投資の基礎体力!社債編①
皆さん、こんにちは!アメリカ株式義塾です。
前回までは、増資とオファリングについて説明しました。これらの方法は、株式を発行して株主から資金を調達する方法です。
しかし、これを行うと持ち分が希薄化され、既存の株主からの不満も出るため、実行が難しい場合には、社債(Corporate bond)の発行という別の方法を取ることもできます。
やはり、この社債の発行も公示されると、それが好材料か悪材料かについては人それぞれ意見が分かれますし、さらには社債の仕組みをよく知らない人も多くいます。実際、私も初心者だった頃は、転換社債や新株引受権付社債、担保付社債などについて英語で公告があっても「何だろう...お金を借りたのかな?」と流してしまっていました。
しかし、絶対に!難しい概念ではありません。
むしろ、この文章を読めば読むほど、企業が早急に資金を調達する方法には本当にさまざまなものがあると感嘆することでしょう。
社債の中で重要なのは主に以下の6種類ですが、まずは普通社債に該当する保証社債、無保証社債、担保付社債について説明し、後で転換社債、ワラント債、他社株転換可能債について説明いたします。
社債の種類
(1) 普通社債
・無保証債 (Non-guaranteed bond)
・保証社債 (Guaranteed bond)
・担保付社債 (Security bond)
(2) その他の社債
・転換社債 (Convertible bond, CB)
・ワラント債、新株引受権付社債 (Bond with warrant, BW)
・他社株転換可能債 (Exchangeable bond,EB)
普通社債
無保証社債、保証社債、担保付社債は理解しやすい社債です。
まず一度、社債の正確な定義を確認しておきましょう。
#社債 (Corporate bond)とは?
企業が資金を調達するために直接発行する債券に該当します。米国債が国家が発行する債券であるのに対し、社債は企業が発行する債券と考えればよいです。
株式とは異なり、会社の状況に関係なく、あらかじめ約定した一定の利息が支払われます。
社債では基本的に、利子が定められた期間ごとに支払われます。アメリカの企業では四半期、すなわち3ヶ月ごとに利子が支払われることもあれば、年に1度支払われることもあり、最初に社債が発行された時の条件によって異なります。そして、満期になると元本が支払われます。
債務弁済の優先順位が低い場合は、そのまま失うことになります。そのため、社債にも信用格付けが存在し、通常、状況が悪い企業の社債ほど金利が高くなります。「ハイリスク・ハイリターン」というわけです。
例えば、アップル(AAPL)が5年満期の、1万ドルの社債を発行するとしましょう。アップルにとって1万ドルは大した金額ではありません。だから、アップルのCEOが突然マリファナを吸って「会社の全資産を北朝鮮に譲渡する」といった命令書に署名しない限り、誰もがアップルが5年後に1万ドルとその利息を支払えないことを心配しません。
アップルが社債を発行すると?
アップルは2013年5月に一度、170億ドル規模の社債を発行したことがあります。「私たちにお金を貸してくれる人は手を挙げて~」と言ったところ、瞬く間に530億ドルが集まり、その中から抽選で社債を発行することになりました。この時、アップルの社債の固定金利は1.08%と非常に低かったのですが、それでもこの人気でした。
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