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「墓じまい」について、毎日新聞社にインタビューされました

選択的夫婦別姓制度の記事を書いたことをきっかけにして、毎日新聞社さまからご連絡を頂戴し、記事にしていただきました。

テーマは選択的夫婦別姓制度についてではなく、墓じまいについて。ちょっと違いますが、大枠は同じようなものというか、既存の家父長制と脱核家族のアンマッチに対する解決策の模索というか現状の見つめなおしというか、そういう内容であることには変わりありません。というか記事の内容も半分くらい私が妻の姓を選択したことに言及する内容になってますね。(インタビューのときからその話が本筋みたいになってしまっていた。私が喋りすぎたせいかもしれません)

記者各位はかなり当事者意識を持ってこの連載と向き合っているんだろうなという印象でした。余計なことを言ってもあれですが、とにかく真摯であったなということだけはお伝えしたく、私も悪筆ですが記事にしておこうと思った次第です。


改めて面と向かって墓じまいのことを尋ねられると、そういえば明確に決めたことはないが、根っこの部分は妻と同じ感覚であることだけは確信があったので、記事の通りに答えました。とにかく、生きている皆さんが故人をしのびやすいようにすべきであるということ。私が結婚したのは家ではなく妻であること(親族を大事にしなくていいという意味ではありません)。この二点さえ大切にできれば、あとはご家族の中で決めればいいことなんじゃないかなと思います。4つ以上の墓参りを楽しみたい人たちならそのままでいいだろうし、墓参りなんぞ不要だろうと思うならすべて終ってしまえばいい。どうやってしのぶかは様々でいいと思います。できればあなたの意見だけではなく、子供たち、兄弟姉妹の意見も参考にしながら動けるといいですね。

テーマがテーマなので、年配の方むけの記事になるだろうということも仰っていましたが、ご年配がnoteを見ないとも言えないので、もし参考になれば幸いです。


ちなみに後日談ですが、インタビューの後で妻と墓じまいについて話してみました。誰の墓に入る云々については確認するまでもなく同じような意見を抱いていましたが、高圧縮して宝石にするという案だけは「アクセサリーにするにはあんまりかわいくないからイヤだ」と笑っていました。私が「石にしてから放ってもらうのはどうか」と聞くと「それはアリかも」とのこと。

「墓じまい」という理屈が、そもそも法律上どこまで許されているのか(もはやだれとも分からない骨壺はどうすればいいのか、とか。戸籍関係にない骨壺を一つの墓に纏めてしまうことは許されるのか、とか。)を知らない状態からスタートすることになるわけですが、ぜひ柔らかい頭で考えてみてほしいと思います。夫婦の形から家族の形まで様々です。都内の狭い土地で墓の形を目指すことが有意義か。田舎の生活圏から遠い土地に墓を持っておくことに皆が手放しで賛同できるのか。ぜひ考えてみてください。

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