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兎がほざく

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ショート•エッセイ、140字以内。毎日投稿、どこまで続く?
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2021年6月の記事一覧

兎がほざく🐇その114

兎がほざく🐇その114

ぼくは言葉に深く入ってしまう。

つくりごとも本当のことのように思える。

小さい頃テレビは、主人公がかわいそうな場面では耐えられず消していた。

SNSの悲しい投稿、本気にして、せめてと頑張ってコメントを返して、思い過ごしとわかる。

それが自分らしくていいのかな?

兎がほざく🐇その113

兎がほざく🐇その113

事実は、それぞれの人がその人なりに解釈するもの。

その解釈が事実の全てを反映している保証はない。

事実はわれわれの予想と関係なく進行する。

よいことも、悪いこともある。

人は自分なりの解釈で一生懸命、信じることをなせばいいのだ。

果報は寝て待てという。

兎がほざく🐇その112

兎がほざく🐇その112

ちょっとだけ、変えてみる。

勤めに行くのに曲がる路地を一つ変えてみる。

コーヒーを買うコンビニを通りの向かいのお店に変えてみる。

こんなことでも結構気晴らしになる。

大きな変更でなくても、自分が自分で決めたということが、気分にプラスになるのだと思う。

兎がほざく🐇その111

兎がほざく🐇その111

善悪、正邪、道徳、倫理。
絶対と相対。

考えれば考えるほど難しい。

でも、自分を好きになれることをやり、自分を嫌いになることをやらない、こう説明すれば大体あっていると思う。

それは自分で判断するもの。
他人には口出しできない。

その結果は自分に確実に返る。

兎がほざく🐇その110

兎がほざく🐇その110

文芸にも映画にも演劇にも、死や自滅や世の終末が、愛や欲や犯罪に入り混じって溢れている。

嘘がない人の生き様。

しかも観客に安全なフィクションとして。
2時間サスペンスドラマは毎晩視聴率がとれる。

ぼくの好きな純文学は、安全装置のいかれたストリップだ。

兎がほざく🐇その109

兎がほざく🐇その109

帰り道、中学生の男子五、六人が歌を歌いながら歩いていた。

......お金もないし、力もないし、地位も名誉もなにもない......

その屈託のない歌声。

君らには、若さがあるよ、まだ出逢わない恋人がいるよ。

変声期のがなり声の歌が、星のない宵に心に沁みた。

兎がほざく🐇その108

兎がほざく🐇その108

ゴッホの絵は暗いからと敬遠していたが、初めてしっかり画集を見た。

現実が崩れて融け去る感覚があって、そこから画像を救い出すために激しく筆を打ち付けたのだろう。

その中で自分を保持するために、逆説的に自分で自分を傷つけたのだろう。

遺された絵は画家の祈りだ。

兎がほざく🐇その107

兎がほざく🐇その107

多様性。

女性と男性、様々な年齢、人種、心身の状態。

お互いの心が完全に分かり合うことができれば、どんなに素晴らしいだろう。

でも、お互いに完全に分かり合うというのは、難しい。

分からないことも含めて、お互いに受け入れること、それが多様性の尊重だと思う。

兎がほざく🐇その106

兎がほざく🐇その106

仕事について、自分の適性や世の中ヘの貢献のあり方など、考えれば考えるほど答えが出なかったりする。

そういう時は、仕事は生活の金を稼ぐことだ、と一旦割り切るといいと思う。

仕事は決して金だけで説明しきれないけれど。

まずは生活のためにお互い頑張りましょう。

兎がほざく🐇その105

兎がほざく🐇その105

恋愛は想像により育つから、現実に触れると壊れやすいものだと思う。

まるでシャボン玉のようにはじける。

身体の触れ合いは現実との接触だから、恋愛にとっては急所だ。

暁の前の暗闇に、たくさんの恋人たちのシャボン玉がはじけるのをこらえきれず、音もなく消えてゆく。

兎がほざく🐇その104

兎がほざく🐇その104

ぼくは小さい頃から独りでいる時間が一日の中では長いです。

存在の気配を消しているという感じ。
忍者みたいかな。

それで何事か絶えず考えています。

考えや作品を発信するのは、最近SNSが使えるようになってからのことです。

それはやはりみなさんと共感したいからです。

兎がほざく🐇その103

兎がほざく🐇その103

世間の要求。

ああでなくては、こうでなくては。

冷静に考えれば、それは自分が自分に要求しているのだ。

自分が世間の声と思い込んで。

他人の意見でも自分の無視しているものは、世間に勘定していない。

自分に厳しい自分。
たまには優しくしてみようかな。

兎がほざく🐇その102

兎がほざく🐇その102

共感。

ぼくも、そしてあらゆる人が求めるもの。

何か共通に体験したり予め知っていたりすると、起こりやすいみたい。

ライブがそう。

SNSもそう。共通の時間にいることができる。

固まった現実の下で、共感が地下のマグマのように動く。

兎がほざく🐇その101

兎がほざく🐇その101

自信というもの。

誰かを、何かを、信じるということは、裏切られることも受け入れること。

だから、自分を信じるとは、期待と違う現実が現われても、自分を責めず自分を受け入れ続けることだろう。

自分だけは見捨てず信じ続けたいです。
自分にしかできないことだから。