見出し画像

片想いやめました

「片想いやめました」

たとえば、そう宣言してみたら、少しは想いが薄れるのだろうか。
そんなくだらないことを考えてしまうくらいに、この想いの落とし所が見付からない。

それでも、気付けば考えるのはあなたのことばかり。
玉砕する覚悟もなくて、伝えることすらできないままここまできてしまった。

それに、あなたを想っているということが、一種私のアイデンティティになりつつあるから困ったものだ。
私が私であるために、あなたを思い続けよう。そっとスマホに手を伸ばし電話をかける。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?