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エスパー国防長官の解任と旭日旗問題

少し前ですが、トランプ大統領がエスパー国防長官を解任しました。

BLM運動と称した、あるいは差別反対を口実とした暴動に対して軍の派遣をするか否かで大統領と意見が対立していたことが主な理由らしいのですが、少し気になる記述が。

 エスパー氏はまた、南北戦争で奴隷制度を支持した南軍の旗を米軍基地などで掲げることを事実上禁じる方針を7月に発表し、南軍旗の使用を擁護するトランプ氏の考えに反する形となっていた。

このニュースは4か月前に報じられていました。

事実上、というのがどういうことなのかイマイチわからないですが、おそらく法的拘束力のない自主規制のようなものではないかと推測します。

そもそも、どうして米軍が南軍旗を使用する必要があるのかもわからないですし、それを使えば北部連合の流れを汲む人たちが不快に思う可能性もあるとは思うのですが、どうもそういう理屈ではないらしい。

南部連合は、奴隷解放に反対していた側です。だから、黒人差別の象徴なのだ、というのが廃止派のロジック。

ただ、北部は黒人の人権のために戦ったのかというとそうではなく、ただ単に機械化が進んで奴隷が邪魔になっただけです。一方、南部は機械化が遅れ、まだまだ奴隷の力を必要としていました。

ところで、共和党は北部諸州を中心に1854年に結成された政党です。南北戦争の少し前です。つまり、共和党が奴隷解放を訴えていたのです。

一方、民主党は共和党よりも歴史の古い政党でしたが、北部連合が共和党を結成したため、おのずと南部政党化していきました。つまり、南部連合旗を掲げていたのは、主に民主党だったのです。

では、現在、南部連合旗に反対しているのは?その中心にいるのがBLM運動の活動家たちですよね。そして、彼らの多くは、なぜか民主党を支持しています。捻じくれてますねえ(笑)。

で、南部連合旗と旭日旗がなんの関係があるのか?というと、実はこの南部連合旗とナチス旗(ハーケンクロイツ。英語圏ではスワスティカとも呼ばれる)を、人種差別を象徴する旗とみなして、そこに旭日旗も加えるというムーブメントが一部にあるようなのです。

ナチス旗は、ユダヤ人差別の象徴。これは、わかります。そして現在、ナチス旗は公的な場では使用を事実上禁止されています。

南部連合旗は、黒人差別の象徴。私はこのロジックには賛成しかねるが、BLM運動の人たちがそう考えているということは理解する。南部連合旗は、使用を禁止している機関はおそらく最近まではなかったと思いますが、しかしこれを採用している公的な機関もおそらくありません。

さて、問題の旭日旗。ええと、誰に対する差別でしょうか。第二次世界大戦でアジア諸国を侵略したから?侵略はお互い様でしょうが。侵略=差別なの?だったら星条旗なんてアメリカインディアン差別の象徴ってことになってしまいますよね。しかも、そもそも黒人を奴隷にしていたのは南部だけじゃないのに、北部も同じことしてたのに、悪いことをしてた奴が少し良いことをすれば許されるみたいな、ヤンキー更生理論?

しかも、旭日旗は、ナチス旗や南部連合旗と違って、今現在でも自衛隊の旗としてバリバリに使われている公的な旗です。さらに言えば、BLM運動を擁護するニューヨーク・タイムズと提携している朝日新聞の社旗のモチーフにもなっているように、日本の文化にも深く根差しています。

旭日旗バッシングは8~9年前くらいに韓国人が始めた、歴史の新しい問題ですが、たった8~9年で、彼らの工作がここまで浸透してしまっていることに戦慄を覚えます。と同時に、韓国人に騙されているとはいえ、日本人の文化を根絶やしにしようとしている白人連中に強い怒りを覚えます。何がBLM運動だ、おまえらこそ日本人を差別しているじゃないか。

日本政府には、慰安婦問題や「徴用工」問題と同じくらいの熱量を持って、この問題にも取り組んでほしいと思います。これ以上この問題を放置しておくと、本当にシャレにならんことになると思います。


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