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ロシア・中欧旅行記#1

どうも、うすしおです。
旅行記第一弾として、2019年9月のロシア・中欧旅行記を書いています。

第1回目の今回は、成田空港出発からウラジオストクを経由しモスクワまで、シベリア鉄道6泊7日乗車体験を書こう…と思っていました。
しかし、思い返してみればシベリア鉄道に乗るまでのトラブルが多すぎました。
ということで、今回は予定を変更し、成田空港からシベリア鉄道に乗るまでを書いていきます。

それではさっそく、成田出発からまいりましょう。

成田空港に着いたらひとまずロシアルーブルを入手します。(普通は現地で引き出すのですが、今回はこの行動が運命を変えます。)
検索してみると…どうやらロシアルーブルは第1ターミナル南ウィング京葉銀行でしか扱いがない…?
レートを比較することもなく、1万円で約4500ルーブル手に入れました。
ルーブルのほかに約5万円で400ユーロも入手しておきました。
手元には4500ルーブルと、400ユーロと、1万円。私の全財産でした。

余裕をもって機内荷物預けのカウンターに向かいます。
ん??んん…?!
遅延していました。

boardingpass_モザイクあり

いや~、ツイてますね!!!(泣)
しばらく荷物すら預けられず手荷物チェックも受けられませんでした。
その後、特にアナウンスなく機内預けカウンターが開いたので、とりあえず預けました。
機内預けは航空券代に含まれていなかったらしく、5600円ほど取られました、トホホ。

結局飛んだのは日本時間で18時頃、ウラジオストク時間では19時です。
ウラジオストクまでは約2時間。
問題は、ですよ。問題は、シベリア鉄道の出発時間です。
そう、到着した夜の0時51分出発(ウラジオストク時間)でした。

結局ウラジオストク空港には21時20分頃に到着しました。
もちろん空港内のお店は閉まっており、なんだか暗いです。
ATMも使えなさそうで、ここにきて日本でルーブルを入手してきてよかった…!となります。

とりあえずタクシーを手配してくれるカウンターを探します。
機内預けの荷物を受け取りエスカレーターを降りると、目の前に黄色と黒のストライプに大きく「TAXI」と書かれたカウンターがありました。
「これだ…。」
ドキドキしつつもカウンター越しに「Vladivostok station」というと、「1500 ruble」と言われました。ひとまず正規の価格で安心しつつ、1500ルーブル支払います。
レシートのようなものと、タクシーの番号?を教えてくれました。
荷物を持って空港の外にある駐車場へ向かいます。
途中で運転手のおじさんが見つけてくれて、荷物を運んでくれました。
噂通り、女性に優しい国なのかもしれません。
この時点で21時半くらいです。シベリア鉄道の出発までは3時間半ないです。
ウラジオストク空港から市街地までは車で約1時間と聞いていました。焦ります…。しかし焦っても仕方ありません。
黙ってタクシーと、自らの運を信じるしかないのです。

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祈りは通じました…!ある意味、とても運が良かったです。
空港から出て高速道路に入った瞬間、片手で電話しながら時速120キロで飛ばしてくださいました…!(※最高時速は127キロでした。)
2車線をまたぐ走行、方向指示器を出さない急な車線変更、通話しながらの運転、速度の大幅超過…。日本で免許を取った時にやってはいけないといわれたたいていのルール違反を見た気がします。
40分で駅に着けた、ということに加えて無事に駅にたどり着けたことに二重の運の良さを感じずにはいられません。

そんなこんなで…なんと22時少し過ぎにはウラジオストク駅に!
奇跡です!成田空港を出て4時間ちょっとでウラジオストク駅です!

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乗る予定の0時51分ウラジオストク発モスクワ行きもちゃんと出ています!

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レーニン像がありますね。ちょこっと周辺をお散歩する余裕はありました。
自分の適応能力に驚きです。
しかしうかつでした…。日曜日の夜22時過ぎ…スーパーマーケットなどあいているはずがありません。

遅延に次いで今度は食糧問題です。
シベリア鉄道は最初の1食だけついてくる、ということは聞いていましたが、それ以外は食堂車で食べるか自分で買って持ち込むかしかないのです。
途中で通る大きな駅では2時間ほどの停車の間に外へ出て買い足しできるとはいえ、いつ大きな駅に着くのか、本当に買い足せるのか保証はありません。

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ぶらぶらしていると…お!駅横の売店はまだ開いていました!
1年間ロシア語の授業を受けたのでキリル文字は読めます!!
ただし、読めたところで意味は分かりません…。おまけにロシアでは英語、ほとんど通じません。
もちろんこちらのコンビニでも英語は通じません。
おまけにロシアのコンビニや売店はあまり商品に直接触れることができず、商品名を言うか、指差しチャレンジするほかないのです。
指差しで届くものも限られ、結局水、パン、サラミ、カップラーメン、チョコレート、チーズと最低限のものだけ買い、駅で電車を待つことに。

電源が入っているのかわからない金属探知機を通り手荷物検査をし、大人しく座って時間まで待ちました。

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 駅構内。西洋風の大きな建物です。私とは比べ物にならない量の食糧を持っている方が多く、準備不足を痛感します…。

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0時過ぎにはホームへ。
サハリンから来たというお姉さんに話しかけられます。
事前にダウンロードし、オフラインでも使えるようにしていたGoogle翻訳の出番です。
日本のこととか、どこまで行くのかとか軽く話した後お姉さんに「ちょっとこの荷物見ていてもらえない?」と。
見ているのは別にいいかと思い、見ていました。笑
帰ってきてしばらくするとまた。3回くらい続きます。どうやら私に荷物番をさせて、お姉さんはタバコを吸いに行っていたようです。

そんなこんなで0時半頃無事乗車します。
お姉さんは別の車両らしいので、ここであっさりお別れです。
乗る車両を探し、車掌さんに事前に印刷してきたチケットとパスポートを見せます。(スマホで見せても平気な気がしますが、念のため印刷をお勧めします。)

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2等寝台はこんな感じで2段ベッドです。ちなみにモスクワまで2万~3万円です。(上段のほうが高い。)

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電灯と、充電設備がついていました。
上のベッドはUSBです。なぜか2.1Aと1.5Aに分かれていましたが、特に違いは分かりません。
下のベッドは普通にコンセントなので、変換プラグ(タイプC)がないと使えません。
部屋はなんだか蒸し暑くて、なかなか寝付けませんでした。
定刻通り発車するとようやく冷房がついて、快適になり、気づけば寝ていました。


…と、いうことで、今回はシベリア鉄道乗車までを書きました。
ちなみにロシアでは電話番号がないと基本Wi-Fiを使えない、ということを成田空港で知りました。
離陸前、とりあえず母親に「シベリア鉄道間に合うかわからない…」とLINEを入れ、検索履歴を「シベリア鉄道 乗り遅れ」「シベリア鉄道 間に合わない」で埋め尽くしたのち音沙汰無しになったわけです笑
結果的に乗れたから良かったものの…。乗車前からトラブルが多すぎて、もうこの旅ウラジオストク終着点でいいかな?!と何度思ったことか。

これからもこんなもんじゃないトラブル連発しながら3週間旅を続けていきます。
私が事前に知らなくて困ったこととか、知っていて便利だった情報なども書いておけたらなと思っています。興味のある地域だけでもぜひ読んでくださるとうれしいです。

次回こそ、シベリア鉄道車内での過ごし方を書いていきます!
ウラジオストク~モスクワ約9200km。6泊7日の鉄道旅です。


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