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安倍首相に「お疲れさま」と言いたい理由

安倍首相が辞意を表明した。たくさんの批判や非難があるようだが、ぼくは素直に「お疲れ様」と言いたい。こんなことを書くと、驚かれる(そして引かれる)かもしれない。でも、ぼくはそもそも、安倍首相に限らず、基本的に「時の首相」を応援するようにしている

時の首相を応援

これまで、福田さんも、麻生さんも、菅さんも、野田さんも、鳩山さん(はさすがに最後の方は応援していなかったけど)も、演説を見に行ったりするわけではないけれど、テレビの前で応援をしていた。特に政党や信条は関係ない。メディアの人が聞いたら青ざめるような考え方かもしれない。

でもきちんと理由がある。

実際に施策を運営する辛さ

まず一つは「実際に施策を運営している人」が一番大変だと思っているから。

与党と野党で言えば与党、政府とメディアで言えば政府の方が、野党やメディアよりも100倍大変だと思うのだ。

例を挙げると、何かの施策を作った時、99%できていても1%のミスがあれば批判されるのは与党であり政府である。メディアや野党は、この1%を探し出せばいい。もちろん、それも大切な仕事だし、しっかりと政権批判をしてもらえばいいと思う。でも、1%を見つけられなくたって批判はされない。なぜならその施策に責任はないから。

でも施策を運営する人は、その1%をなくすため、大変な労力を使う必要がある。それは、官邸だけではなくて、最後は地方自治体の現場を含めての話である。

そして何よりもきっと「心が折れる」だろうと思う。だってどれだけ一生懸命に働いて、99%の人が幸せになっても、1%の人が不幸だとだめなのだ。政治家なんだから、当然と言えば当然だと思うし、1%を救うのが政治でもある。それをどうこう言うつもりはない。でも、事実として、本当に大変だと思うのだ。

選挙で選ばれた首相

そして2つ目は、首相は「ぼくらが選んだ人だから」ということである。

「選んでない」という人もいるかもしれない。でも間違いなく選んでいる。選挙で野党に入れた人も、選挙に行かなかった人も、選挙権を持つすべての国民が(どのようなかたちであれ)参加した選挙の結果が、安倍首相なのである。

コロナ渦において、安倍首相の判断が大きく批判されることとなったけれど、ぼくは、何が正解かわからない問題が来た時、決断をできるのは「選挙で選ばれた人だけ」だと思っている

テレビでたくさんのコメンテーターが「もっといい方法がある」と持論を披露していた。中には、素晴らしいアイデアもあったかもしれないが、それが採用されないのは、彼らが選挙で選ばれた人ではないからだ。

でも安倍首相の判断は実行される。なぜなら選挙で選ばれているから。それが間違っていたら、次の選挙で落とされる。それがこの国のルールである


誤解のないように言っておくが、ぼくは、メディアが政権を批判するのは大切な仕事だと思っているし、全国民が「安倍首相が正しい」なんて言い出したら、そんな国は怖くて仕方ない。

でもこれだけ多くの批判がある中、ぼく一人ぐらい、一人の人間として、一人の人間である首相を応援してもいいのではないかと思う。

だから、7年8ヶ月の激務に耐えた、ぼくたちが選んだ首相にこの言葉を贈りたい。

安倍首相、お疲れ様でした。

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