特製〝食育カルタ〟をこども食堂に寄贈して
食にまつわる言葉にかわいい絵が付いた食育カルタを、鈴木さんというグラフィックデザイナーと弊社うたみなでつくったのですが、昨年の春、地元である滋賀県内の20のこども食堂に寄贈させていただきました。
「あ」りがとう いのちがいのちを いただきます
「い」きがいい おさかなしんせん うみのさち
「う」んちのいろで たべたもの わかるかな?
食べることの「大切さ」や「楽しさ」を、カルタ遊びをしながら少しでも感じてもらえたらいいなぁ。と、思い付いたのがキッカケでした。
こども食堂を支援されている社会福祉協議会さんを通じて寄贈したのですが、コロナ前、その社会福祉協議会主催の『こども食堂フェスタ』というイベントがあり、来場したこどもたちと食育カルタを愉しむ機会に恵まれました。「みんな、遊んでくれるかな?」という私の一抹の不安は一瞬で吹き飛び、こどもたちはガンガン参加してくれたのです。
「うんちやって!アハハ!」
いちばん人気は、「う」の「うんち」の札。やっぱり、うんちは鉄板ネタ。うんこ漢字ドリルは偉大な発明です。
このカルタを寄贈する前に、こども食堂にかかわっておられる何人かの方々にご意見をもらったのですが、一枚、言葉を修正した札があります。
「ひ」とりより かぞくそろって にぎやかごはん
なにげなく書いた言葉だったのですが、ある人の意見を聞いてハッとしました。こども食堂に来るこどもたちのなかには、家で家族そろって食事をする習慣がなかったり、親が仕事等で不在がちで「孤食」せざるをえないこどもがかなり多いというのです。
夜、ひとりぼっちで、ごはんを食べている小さなこどもの背中を思い浮かべると、胸が締め付けられる思いがしましたし、そんなこどもたちに”にぎやかごはん”なひとときを提供しているこども食堂さんの重要性にあらためて感動しました。こどもたちにとって、こども食堂との出逢いはきっと、かけがえのないものでしょう。
「ひ」とりより みんなそろって にぎやかごはん
と、改訂しました。
こどもにまつわる悲しい事件が後を絶ちません。どうか彼ら彼女らの人生に、あたたかい、にぎやかごはんなミライを。
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