されています。
それがホームにズラッと並ぶ……なかなか普段では見られない光景でした。
駅構内に巨大な平面モニターを何枚も並べるより経済的なのでしょうか。
しかし車内からホームを見たら眩しいんじゃないか、と思いましたがそこは問題なく。
確か電車が来たら投影を止めるようになっていたように記憶しています。そして電車が発車すると再び投影が始まります。
どういう仕組みだったのでしょうか。センサーでもついていたのかな。気になります。
またロンドン交響楽団の本拠地、バービカン・センターでは通路の隅の方にプロジェクターでちょっとした映像が投影されていました。
バービカン・センター自体かなりモダンで良い感じのホールでしたが、こういった仕掛けがより素敵な空間を演出しています。
▲バービカン・センター内。おしゃれ~~
ドイツの名城、ノイシュバンシュタイン城でも展示コーナーの一角にプロジェクターが利用されていました。
部屋の中央には模型があり、壁面には改修風景か何かの大きな映像が出ています。
モニターのような外枠がないところもプロジェクター映像の良いところです。圧迫感がありません。
写真はありませんが、空港など他にも3箇所ほどで活用されていました。
近年は大型液晶モニターの価格も下がってきたため、純粋な映像提示にはそちらを利用することも多いとは思います。
光量や遮蔽物など、プロジェクター特有の課題も多いですから。
そんな中でもこうして活用シーンが見られて驚きとともに、可能性を感じました。日本の街中では、イベント事のプロジェクションマッピング的な使われ方しか目にすることがなかったので。日本でも増えると良いですね。
おまけ
テムズ川沿いのゲームセンターでみた空中ディスプレイ。筐体の上にBeat Saberの文字が回転しています。目を引くのはこちらの方かも笑
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