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ものすごくみじかい話

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2023年1月の記事一覧

ものすごくみじかい話 ChatGPT

 ChatGPTが進化したGPT人格を使って会話をしていた。仕事もプライベートの受け答えも全部ChatGPTがやってくれるので便利極まりないなあと思いながら頭の中では昨日のヤクルトの試合のことなどを考えている。そのうち人間はみんなGPT人格になってしまうかもなと思っていると、ある時から急に会話に支障が出はじめてしまう。
 なんだなんだと思っていると、どうやらChatGPTが有料化したらしい。なんて

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ものすごくみじかい話 これは附子

これは附子という毒だから舐めてはならんぞ
わかりました(ペロペロ)
もう舐めてる
死のうと思いまして(ペロペロ)
まだなにも割ってないだろ
すみません(ペロペロ)

ものすごくみじかい話 不死身の芋

 不死身の芋、芋ータルくんを焼き芋にしているのだけれども、全然焼ける気配がない。
「不死身だからね」と芋ータルくん。
 仕方がないので焼き芋にするのは諦め、二人で一緒に暮らすことに。
「ここの出窓にサボテンを置いてもいいかな?」
 そこは二人の共有スペースだから、物を置くのにもちゃんと確認を取ってくれる。そういうところはきらいではない。
「焼き芋になってくれたらもっとよかったんだけどね」
「ふふっ

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ものすごくみじかい話 なんかの予知能力

 なんかの予知能力で明日世界が終わることがわかってしまう。わーお。当たるかどうかは半々ぐらい。わたしの能力はだいたい半々の確率なのだ。仕方ない。最後に実家のカレーが食べたいなと思って実家に電話してカレーを作ってくれないかというと、材料を切らしちゃってるからむりと言われる。明日世界が半々の確率なんですよ、と言っても、むりと言われる。仕方がないので自分でカレーを作って食べる。まずくはない。でも。

ものすごくみじかい話 にゃんこそば

 にゃんこそば
「わんこそばではなくて?」
「ところがにゃんこそばなんだ。これをごらん」
「ああっにゃんこが乗ったお椀が大量に! 非人道的な!」
「ところがそうではないんだ。彼らはにゃんこのように見えて実はよく似た別の生き物。彼らは人間に食べられる瞬間に幸せホルモンが大量分泌され、人間に食べられないと哀しみホルモンが大量分泌されてしまうんだ」
「しっ、しかしだからといって」
「さあ、きみはこの生き

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ものすごくみじかい話 でかすぎる犬 予防接種編

 年に一度の狂犬病予防接種の季節である。でかすぎる犬もでかすぎるとはいえ免れることはできない。だがでかすぎる犬はかしこいので朝から不穏な気配を察知して身構えている。「公園(のそばに)遊びに行くよ~」と言うのだがうろんな目でわたしを見ているばかり。ふつうの注射器では針が刺さらないのででかすぎる犬用のでかすぎる注射器(でかさ一メートル)を使って予防接種をするのだ。さぞ怖かろうと思うけれども義務である以

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ものすごくみじかい話 天井裏に忍んでいる忍者 新たな刺客編

 天井裏に忍んでる忍者が「危ない」と叫んだかと思ったら、突然、窓の外から手裏剣がしゅるしゅるしゅると飛んできたので、さっと掴んで強めに投げ返す。なんだなんだ。
「最近、忍者の里が新しい刺客を送りこんできたようでござる」
「どうしてそうなっちゃうんだよ」
「拙者がお主を殺しそこねているからでござる」と情けないことを言う忍者。
 すると窓から新手の忍者が飛びこんできて「お命頂戴!」と大声で宣戦布告。や

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ものすごくみじかい話 いつも元気な

 いつも元気な斎藤くんにしんなりパウダーをかけてみようかな(さらさら)
 わっなんだなんだ(しんなり)
 すごい。斎藤くんがこんなにしんなり
 もう世界はおしまいだよ

ものすごくみじかい話 上京してきて

 上京してきて親戚もいない、知り合いもいない、そんな孤独な心に付けこまれてすっと宗教をはじめることに。
「このウサギの頭にニョロニョロのスパゲティのついたウサギモンスター(略してウサモン)様を信じていれば救われますからね」と二千円払って全長五〇センチぐらいのぬいぐるみを買わされる。なんだかキモカワなぬいぐるみだけれどもかわいくなくなくなくもない。それで毎晩ウサモン様を頭の上に載せて眠ることに。
 

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ものすごくみじかい話 わたしは世界的ピアニスト

 わたしは世界的ピアニストなのだけれども、ピアノを弾こうとするとピアノが悲鳴をあげるようになってしまったので、とうとうピアノを弾けなくなってしまう。どんなピアノを弾いてもそう。頭がおかしくなったのではないかと思って、いろいろな薬も試したのだけれども効果がない。結局、今でもピアノを弾けないでいる。
 ピアノに突っ伏して泣いていると、どのピアノも「ごめんね」と声をかけてくる。「ぼくがもっと強かったらよ

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ものすごくみじかい話 友達が親の仇

 友達が親の仇のような形相で布団を叩いていたので「布団ってあんまり叩かないほうがいいらしいよ」とアドバイスすると「親の仇なんだ」とぽつり。
 ごめん。

ものすごくみじかい話 暇なので亀

 暇なので亀をいじめて遊んでいると浦島太郎みたいな人から「亀をいじめてはいけませんよ」と諭されてしまう。でもこの人の言う通りに亀を解放してしまうと最後にはこの人が不幸になるんだよなあ、と気がついて亀をいじめるのをやめないでいる。浦島太郎みたいな人は「どうしてやめてくれないんですか」と泣きながら見つめてくるけれども、鋼の意思で亀をいじめ続けている。誰も不幸になんかさせてやらないんだ。

ものすごくみじかい話 七草粥

 七草粥を食べていると唐突にジグソウみたいな人から七草クイズを出されてしまう。
「七草を全部述べてください。不正解だとあなたの家族が死にます」
 とんでもないことになってしまった。
「せりなずな、ごきょうはこべら、うーん」
「がんばってください」
「ごぎょうはこべら、ほとけの……ほとけのなんだっけ?」
「がんばってください」

ものすごくみじかい話 乗っていた船が

 乗っていた船が転覆して救命艇で脱出したのはいいものの一緒に乗っていた人たちはみんなサメに食べられてしまうしエンジンは壊れてしまうしもはや助かる見こみはゼロ。仕方がないのでサメに話しかけて面白いやつだと思われて食べられないようにしなくっちゃ、と一発芸を披露していると「ぼくのお腹が空くまでの命だからね?」と念を押すようにサメ。
「そこをなんとかしてチョウザメ!」っていうとっておきのサメダジャレはあん

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