旅エッセイ『いつもどこかでなにかしら』

ウシロ アンナ / 旅行エッセイ / 3ヶ月に一度は必ず海外へ行く生活 / 旅先や暮ら…

旅エッセイ『いつもどこかでなにかしら』

ウシロ アンナ / 旅行エッセイ / 3ヶ月に一度は必ず海外へ行く生活 / 旅先や暮らしでのあれやこれ / 美味しいものを食べて、沢山寝て、ゆったりと生きたい

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はじめに

物心つく前から、外国は身近な存在だった。幼少期から、父は毎年一人で海外旅行へ行っていたし、長期休みには家族でも出かけたからだ。 韓国や中国などのアジアをはじめとする、色々な国や場所に連れて行ってもらったけど、長年一番身近に感じていた外国はハワイだった。ハワイは、幼少期の我が家の定番の旅行先だった。小学生高学年の頃は、自分の誕生日を家族でハワイで過ごしたこともあった。 とはいえ、幼少期のハワイの思い出は、今や断片的なことしか覚えていない。ABCストアのレジ付近にあるフローズ

    • 【備忘録】キリマンジャロ登頂用/高山病予防薬『ダイアモックス』購入@品川イーストクリニック

      1. はじめに アフリカ渡航用ワクチン接種の際、医師との診察で『キリマンジャロに登る可能性はありますか?』ときかれた。特に登山の予定はしていなかったけれど、今後する可能性が大いにあると考えたため、念のためキリマンジャロ登山用の高山病予防薬を購入した。 2. 購入した場所 品川イーストクリニック(トラベルクリニック) 最寄り駅 : 品川駅 3. 料金 ※2024年4月時点 ①初診料     ¥2970 ②処方料 ¥880 ③薬代(7日分

      • 〔旅エッセイ #5〕ありがとうベトナム航空 〜インド・トランジットビザ〜

        2023年8月。ベトナムのハノイから、インドのムンバイへ向かう便での出来事だ。その日はハノイで一日遊んだ後だった。ベトナム航空でムンバイをを経由して、ナイロビへ入国する予定だった。つまり次に向かう場所は経由地のインドである。 実はこの時、一つだけ不安なことがあった。インドのトランジットビザだ。 Googleで【 インド トランジット ビザ 】と調べると、【インドの国際線の乗り継ぎを行う際、第三国からインドに入国し、24時間以内にインドを出国する国際乗継便の航空券を保有し、空

        • 〔旅エッセイ #4〕ありがとうエールフランス 〜関西空港からシャルル・ド・ゴールド空港〜

          2022年のクリスマスイブは、フランスへ向かっていた。イブの夜はパリで一泊し、その後南アフリカへ行く予定だった。出発は大阪の関西空港。行き先はパリのシャルル・ド・ゴールド空港。航空会社はエールフランスだった。 飛行機を降りたらメトロでホテルへ。荷物を置き、夕方のパリを少し散策。その後は簡単なクリスマスディナーを予定していた。そのため、宿泊先はメトロがある駅の目の前のホテルを探して予約していた。空港に着いたらメトロの移動を楽しみながら、街へ繰り出すぞと意気込んでいた。 そん

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          〔旅エッセイ #3〕忘れられない部屋_Wien

          上海の中華料理屋に入ったとき。クアラルンプールのチャイナタウンへ行ったとき。瞬時に記憶が蘇り、思い出してしまうひとつの部屋がある。あの強烈な匂いによって。 その匂いをかぐと、記憶が一気に蘇る。日本にあるジャパナイズされた清潔な中華料理屋や、日本人観光客で溢れた中華街では嗅ぐことはできない。八角とも花椒とも違う。日本のごま油やサラダ油なんてものとは全く違う。あれは一体、なんの匂いと呼ぶのが正しいのだろうか。 記憶の先の部屋は、ウィーンにあった。ウィーン大学に通う日本人の友人

          〔旅エッセイ #3〕忘れられない部屋_Wien

          〔旅エッセイ #2〕雨降る大晦日での、カフェタイム_Amsterdam

          2023年の大晦日だった。大晦日だ、と自分で思わなければ、その日が大晦日だなんてとても思えないぐらいに、街中はフツウだった。 そして、大晦日だがなんだがは関係ない。冬でも夏でも関係ない。アムステルダムへ行ったら、絶対に食べたいと思っていたものがあった。「CafeWinkel43」のアップルパイだ。オランダのガイドブックには必ず載っていたし、SNSでもよく見かけていた。 お目当てのお店は、アムステルダム駅から徒歩で行ける距離だった。大粒の雨が降る中、縦長の家が並ぶ「ザ・アム

          〔旅エッセイ #2〕雨降る大晦日での、カフェタイム_Amsterdam

          〔旅エッセイ #1〕Brätwurst(ブラードヴルスト)とともに_Wien

          2018年のクリスマスシーズンはウィーンにいた。私にとって、人生2回目のウィーンだった。 アイルランドに留学していた頃に出会った友人が、ウィーン大学に留学をしていたのだ。一人で遊びに行くには絶好のチャンス。そして、ウィーンに行くなら絶対にクリスマスシーズンだ!と願っていたので、今回は念願の旅だった。 とりわけ私がヨーロッパを好きになったのは、大学生になってからだ。でも、クリスマスが好きなのはずっとずっと昔から。通っていた幼稚園は、キリスト教系の幼稚園だった。園はチャペルを

          〔旅エッセイ #1〕Brätwurst(ブラードヴルスト)とともに_Wien