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キャディに入ったらやると良いこと ─ 舞台に立って前に出ようというお話

こんにちは。キャディの吉田です。

ここ数ヶ月で会社のメンバーがググっと増えまして大変喜ばしいです!みんなとても良い人です。一方で、良い人すぎるせいか「ちょっと遠慮しちゃってる?」とも思ったので、僭越ながら一本書いてみることにしました。

入社1年半の吉田より独断と偏見に基づく「キャディに入ったらやると良いこと」お伝えします。ビジネスサイドの見方に偏ってるのは確かなので悪しからず。

1. キャッチアップ中とか気にせず発言しよう

キャディに入社する方は総じて理性的です。それがゆえに、結構多くの方が議論の場で、まだキャッチアップ中で分かってないし、と聞くことに徹する傾向があるなと思います。

自分には見えてないことがあるはず、という視点が持てることはとても大事です。実際そういったことは多いので。

ただ、ハイペースで事業が成長しているキャディで「まだ分かってない面があるから…」と言っていると、極端な話、ずっと聞き専になっちゃいます。

これは結構怖いことで、成長機会が減っちゃうんですよね。まず何もなしに意見出そうとしても出ないので、前に出るつもりでいたらそれに応じたインプットや思考を重ねると思うんです。これが弱まる。

そして、意見を出すと自分の意見が通ろうが通るまいが、フィードバックが得られる。そこから「一部の側面しか見えてなかったな」とか「なるほど、そういう構造なんだな」とか、何が分かってないか、何を学ぶべきかも見えてきます。ただただ聞いてるだけとは全然違います。この機会もなくなる。

自分はまだ成果出してないから、みたいな遠慮も不要です。自分もついついこう考えがちなので分かるのですが、それ言ってると上記の通り成長機会が減って、更に成果出しにくくなりかねません。

異論を返されたり、「発言したけど的を外しちゃったっぽい…恥ずかしい…」ってことも起きるでしょう。大丈夫です。誰もさほど気にしてません(良い意味で)。発言が直接何かに反映されなくても、それが刺激になって議論が発展すれば立派な貢献です。僕もあえてバカっぽく素朴な疑問を投げかけてみたり、極端な方に議論を振ってみることがあります。

建設的なスタンスで議論に参加しようとしていれば、ネガティブに捉える人はキャディにはいないのでご安心を。カルチャーブックに書いてる通り、コトにフォーカスしてるかどうかです。

そんなこと言いつつ、僕も自身の解像度が低い事への発言はそうガンガンできなかったりしますし、何でも口を出せというつもりもありません。ただ、自分のメインミッションや自チームでの議論や活動においては、まだキャッチアップ中とは思ってても臆せず前に出るのをオススメします。

前々からいる人たちの議論を聞いて「うぉ、ついていけるのか」と最初は思うかもですが、多分に経験値の面もあるので、受ける印象ほどに差があるわけではないです。議論に食い込んだもん勝ちです!

2. 分からないことはさっさと聞こう

入ってしばらくは社内で出てくるフレーズが製造業の用語なのかキャディ独自の用語なのか、から判断が難しいと思います。社内の業務プロセスや利用ツールも慣れるには一定の時間がかかりますし、正直そこまで説明資料を整えられてないこともあります。どんどん変わっていくし笑。

なので、理解できない用語ややり方が分からないことが出たら、ちょっとググったり社内のドキュメントをサクっと検索してみて、それでも分からなかったら、さっさと誰かに聞きましょう。

気の利いた人なら、用語の意味だけじゃなく、用語に付随する知恵も授けてくれるかもしれません。聞かれた人は時折、質問の背景・意図を逆質問してあげるとチーム力のアップに繋がる気づきがあるかも。

あと、用語・やり方だけじゃなく事業戦略、目標や注力アクションの背景なんかも、いまいち腹落ちしてないなとか、こういう可能性もあるのでは、と思ったら遠慮なく聞きましょう。理解が浅いまま進む方が危険だし、聞かれた方も「あの説明だとうまく伝わらないんだな」と気付けるので。

逆に酷なことを言うようですが、自分が悶々としてたり、理解が追いついてないことを言わずに全部気付いてもらえると期待するのはやめましょう。なるべく気付こうとはするもののみんな人間なので限界があります笑。あとリモート中心だとなかなかこの辺りの機微が分かりにくいのは正直あります。

さすがに会議のど真ん中で議論を止めてまで聞くのは気が引けるかもなので、会議直後に聞いてみたり、上長との1on1で聞いてみるのもアリですね。遠慮なく周囲の人に頼りましょう!

3. キレイさよりもスピード&インパクト重視

DXを標榜するキャディたるもの、スマートに行きたいですよね。将来を見据えて計算され尽くした打ち手…手戻りなくキレイに組上げられた施策群…シビれます。

が、一旦忘れましょう。我々はリード・ホフマンの名言「スタートアップとは、崖から飛び降りながら飛行機をつくるようなもの」の真っ最中です。

A. 理屈としては正しく整っているがインパクト出るまで1年かかるもの
B. いろいろ粗はあるが1-2ヶ月でインパクト出せるもの

の2タイプの打ち手が仮にあれば、Bに大きく傾斜です。Aばかりだと、インパクト出る前に地面に激突しかねません。

Aも全くやらないわけではないですが、現フェーズだと自分の感覚ざっくりAが1-2割、Bが8-9割です(社内の役割によっても変わりますが)。

あえてコレを書くのは「先々のことを考えるとまずしっかり計画&環境整備して、そこから動かす方がトータルで効率的だよね」「このやり方が本来理想とするところだよね」と、キレイなHowにこだわりすぎてしまうと苦戦しがちだからです。

整えてるうちに事業が進んで前提条件が変わってしまったり、いざ実行してみたら見えてなかった要素が出てきて結局見直しが必要になるんですよね。一定の準備はもちろん必須ですが、飛び込んでみた方が得られる情報量・フィードバックが圧倒的に多いので、準備に時間をかけすぎずに実行を優先しましょうというお話です。

それでもAをやらないと負債が大きくなりすぎる、ってこともあると思うんですが、その場合、Aをやってインパクト出すのにホントに1年かける以外は無いのか、と考えてほしいです。Aを分解してステップを刻んだり、本当にMUSTの要素だけに削ぎ落としたらもっと早期にインパクト出せるのでは、という発想を持つのをオススメします。

あと、コレとアレとソレが分からないと次のステップに進めない、みたいなケースもあると思うんですが、そこでまだ分かんないことがあるからと言って停滞しちゃうか、分かってないことが最速で分かるようになるために動けるか、で全然スピードが変わります。

仮説もって動いて間違ってたら軌道修正するのみなので、いかに物事を前に進めるかにフォーカスしましょう!

4. 枠を取っ払って領空侵犯しよう

キャディの個々のチームや個人の取り組みは他チームや顧客・パートナーの活動と密に結びついていることが多いので、自分の直接的な管掌範囲だけで何とかしようとしたり判断しようとすると、進みが悪くなったり芯を外したりします

「変えられることにフォーカスする」のは大事ですが、影響範囲の枠を変に狭めちゃわないようにしてほしいなと思います。勇気をもって働きかけたり、より深く入り込んだら意外と動かせることは結構あります。

例えば、パートナー開拓を担うチームだからと言って顧客側に働きかけてはいけないなんてことはないです。

特定の領域のパートナーに需要を多く持ってくる必要があるなら、顧客側のチームにこういう製品の需要取ってきてほしいと主張して良いし、更に一緒に顧客との商談に参加して直接取りに行っても良いわけです。

他にも、会議の進行はマネージャーの仕事かというとそんな決まりはないですし、小さなことでも上長のやってることを奪っていくと更に任されることが増えていきます(上長の立場でのポジショントークでもありますが笑)。

任されるのを待たずに「ソレやります!」と貪欲にいきましょう。その際に業務の優先順位の相談が必要ならそれも持ちかけましょう。

何か計画するときやうまくいかないときに「自分の枠の中だけで考えてしまってないか」を問うてみるのをオススメします。

枠を取っ払って考えて、できるかどうか・自分の職域か・誰がやるべきかなんて分からなくても、必要と思ったことなら、対社内・社外いずれも良い意味で領空侵犯して、トライしたり、働きかけていきましょう!

5. 困ったら(困ってなくても)現場に行こう

どうも顧客やパートナーさんから聞いてることと実際のところが噛み合わない、とか、こういう業務フローを組んでるんだけど社内のメンバーやパートナーさんがその通りに動かしてくれない、ということが割と起こります。

こういうときはだいたい現場にヒントがあります。実際に見に行ったり直接話してみると、理解度が断然上がりますし、聞いてイメージしてたのとだいぶ違うぞ、行って初めて見えてきた、ってことがよくあります。何かトラブったときに現場を見ずに判断するのは愚行とすら言えます。

別に相手方に悪気はなく、やりたくてもできない理由があったり、そもそも気付いてないということもあります。こっちとしては大事な情報だけど先方はそうは思ってなくて意図せず伝えられてなかった、なんてことも。相手と見えてる景色が違うことを認識できるだけで視野が広がります。

社内で「個に迫る」というフレーズを聞いたことがあるかもしれませんが、実際にパートナーさんのところにしばらく張り付いて業務を直接見てみて謎が解けたり、新たな打ち手の発案に繋がったケースがありました。

あと、全体のデータで傾向だけ見てても要因が分からないときは、個別の案件などひとつひとつの事象単位で深堀りしてみると良いです。やはり一次情報、ファクトをおさえないと見えないことは多いです。逆に、解像度を上げてから全体のデータを見ると解釈の仕方も変わってくると思います。

そんなこんなで、まさに百聞は一見にしかず。そもそもの事業解像度を上げるにも、現物や一次情報に触れるのが一番の近道なので、困ってなくても現場に足を運ぶ機会を積極的に作りましょう。

まとめ

ということで、「キャディに入ったらやると良いこと」お伝えしました。

1. キャッチアップ中とか気にせず発言しよう
2. 分からないことはさっさと聞こう
3. キレイさよりもスピード&インパクト重視
4. 
枠を取っ払って領空侵犯しよう
5. 困ったら(困ってなくても)現場に行こう

キャディに入って間もない皆さんに、飛び込んでくれての感謝と共に、せっかく入ったんだし舞台に立ってどんどん前に出てくのがオススメですよ!ってことで、舞台の絵をカバーに持ってきました笑。

あくまで吉田の見方なので、他の人にも1on1依頼したりして推奨事項を聞いてみると良いと思います!

そうそう、1on1だって別に上長・メンバー間でしかやらないってこともないんです。上長以外の人(加藤さん含む)に「一緒に働いてる中でのフィードバック率直に欲しいです」「こんなこと考えてる/悩んでるんですが壁打ち相手になってくれません?」とかってリクエストするのも全然アリです。

舞台に立つと最初は誰だって緊張すると思いますが、舞台に立たずして何事かを成し遂げるのは不可能だと思うので、徐々にでも慣れていってもらえればと思います。

さて、キャディのメンバーじゃないのに最後まで読んじゃったあなた!きっとキャディに興味ありますよね?遠慮せずに、話を聞きにきてくださいね!


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