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熱海の花火大会へ


この前、熱海へ行ってきた。お目当ては海上で打ち上げられる花火である。

熱海は今年の6月ぶりで、さらに去年の同じ時期に熱海の花火大会へ足を運んでいた。何度か行ったことあるからな~と特に観光先を考えず、友人と昼頃待ち合わせした。

熱海駅に着くと、人がやたら多い。改札を出るのに並ぶレベルだ。
スーツケースを持った人や、海外の人を多く見かけた。熱海は観光地だけど、それにしても休日のたびに駅がごった返している気がする。



友人と無事合流し、彼女の希望で来宮神社へ。「きのみや」って読むけど私は一生覚えられずに「くるみや」と呼んでいた。初の伊藤線に乗る。終点まで2000円かかるらしい。来宮神社の最寄り駅は熱海駅から一駅。歩ける距離だけど30分かかるので…。

来宮神社の存在は知っていた。願いが叶うということで、ずっと気になっていた。だけど駅から乗り継ぐし、いつかでいいかと思っていた。

そのいつかがきた。



神社に着いてまず思ったことは、「新しい」だ。
近接のカフェがオシャレで、御朱印やお守りが売っている場所が新しかった。新築の木の香りがした。
最初にお参りをし、おみくじを買うためお金を崩そうとイカメンチを購入。ちくわやはんぺんなどの練り物が好きなので美味しかった。有名な大楠御神籤(おおぐずおみくじ)を引くと、大吉や中吉ではなく『こと葉』という前向きな言葉と木の欠片が入っていた。
パワースポットである大楠の周りを一周し、映えスポットで写真を撮った。人が多かった。みんな花火大会の前に寄ったのだろう。浴衣の人をちらほら見たので。

駅近
映えスポット。トトロの世界。

来宮神社の滞在時間は30分ほど。本当はこういうパワースポットは満足がいくまで滞在するべきだが、私と友人は効率重視なので駅に戻った。そもそも電車の数が少なく、これを逃すと次は45分後だった。



熱海駅に戻った私たちは、駅ビルの1階にある「丸てん」でじゃがバター天(私)とチーズ棒(友人)を購入。食べ歩きをしようと包まないまま頂いたが、なんとじゃがバター天に棒が刺さっていた。食べやすいようにしてくれたのだ。
しかし食べ歩きはやっぱり危険だと判断し、商店街の隅で食べることに。
2個食べるか迷っていたけれどボリュームがあったので1個で十分だった。

それにしても湿気がすごい。歩くだけで髪が肌にはりつき、服の中が汗で濡れている。雨は小雨で、傘をさそうか迷うレベル。次のお目当ては熱海プリンカフェ2ndだ。並ぶと思って、商店街を抜けて海へ向かった。



商店街の飲食店はどこも混んでいて、列がある店が複数ある。
私たちは熱海プリンの2号店に並んだ。意外と並んでなく、列はさくさく進む。ノーマルにしようと思っていたら、列を形成していた警備員の方が、「限定で花火プリンがあるよ~」と言っていた。

花火プリン。

なんだそれは。

限定に弱い私は、頭の片隅に夜空に打ちあがるプリンを浮かべ、順番がくるのを待った。

順番になり、ショーウィンドウを覗くと花火プリンがあった。水色のそれは、上部に青いゼリーを浮かべている。その中にラムネがあるのを確認した。なるほど、花火プリン。
ゼリーの中で打ちあがるのはラムネだった。

「私は花火プリンにする」

え、という表情の友人。
なにより全体が青いことに惹かれた。今日持ってきたアクスタの推しは、青がイメージカラーなのだ。

花火プリン。カバも打ちあがっている。

友人はマンゴープリンと皿プリンにしていた。
皿プリンを推しがロケで食べていたらしい。(いつの間にか推しが来た店に誘導されていた)
推しが座ったとされる隅の席を確保し、写真を撮る。大量のヒヨコと銭湯風の装飾。映えないわけがない。ただ辛いことに、花火プリンと推しのツーショではなくマンゴープリンと推しのツーショを撮っていた。あとでカメラロールを見返して判明した事実だった。

銭湯風

花火プリンは美味しかった。プリンというよりヨーグルト風味で、私の好きな味だった。十分に堪能したあと、海辺へ向かう。



ここで、ずっと持ち歩いていたドリンクホルダー、もといぬいの浮き輪の出番である。前回は台風のため断念したが、今日こそ海に浮かぶ推しを撮りたい。天気は曇りで、海が濁っている。白い砂浜はなく、どこまでも泥だ。

カメラの色彩を調整し、偽の青空を召喚。ぬいをドリンクホルダーに入れて海に浮かべ…られない。

ちゃんと靴と靴下を履いてきたので海に入ることができない。もし推しが流されたら、助けることができないのだ。海に入れないから。
3300円したので海に流すには惜しい。(環境的にもアウト)
結局、波が届くぎりぎりの場所に置くことに。

周囲にいた家族連れの邪魔にならないよう、何枚か撮る。たまに沖へ近づけると、大きな波が来て靴の中に水が入った。多少の犠牲は仕方がない。
満足するまで写真を撮り、砂浜にレジャーシートを敷いて海を眺める。

去年、花火をみるとき周囲の人がレジャーシートで場所取りをしていた。
私はそれを覚えていたので、ピクニック用の大きなレジャーシートを持ってきていた。鞄に入らなかったので、リュックに詰めていたのだ。

友人もレジャーシートを持ってきていた。

私のよりも半分ほどの大きさなので、トートバックに入れていた。
2人してシートを持ってきたのだ。

時刻を確認すると、場所取りにはまだ時間がある。
どうしようか、と考えていたら雨が降ってきた。私たちは慌ててシートを畳み、花火をみる場所の下見をした。

堤防は手すりがある段がたくさんあり、あいだを階段が通る。すでにレジャーシートが敷いてあったので(3割ぐらい)私たちもシートを敷いた。砂浜と同じ流れで、友人のシートを。


それからフラフラと飲食店エリアへ。銀座通りといった気がする。
どんな流れで海鮮の店の順番を取ったか覚えていないが、実は海辺に降りる前に順番を取っていた。

時間になり、中に入る。熱海の海鮮は初めてだった。沼津なら何度かあるけれど。沼津は深海魚が美味い。癖がなくて、私でも食べられる。
そんなにお腹が空いていなかったので、マグロサーモン丼をひとつと、ジンジャエールを2杯注文した。お酒と迷ったけれど、ここで酔ったらやばい…と勘がいっていた。
マグロもサーモンも癖がなくて新鮮だった。お腹が空いていたら1人前食べたかった。
まだいけると思い、気になっていたマグロカツも注文。こちらも大当たり。柔らかく、ほろほろにほどけて美味しかった。あと肉汁ならぬ魚汁がやばい。

去年もこの店が混んでいたので、納得がいった。

斜めから激写


店を出ると、大雨だった。
雨天決行とはいえ、折りたたみ傘をさしながらみることになりそうだとテンションがさがった。
時間はまだある。駅前の商店街まで坂を登る元気がなく、屋根のあるところで遭難した。

銀座通りに行き、ジェラート屋を見つける。ジェラートならお腹に入ると来店することにした。

ジェラートなんて普段食べる機会がない。内心高いと思いながら、レモンとブルーベリーを選んだ。

結果、美味しかった。味が濃厚で、溶けた液体さえ美味い。味が濃すぎて少しずつ食べた。
食べながら、友人と次の遊ぶ計画をたてた。次は冬に遊ぶことになりそう。私は遊ぶ計画をたてたり調べることが好きなので、今からとても楽しみだ。
店は18時に閉まるので、場所取りへ戻ることにした。雨はやんでいた。

この時点でお腹が苦しい。
出店があるのに、食べ過ぎた。

海岸に戻ると、人がたくさんいた。花火は19時20分からなので、みんな集まってきたのだろう。友人のシートは濡れていたので、私のシートを代わりに敷く。(2枚あって良かった)

順番にトイレに行き、これまた順番に出店でイカ焼きを買ってからずっとおしゃべりをしていた。スマホは、人混みの中にいるせいか電波が悪く、ネットに繋がりにくかった。
時間はあっという間に過ぎた。



開始時刻になり、シートを畳んで手すりに寄る。
1年ぶりの花火は、最初声が出た。夜空に打ちあがる1発目のなんて美しいことでしょう。そういえばaikoのライブでは花火が打ちあがらず、花火(曲)を聴いたのだった。

今年最初で最後の花火である。

目に焼きつけ、スマホで写真や動画を撮り、また目に焼きつけた。花火って撮るのが難しくないか。撮った瞬間、花火は落ちている。早めに撮っても、夜空に浮かぶ火の玉になってしまう。花火が上手に撮れる人が羨ましい。

猫やハートの形をした花火が上がると、友人と目を合わせた。

花火が上がる20分間はあっという間だった。

秘儀、動画をスクショする。


帰りは人々の群れに沿って坂をあがる。不思議と辛くなかった。
私も友人も歩くスピードが速いので、あっという間に先頭の方へ。電車の時間の関係なのか、走っている人もいた。

さすがに駅前に来ると全然列は動かなくなった。
それでも目当ての電車に乗ることができた。

半日はすぐに終わった。まだ熱海の1部しか観光できていない。次は美術館にも行ってみたい。

9月は夏のように暑いので、今日のことは夏の思い出に入れることにした。


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