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最近のロイロイベントあれこれ

 最近お仕事関連で関わっているロイロノート認定教育者グループ(LEG)が主催されるイベントや、ロイロノートユーザーである学校が主催される公開授業や公開セミナーについて、今年の夏を例に少し書いてみます。結論としては、ロイロノートを共通言語に集まっているけれど、操作方法の話ではなく授業や学校の在り方についての内容ばかりだったな、という話です。

1.公開授業研究会の例

 最も顕著だった2024.09.21北九州にある敬愛小学校で開催された会を例に。この会は午前中の開会挨拶、敬愛小学校の先生方の授業公開に始まり、外部講師による特別授業の公開、午後の特別授業の振り返り、外部講師によるセミナー、最後に基調講演、おまけで希望者のみ交流会という1日掛かりの公開研。手前味噌ですが、講師陣も超豪華。参加者は全て無料で、学校側からの支払いも無し。ロイロ認定校特典で講師費は全て(株)LoiLoもち。とんでもない会社ですわ。
 で、何が顕著だったかと言うと、外部講師による特別授業でロイロノートを使わなかった授業があった事。前代未聞です笑。けれどもその後の振り返りのお話を聞いて納得。最後のまとめの場面で活用する予定であったけれど、児童とのやりとりが盛り上がってきた場面だったので、無理にまとめをしない方がこの子たちの今後に繋がると考えて使わなかった、という訳です。普段授業をしている児童生徒であれば、関係性もあるので1コマでまとめまで辿り着けたはず。やはり人間同士なので飛び込みの場合はお互い探り探りの部分もあり、結果的に想定より時間がかかり無理にまとめる事をされなかった。とても素敵な在り方だと思いました。余談ですがたまに公開授業を見学していると、無理やり授業案通りに進めて児童生徒が置いてかれている場面を見かけます。どんな時でも、目の前の児童生徒を見取って柔軟に進められる在り方に感動さえ覚えました。その後のセミナーではロイロノートの活用についてもガッツリ触れてくださっているので、全く問題なしです。

野中潤先生の基調講演トップ画はどう見てもCanvaです

2.LEGイベントの例
 地域のユーザーさん同士で活動しているLEGでも、この夏は結構内容が変わってきているなと感じます。制度ができた2021年当初は、コロナとGIGAの波に揉まれて混沌とした中で「何とかロイロノートというものを使いたい」ニーズも高く、操作方法やちょっとした便利な活用についての内容が多かったかなと思います。また、オンラインでの情報交換会なども積極的に開催されていました。ほぼ毎週開催しているグループもありましたね。
 それから3年ほど経ち、ロイロノートを何とか使わなければというフェーズは大分通過したのではないかと思います。セミナータイトルも“個別と協働の往還〜算数・数学の見方・考え方→総合で生かし→社会に生きる資質・能力へ〜3Dプリンターを添えて”や“AI体験:問題作成~採点まで”、“教科書を元に主体的・対話的で深い学びを引き出すABD体験”など、ロイロノートのロの字もないタイトルが増えました笑。もちろん中身はロイロノートが含まれている訳ですが、こちらも操作方法ではなく、この場面で使っていますという具合に日常に溶け込んでいます。
 何となくの目標に「指導案に"ICT活用"であったり"ロイロノートを"みたいな記入がなくなって欲しいな」という思いもあったので、徐々に使う事が当たり前になりつつあるのかなと少し嬉しい気持ちになりました。

真木大輔先生のワークショップテーマにろいろロイロの字は無い

3.まとめ

 という訳で、今年の夏は「ロイロノートを使おう!」みたいな内容がかなり少なくなりました。しかしもちろんゼロではなくて、地域によってはまだまだ「使うための研修」も多いです。今後は、この地域差をどうやって埋めていくかが課題かなと思っています。
 ネクストロイロに向けて、ロイロノートは当たり前のツールとして、もっと自由に授業や学校のことについて話し合える会を広めていきたいと思います。

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