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報道への意見

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うしをいが報道に対して書いた記事をまとめています。
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#オリンピック

戦後20年で「五輪開催の日本」と「政権崩壊のアフガン」明暗分けた理由

アフガニスタンの民主政権が崩壊した。メディア、専門家、情報機関のいずれの予想も遥かに上回るスピードで(今となっては元)反政府勢力のタリバンが全土を制圧した。 そのニュースの中で、アメリカがタリバン政権を倒して民主国家を建国して「20年」という説明があった。つまり、戦争が終わって20年も経ったというのに元の状態に戻ってしまったのだ。 20年という歳月この20年という年月。同じ、アメリカにより民主化された日本について考えてみると、日本は民主化されて約20年後に東京オリンピック

「パラリンピック」は「オリンピック」の前に実施してほしい

何やかんや色々言われてはいたものの、オリンピックが無事に終わった。 次は24日にパラリンピックが開幕するそうだ。 このオリンピック、パラリンピックの順番について、パラリンピックを先にできないものだろうか、といつも思う。 なぜなら、今年は流石に自国開催だからともかく、正直、普段のオリピックイヤーであれば、オリンピックが終わってしまえば、メディアも国民も「あー終わった」という雰囲気になってしまって、パラリンピックなんてまず報道されない。 これではいつまで経ってもパラリンピ

少しだけわかる河村市長の「不可解な行動」

最近のニュースは、意見が真っ二つに別れるものが多い。 オリンピックは開催していいのかとか、出かけることは悪なのかとか。そもそもそれを報道しているメディアに対しての風当たりも強い。 そんなこんなで、今は何が正しくて、何が間違っているのか、非常に曖昧な時代で、国民の心も不安定になりがちである。 そんな中、先日の名古屋市長河村たかし氏の行動は、誰がなんと言おうと、間違いなく間違った行動で、みんなが「それはあかんやろ!」と突っ込むことができた久しぶりの事例であったと思う。 だ

「内閣支持率28%」でも、朝日新聞支持率は10%

オリンピック閉会式翌日のYahoo!ニューストップに「内閣支持率最低の28% 朝日」という見出しが踊っていた。 朝から暗い気分になるので、できればもうちょっと前日の閉会式についての報道をしてもいいと思うのだけど、確かに支持率が低いのは事実だと思う。 でも、気になるのは、そもそもその世論調査をした新聞社、朝日新聞の支持率は、国民の何%かということである。ちょっと考えてみた。 まず、朝日新聞の発行部数は470万部(ABC部数)らしい。ネットの有料会員数23万人(Wikipe

今こそ「一番じゃなきゃだめですか?」と言って

民主党の蓮舫議員が、オリンピック開催に反対しておきながら選手の活躍を喜んでいることについて、批判の声が寄せられている。ぼくも思うことはいろいろあるけど、長くなるのでそれは置いておいて。 蓮舫議員といえば、民主党政権時の事業仕分けで言った「一番じゃなきゃダメですか?」というセリフが有名である。 たしか、スパコン世界一を目指す研究予算についてコメントして、科学技術界から総スカンを食らっていた。 結局スパコンの予算は予定通りついて、(大変な努力の結果だと思うが)無事に世界一を

オリンピック「商業主義」の何が悪いのか

予想通り、灼熱の東京で8月に行われているオリンピックで、暑さに苦しむ選手が続出しているそうである。 これに関して「アメリカのテレビ局が8月を希望したからこうなった」、「商業主義のせいだ」と批判をしている記事をたまに見かける。 だけどはっきり言って、その何が悪いのか全く理解できない。 スポーツとは、もともと各個人や団体が、自分たち娯楽の範囲内で行っていた。でも、それを見て楽しむ人、つまり直接的であれ間接的であれ、お金を出す人がいるから、それを職業として専門に生業にする人が

今日の毎日新聞は、流石におかしい 「特等席」報道

今日の毎日新聞が流石におかしいと思う。 最近、ワクチン集団接種予約について「接種番号が適当でも予約可能」だとニュースにしたり、「はらぺこあおむし」のイラストを使って不適切な風刺画を掲載したり、毎日新聞は何かと問題続きである。 でも今日、ついに、無観客にしているオリンピック競技を見る「特等席は、とある駅のコンコース」というニュースの記事を配信していた。 <「特等席」は○○○○○駅 組織委「テレビで見て」> 30日昼、○○○○○の「○○○○○駅」(○○区)○○のコンコースに

「開会式視聴率56.4%」が示すこと

メディアが色々騒いでも、結果でわかることがある。オリンピックの開会式の視聴率56.4%がまさにそうだと思う。 オリンピックに反対しているのに、開会式を見る人はほとんどいないだろう。そう考えれば、人口の半分以上の人は、オリンピックを見たい人だ。 「世論調査」とか「世間」が「みんな反対している」といった、いったい誰を代表しているのかよくわからない意見が、新聞、テレビ、ネットで溢れていたけど、結局はこれが真実だと思う。 そして、反対していたからと言って、応援するのがダメだとは

今、この雰囲気を変えられるのは、政治家でも委員会でも国民でもない!選手の皆さんだけだ!

スタジアムの建築費高騰、ロゴデザインの盗用疑惑、会長の女性蔑視発言、楽曲担当者の辞任、そして、コロナ禍、緊急事態宣言下でのオリンピック。 まさに、満身創痍の東京オリンピックである。 でも、もうプロローグは終わり。ついに、本編が始まる。 2013年に東京招致が決まってから、いや、当然誘致に向けた動きはもっともっと前からこの日本の誰かが動いていた。そう考えると、おそらく10年以上。 「いろいろ」と、とても一言で言えないくらい、本当にたくさんの喜怒哀楽を日本国民に与えてくれ

「ワクチン接種会場」こそ、今、世界が共に戦っている場所なのかもしれない

とある番組で、ワクチン摂取会場の映像が流れていた。 スタッフはみんなその日集められた他人同士。でもお医者さん、看護師さん、薬剤師さん、アルバイトのスタッフもみんなすぐに内容を飲み込んで、作業に取り掛かる。 受付窓口に配置された看護師さん、アルバイトの職員は、わかりやすい言葉でお年寄りに話しかけながらもテキパキと接種表の記入を手伝う。 お医者さんは、丁寧にワクチンの説明をして、接種者からその日の体調を慎重に聞き出す。 接種に訪れた人も、自分だけが長話してはいけないと、お

「開催するなら早く言え」に一つだけいいたい

あまり批判的な話は書きたくないのだけど、どうしてもこれだけは残しておきたい。 東京五輪が開催されることになって「開催するつもりだったのなら、もっと早く開催しますと言うべき!」とテレビのコメンテーターがよく言っているのをみる。でもそもそも、この春に森会長が 「どんな形であれ開催はする」 と言った時に 「開催が前提であることがおかしい、何よりも命が大事。状況を見て判断すべき」 とメディアは猛批判をしていた。そしてその事実を今報じているメディアはない。政府の見解は、春から

「大のスポーツ嫌い」でも応援したくなる「満身創痍の東京五輪」

もともと体育を始め、ありとあらゆるスポーツが苦手な体に生まれてしまったために、スポーツには本当に興味がない。いわゆる社会常識とされる「野球のルール」さえよく分かっていない。 だから、4年に一度のオリンピックも開会式と閉会式の演出に興味があるくらいで、競技のニュースは奥さんが興味があるものを解説してもらいながら横で見ているくらいだ。 東京五輪への思い当然、東京オリンピックにもそんなに興味はない。正確に言えば「なかった。」 そうなのだ、ここ、最近すごく興味がある。そして、ぜ

オリンピック中止なら「心の経済損失」100兆円

「経済損失」とか「経済効果」とか、よくニュースで目にするけど、正直どうも実感が湧かない人が多いと思う。 こういった数字は、「どこまで」、「何を」入れるのかによって大きく変わるし、何かの「賛成」、「反対」のために数字を作り出すことも可能であり、注意が必要だ。 今回も、「オリンピック中止の経済損失は1.8兆円」でも「緊急事態宣言による経済損失は6.4兆円」とう記事が載っていた。 確かにこれは本当かもしれない。 オリンピックという、実際に携わるのは特定の人に限られるイベント

短絡的な「五輪中止論」

気づいたら、新聞、ネット、テレビどこを見ても「五輪反対」の意見ばかり報道されるようになった。ぼくは元々五輪に強い思いはなかったけど、こうなってくるとぜひ、なんとしても開催して欲しいと思う。 なぜなら、「五輪中止」は、第4派の途中の「短絡的な意見」だからだ。目の前の感染者の山を見て、焦っている。それだけだ。 第4派は絶対に収束する。なぜなら、日本は、これまで第2、3派は収束させることができた。どこまで何をすれば収まるかがわかっている。 経済とのバランスの中で、思い切った対