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じぶんの「タイプ」を知る


こんばんは。

つねづね、「生きづらさ」から回復していく過程は、RPGのプロセスに似ているなあとおもっている。いまそういうテーマの本を書きたいなとおもっているんだけど、整理のためにこのnoteをかきなぐっておるよ。



ハードモードの人生からの回復を考えるにあたって、僕はだいたい以下のような基本方針をホワイトボードに書いたりして、「こんな感じでどうでしょうかねえ」と提案してみている。


【基本方針】
①「まず自分のことを深く知る」
②「自分がなぜ困難な状況に置かれているのかを構造的に知る」
③「自分を不幸に導く特定のパターンや思考のトラップに存在に気づく」
④「パターンやトラップにはまらないような、別のやり方を試してみる」



④までいくと、メタ認知スキルはかなりのものになっている。
「メタ認知」は、対「生きづらさ」戦においてもっとも効果的な技術のひとつだとおもっているのだけど、それをフルに発揮した状態で「今までとは別のやり方」を繰り返すことができれば、「生きづらい」という状況からはかなり抜け出しやすくなるとおもう。


(「メタ認知」というのは、自分が「こんなことを知覚している」「こんなことを考えているぞ」という認知を、「引いた目」でみて客観的に判断する能力のこと。ちょうどゲーム画面の中のプレイヤーとしての自分を、画面の外の実在の自分が見て判断するような感じ。その場において最適な行動をとれるようにコントロールするためには必須のスキル。)


なぜならば、生きづらい人というのは、「同じような失敗のパターン」に陥っていることが多いから。
もちろん、それぞれのひとが抱えている事情は全然違うし、そこからうまれる苦悩は千差万別だ。でも、そこには一定のパターンが存在している。
僕自身も、「そういう境遇でそういう経験をしたら、きっと似たようなことになっているだろうなあ」と強く感じる。


その中でも、最初に「自分を知る」ということが圧倒的に大事だとおもう。自分のしんどさがどこから来るかをしっかりと探る。特定の行動パターンや心の動きかたを理解するためのいろんな枠組み(病名や特性とかも含む)を理解して、それを当てはめることで、自分のしんどさが構造的に理解しやすくなる。


逆に、幸せになりやすいひとというのは、圧倒的に「じぶんのことがよく分かっているひと」だとおもう。
性質や技能も含めた「自分のこと」がよくわかっていると、世の中とのつながり方が上手になるし、じぶんの機嫌をとるのもうまい。そういう状態を「自己認識ができている」というのね。
自己認識と幸福度は、ものすごーく強く関係している。
ちょっと周りを見回してみても、「自分のことがわかってない」ひとで、幸せそうなひと、あんまりいないよね(笑)


「自分を知る」ことがまず重要であることのもうひとつの大きな理由は、単純に超むずかしいことだから。とくに、一人でやるには本当に難易度が高い。

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Dr.ゆうすけとサクちゃんが「自己肯定感とはなんだろうね?」と語ります。(2018年3月分〜)

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