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納豆ご飯
2024年6月30日 22:03
十代の頃に読んだ本を、八十を過ぎた晩年に読み返すとどう感じるのだろうか。ふと、祖母とある小説の話を思い出した。私は、間違いなくおばあちゃん子だった。畑に囲まれる田舎の家。祖父母、両親、四人の兄弟の八人家族の中で私は育った。母は私たち家族のために毎日家事や育児で忙しく、母の手伝いをするくらいしかコミュニケーションは取れなかった。その代わり祖母と多くの時間を過ごした。赤ん坊の頃は
2022年7月20日 15:56
自分語りというか、私のおばあちゃんの話というか。私のおばあちゃんは本当に本が大好きな人でした。そんなおばあちゃんとある「小説」について今回お話しします。 おばあちゃんは晴耕雨読を実行しており、晴れている時はどんなに暑くても畑仕事、雨の日は読書や編み物。死ぬまでボケもせず、徒然草の冒頭部分や石川啄木の短歌などすらすらと出てくるような人でした。私も読書が人並みに好きであったので、おばあ