日光山岳信仰の拠点 - 二荒山(ふたらさん)神社
日光山内の南側を流れる清流・大谷(だいや)川。
昔 日光山に初めて足を踏み入れようとした勝道上人。川を渡ることが出来ず、神仏に祈ります。
すると 突然 白髪の老人が出現。2匹の蛇を橋の姿に変え勝道上人を救済。
日光山内の玄関口・神橋(しんきょう)に残る伝説。
勝道上人は、790年に本宮神社を建造。
日光における神道の歴史の始まりであり、二荒山神社の歴史の始まりでした。
二荒山神社は、東照宮以外の日光山一帯の神道系の建物の総称。
二荒山の名前の由来には、以下の説が有力。
1.勝道上人が男体山(なんたいさん)を、極楽浄土を表す補陀洛(ふだらく)山に見立てたことが始まり。
2.補陀洛 → 二荒(ふたら)
3.二荒を音読み → 転じて日光
二荒山神社は二荒山(男体山)が御神体。
三主神は大己貴命(おおなむちのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)。
一面の緑に赤い橋が良く映えます。
神橋は有料ですが、渡れます。
神橋の真ん中辺りで、願い事を書いた紙飛行機を、川上に向かって飛ばしました。紙は水に溶けるもの。
紙飛行機を飛ばしたあと反対側へ。渡り切ったところで行き止まり。そこからまた戻ってきます。
二荒山神社へ向かいます。バスが便利。
「縁結び笹」。この輪をくぐって、あらゆることの良縁を引き寄せましょう(^^)
私が伺った時は本殿は平成の大修理中。
拝殿。
御神木。
神輿舎。日光山内で現存する最古の建物。
俗称は化灯籠(ばけとうろう)。
昔 夜この灯籠に火を灯すと、その見かけが怪しく見えたとか。
そのため 警護の武士が化け物と間違えて、切りつけることがしばしば。この事から化灯籠といわれるように。
灯籠のヘリには無数の切り傷が。
大黒殿。二荒山神社の神様に大国主命(おおくにのみこと)がいます。
大国が「だいこく」と読めることから、七福神の大黒天と同一視。幸福を招く神として祀られることに。
二荒霊泉(ふたられいせん)。
霊泉は神様の御神徳がお宿りした泉。
飲用、傷口に塗布、いずれも即効性に近い効果があるとされているらしい。
二荒霊泉のすぐ横にある「あづまや」
お抹茶おいしくいただきました(^o^)
「日光の社寺」は、1999年に世界遺産に登録されました。