見出し画像

菅義偉はゴルバチョフになれ←なんでやねん

ゴルバチョフ氏といえば、ソビエト連邦最後の指導者。数々の改革はどれも失敗し、ソ連崩壊の立役者となってしまった人物だ。もちろん、ソ連崩壊の原因をゴルバチョフ氏一人に負わせるのは酷だが、少なくともソ連の立て直しに失敗したという事実は否定のしようがない。指導者の座に就いてから1年後にチェルノブイリ原発事故という未曽有の惨事に見舞われるという不運もあった。日本では大変人気のある指導者ではあったが、政治は結果が全て。可哀想だが高い評価は与えられない。

そのゴルバチョフ氏のようになれというのは、菅氏が日本最後の総理になれと言いたいのか?と勘繰りたくなる。

世襲議員の制限の導入?馬鹿か

記事では、世襲制限の導入を提唱しているが、そもそも、日本が世襲王国なのは、もちろん世襲が有利という事情もあるが、それ以上に、一般市民が政治家を目指すことがあまりにリスキーだからだ。政治家になるために、顔と名前と経歴を世間に晒して、高額な供託金を支払って、それで落選したら、ただの失業者。首尾よく当選できたとしても、4年後には再び失業の危機に見舞われる。ハイリスクローリターンな職業なのだから、一般市民が敬遠するのは当然である。

このような状態で世襲だけを一方的に制限しても、議員のなり手がいなくなるのではないか。あるいは、タレント議員が溢れかえることになるかもしれない。現在国会にいる蓮舫議員、三原じゅん子議員、今井絵理子議員らは、いずれも芸能人として頭打ちになってしまったために、政界に転じた。

いずれにせよ、世襲を制限するというのは、職業選択の自由を保障した憲法に違反する可能性が高いし、そもそも論として規制によって排除するよりも参入障壁を下げることで競争原理を働かせるほうが健全ではないのか。

そもそも供託金制度は、立候補者の乱立や、宣伝目的の立候補を抑制する目的で作られたものなので、例えば立候補するためには選挙権を有する推薦人を200人集めたら供託金なしで出馬できます、とかいう風にすれば良いのではないか。選挙権を有する、というのは、異なる選挙区からは推薦人になれない、という意味。200人ってのは、とりあえずの素案なので数字は適当だし根拠はないし、もちろん選挙区の有権者数によっても変えるべきだろう。要は、推薦人をそれくらい集められる人なら、宣伝目的や冷やかし目的ではないだろう、ということです。

国際ジャーナリスト様に庶民感覚なんてわかるの?

なんか、いまだに麻生さんのカップラーメン400円ネタ持ち出してきてるだけど、それいつのネタだよ?いくらなんでもネタが古すぎるだろう。それに、300円くらいするカップラーメンは普通にあるので、400円が言うほどかけ離れているわけじゃない。

それを言うなら、鳩山由紀夫氏がサラリーマンの平均年収を「1000万円くらいですか?」と言ったことのほうがよっぽど酷いんだが、今はその話は関係ないのでやめておく。

何にせよ「菅新総裁は庶民感覚を持ち合わせているので期待できる」というのならともかく、なぜ前任者を貶めるんでしょうかね。同じことを言うにしても、言い方1つで全然印象違ってくるんだけどね。

世襲議員と社会のダイナミズムって関係あるか?

この人、この後も世襲議員への憎悪を長々と書いてるんだけど、そもそも日本って政治が経済をリードする国じゃないよね。政治がトヨタやホンダや松下やソニーを作ったわけじゃないでしょ。創業者の才能でしょ。政治家の仕事はそうした才能ある創業者のチャレンジを邪魔しないことであって、加計幸太郎氏のチャレンジを必死に邪魔してたのは世襲政治家ではなく野党とマスメディアでしょ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?