新羅仏教芸術の代表- 仏国寺(プルグクサ)
仏国寺は、仏教を公認した法興王(ホウブンワン)が、「我が都が、仏国のように平和であるように」と念願。530年頃に創建したのが起源とされています。
叶含山(トハムサン)の南西麓に、現在の仏国寺の基礎を築いたのは金大城(キムテソン)
751年、石窟庵(ソックラム)の造営と同時に着工。774年に完成。
石窟庵を前世の両親のために。そして、仏国寺は現世の両親のために建てたとされています。
建設当時の大伽藍は現在の10倍の規模。
王都慶州(キョンジュ)の守護を象徴する、大伽藍だったということです。
1592年 文禄(ぶんろく)の役で、建造物が焼失。大伽藍の石垣、石階段などの石造建築部分のみが残ることに。
1970年から3年かけ現在の姿に復元。
大伽藍は、文禄の役で焼け残った石垣の上に広がります。
石垣の下は俗界。
大伽藍への入口は紫霞門(チャハムン)。天界への門。
その先にある伽藍内部は、大雄殿を中心とする彼岸世界、極楽殿を中心とする極楽世界、毘盧殿を中心とする毘盧遮那仏の蓮華蔵世界にわかれています。
紫霞門から入る大雄殿(テウンジヨン)。
釈迦三尊像を安置。
左が釈迦塔(ソツカタブ)、右が多宝塔(タボタブ)。新羅仏教美術を代表する石塔。
多宝塔は10ウォン硬貨のデザインにもなっています。
安養門(アニヤンムン)から入る極楽殿(クンナクジヨン)。
触れるとご利益があるといわれる金の豚。しっかり触ってきました(^o^)
木魚。水の中にすむものに、釈迦の説法を聞かせるために鳴らしたそう。
ユニークな形についほっこり(^o^)
「石窟庵と仏国寺」は1995年に世界遺産に登録されてます。
風光明媚な叶含山の自然に溶け込む仏国寺は、韓国国内でも人気の観光地となっています。
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