仕事でも「ありがとう」と言う理由
みなさんは、例えば部下、後輩が仕事をしてくれたとき「ありがとう」って言っていますか。
ぼくはできるだけ言うようにしている。なんなら、電話を繋いでくれたときでも。
「4番に○○商事さんからでーす!」
「はいはい、ありがとー」
という感じ。
お互い、お金をもらってしている仕事なのだから、やって当たり前。そんな意見もあるかもしれない。でも、ぼくはこの言葉は結構大切だと思う。
というのも、ぼくの昔働いていた会社には、まったくこの習慣がなかったから。
「書類、置いときます」
「ん?さっきのやつか」
「はい」
「見とくわ」
こんな感じ。これが普通だった。でも、多くの会社においてもこれが普通なのかもしれない。
ところが、転職して、初めて上司に頼まれた資料を持って行ったとき
「書類、置いときます」
「ああ、ありがとうね」
と言われ、その瞬間、全身に電気が走るような衝撃があった。
自分も相手も仕事としてしていることではあるが、それでも自分が頼んだことを相手がしてくれたことにきちんと「ありがとう」と言う。その上司はそれが当たり前と思っているようであった。
他にも、たくさんの言葉をかけてもらった。
「ノー残業デーにごめんな」
「急ぎの対応をしてくれて助かった」
「ごくろうさんやね」
もちろん、その言葉だけで仕事への姿勢が変わる、といった単純なものではないのだけど、とにかく新鮮で、嬉しかった。
今考えれば、少なくとも「ぼくはこの職場に必要だ」そう思わせてくれる言葉であったのだと思う。
これが普通のことなのかどうか、よくわからない。でも、少なくともぼくは、これからも仕事中に「ありがとう」を伝えていこうと思う。
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