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兎がほざく

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ショート•エッセイ、140字以内。毎日投稿、どこまで続く?
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#愛

兎がほざく1229

兎がほざく1229

有島武郎に惜しみなく愛は奪うという小説があります。

愛は九割奪って一割与えるぐらいの感じのものだと思います。

その一割もお互い相手の欲しいものとは違うものしか提供できないかもしれません。

そういうものと思って人間同士おおらかに愛し合ってよいのだとぼくは思います。

兎がほざく1212

兎がほざく1212

勇気には進む勇気と退く勇気とがあります。

結果を引き受けるという決断です。

蛮勇とはその決断を欠いていて、期待どおりにならない可能性に目をつぶります。

勇気とはその決断さえあれば豪傑でなくても誰もが出せます。

そして勇気のない愛はないのです。

兎がほざく1159

兎がほざく1159

愛を人間の手の届かないような無私のものだと考えるとしんどいです。

ただ「好きだ」でいいはずです。

その中で多少でも相手に与えられればまずまず。
求めるばかりよりもいいです。

「こんなに愛してるのに」と思うより「これぐらいの愛だから」と思うほうが悲しくないでしょう。

兎がほざく🐇433

兎がほざく🐇433

愛という言葉は古来の日本語でないこともあり考えさせられます。

与えようとする心というと、なんとなくわかります。

でもそれとセットで求めようとする心があると思うのです。

求めるとは相手の心次第が前提で、無理に奪えないということです。

小鳥は愛を求めて囀ります。