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就職するのは、厳しい時代の方がいい

コロナ禍で自由に就職活動もできないし、希望する業種に就職できないといった状況が広がっていて、今の就活生は大変な苦労をしていると思うが、ロストジェネレーションと呼ばれる世代の先輩として、これだけは言っておきたい。

就職するのは、厳しい時代の方がいい

ぼくが就職活動をしていた時期も、就職氷河期と言われた時代だった。自分の希望する職種とか、大企業なんて入れるわけもなく、妥協に妥協を重ねてなんとか就職先をもつけた。むしろ「正社員になれてよかった」そんな感情だった。

就職してからも苦労は続いた。就職前の給与なしの1週間研修、社屋前での社長のお迎え、有名無実の週休2日。簡単に言えば、ブラック企業だった。でも当時は「3年は働かないと正社員で転職できない」と言われていて、どうしても辞めることができなかった。

別に苦労自慢をしたいわけではない。でも思うのだ。

「若いうちに苦労をしていたよかった」と。

今の職場も完璧な状況があるわけではない。でも、あの頃の苦労を思えば、どんな状況も怖くはない。

人生は長い。もし、なんの苦労もなく、就職して、仕事に慣れていたとしても、10年後、20年後に何が起こるかはわからない。もちろんその時々で対応できる人だってたくさんいるだろうけど、それでも、歳をとってからの苦労は、若い苦労の苦労の数十倍大変だ。

これは、ぼくが若い頃の苦労を乗り越えられたから言えることなのかもしれない。実際、乗り越えられずに、今も苦しんでいる友人もいる。

だから、自ら苦労を経験する選択肢を選べとは言わない。

でも、もし、厳しい時代に遭遇しているのであれば、その経験は絶対に人生の糧になる。それを知ったおいてほしいのだ。

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