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2021年6月の記事一覧
兎がほざく🐇その114
ぼくは言葉に深く入ってしまう。
つくりごとも本当のことのように思える。
小さい頃テレビは、主人公がかわいそうな場面では耐えられず消していた。
SNSの悲しい投稿、本気にして、せめてと頑張ってコメントを返して、思い過ごしとわかる。
それが自分らしくていいのかな?
兎がほざく🐇その113
事実は、それぞれの人がその人なりに解釈するもの。
その解釈が事実の全てを反映している保証はない。
事実はわれわれの予想と関係なく進行する。
よいことも、悪いこともある。
人は自分なりの解釈で一生懸命、信じることをなせばいいのだ。
果報は寝て待てという。
兎がほざく🐇その112
ちょっとだけ、変えてみる。
勤めに行くのに曲がる路地を一つ変えてみる。
コーヒーを買うコンビニを通りの向かいのお店に変えてみる。
こんなことでも結構気晴らしになる。
大きな変更でなくても、自分が自分で決めたということが、気分にプラスになるのだと思う。
兎がほざく🐇その111
善悪、正邪、道徳、倫理。
絶対と相対。
考えれば考えるほど難しい。
でも、自分を好きになれることをやり、自分を嫌いになることをやらない、こう説明すれば大体あっていると思う。
それは自分で判断するもの。
他人には口出しできない。
その結果は自分に確実に返る。
兎がほざく🐇その110
文芸にも映画にも演劇にも、死や自滅や世の終末が、愛や欲や犯罪に入り混じって溢れている。
嘘がない人の生き様。
しかも観客に安全なフィクションとして。
2時間サスペンスドラマは毎晩視聴率がとれる。
ぼくの好きな純文学は、安全装置のいかれたストリップだ。
兎がほざく🐇その109
帰り道、中学生の男子五、六人が歌を歌いながら歩いていた。
......お金もないし、力もないし、地位も名誉もなにもない......
その屈託のない歌声。
君らには、若さがあるよ、まだ出逢わない恋人がいるよ。
変声期のがなり声の歌が、星のない宵に心に沁みた。
兎がほざく🐇その108
ゴッホの絵は暗いからと敬遠していたが、初めてしっかり画集を見た。
現実が崩れて融け去る感覚があって、そこから画像を救い出すために激しく筆を打ち付けたのだろう。
その中で自分を保持するために、逆説的に自分で自分を傷つけたのだろう。
遺された絵は画家の祈りだ。
兎がほざく🐇その107
多様性。
女性と男性、様々な年齢、人種、心身の状態。
お互いの心が完全に分かり合うことができれば、どんなに素晴らしいだろう。
でも、お互いに完全に分かり合うというのは、難しい。
分からないことも含めて、お互いに受け入れること、それが多様性の尊重だと思う。
兎がほざく🐇その106
仕事について、自分の適性や世の中ヘの貢献のあり方など、考えれば考えるほど答えが出なかったりする。
そういう時は、仕事は生活の金を稼ぐことだ、と一旦割り切るといいと思う。
仕事は決して金だけで説明しきれないけれど。
まずは生活のためにお互い頑張りましょう。
兎がほざく🐇その105
恋愛は想像により育つから、現実に触れると壊れやすいものだと思う。
まるでシャボン玉のようにはじける。
身体の触れ合いは現実との接触だから、恋愛にとっては急所だ。
暁の前の暗闇に、たくさんの恋人たちのシャボン玉がはじけるのをこらえきれず、音もなく消えてゆく。
兎がほざく🐇その104
ぼくは小さい頃から独りでいる時間が一日の中では長いです。
存在の気配を消しているという感じ。
忍者みたいかな。
それで何事か絶えず考えています。
考えや作品を発信するのは、最近SNSが使えるようになってからのことです。
それはやはりみなさんと共感したいからです。
兎がほざく🐇その103
世間の要求。
ああでなくては、こうでなくては。
冷静に考えれば、それは自分が自分に要求しているのだ。
自分が世間の声と思い込んで。
他人の意見でも自分の無視しているものは、世間に勘定していない。
自分に厳しい自分。
たまには優しくしてみようかな。
兎がほざく🐇その102
共感。
ぼくも、そしてあらゆる人が求めるもの。
何か共通に体験したり予め知っていたりすると、起こりやすいみたい。
ライブがそう。
SNSもそう。共通の時間にいることができる。
固まった現実の下で、共感が地下のマグマのように動く。
兎がほざく🐇その101
自信というもの。
誰かを、何かを、信じるということは、裏切られることも受け入れること。
だから、自分を信じるとは、期待と違う現実が現われても、自分を責めず自分を受け入れ続けることだろう。
自分だけは見捨てず信じ続けたいです。
自分にしかできないことだから。