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決断し続けるという地獄

経営者の主な仕事は、決断である!
ということは、心得ているつもりですが、
ものすごいスピードで変化し続ける今の現状に、脳みそフル回転で爆発しそうな二代目社長だーうしでございます。


コロナウイルスの影響を、もろに受けている業界では、現在(2020/4/10)生き残りをかけて、いろいろな対策を講じております。
経営者達のもがき苦しんでいる様子が分かります。

感染拡大をしだして、国が続々と会社や労働者を救うために案を出していました。
最初のうちはそれを受けて経営者達は、助成金を使うか?融資を受けてこの時期だけ耐えるか?
と、従業員をなるべく切らずに会社が壁になり守りきるような姿勢の会社が多数派でした。

しかし、蓋を開けてみれば、国の政策は後手後手のものばかりで今助けてほしい人たちを救えないものばかりでした。


国や都道府県の度重なる自粛要請、休業要請。
緊急事態宣言を出しておいて、助成金や補助金などの対応は平時(お役所仕事)どおり。

たくさんの書類を抱えて役所に赴き、長蛇の列に並ばなくてはなりません。

至るところをたらい回しにされ、長時間ならび続けて、支給は4ヶ月後です。というのが、現在の状況です。

役所の受け付けをしている方々も、毎日毎日恐怖だと思います。
感染する恐怖、イラついた人たちへの対応。
毎日ありがとうございます。


国には、期待できないと気づき始めた経営者達は、大胆な策を講じてきています。
(修羅場をくぐってきている者たちは最初から期待していなかったようである。)

なかでも印象的だったのが、タクシー会社のロイヤルリムジンです。

タクシー業界も影響をかなり受けている。なぜなら、人の行動が制限され、移動すること自体をやめてしまったからです。

タクシー業界の給料体系は、ほとんどが歩合制です。歩合制だと、毎月の給料が安定していないため、このような状態で雇用調整助成金を受けると会社にも従業員にも不利になる計算方法なのです。
支給までのタイムラグもあるし、その間には、雇用保険料は会社や個人が払い続けることになります。

そこで、この会社がとった対策は、
社員を全員クビにするというものでした。
この文章だけ見ると、ひどいと思うかもしれないが。

会社都合で、社員をクビにすると
失業保険というものが、個人個人にすぐさま至急されます。
この方法をとった会社の考えは、給料の支払い、社員の分の雇用保険料の支払いなど、キャッシュアウトを極限まで減らし、冬眠状態に入ることで、この間をなんとか凌ぐという決断でしょう。

社員の立場になると、その人の状況によって様々ですが、3ヶ月から9ヶ月の間で、即入金され、ある程度の生活は保証されます。

おそらく、会社と社員の間でかなり信頼関係が築けているからこそできたことだとは思いますが、(この会社の経営者の方が出した従業員への文章が素晴らしいものでした)
この決断をすることは、並大抵のことではありません。


国は、全体的な方向性を示すだけで個々の会社・会社員・個人事業主・フリーランスのことは、なにも決断してくれません。


コロナウイルスの影響で、このことがさらに浮彫になりました。

待っているだけでは、ダメなのです。

もう自分で考えて、自分から動くしかないのです。


経営者・個人事業主・フリーランス・会社員・パート・アルバイトの方々。

国の補償だけをあてにせず、自分たちで考え、決断し続けましょう。まさに地獄絵図ですが、乗り切りましょう。出来ることはなんだってしてやりましょう。生き残りましょう。


この文章を書きながら、思い出したことがあります。

鬼滅の刃の一話の主人公の心境です。

分けもわかないうちに、鬼に襲われ、妹が鬼にされ、鬼狩り(富岡義勇)という本来は人々を救うために来た者に妹が殺されてしまいそうになるシーンです。

主人公は、鬼狩りに鬼にされた妹や自分のことを見逃してほしい。助けてほしいと懇願するのです。

この状況が、なんか今の自分の状況と被ってしまって。

分けもわからないうちに、コロナに襲われ、仕事を奪われて、本来は人々を救う国に翻弄されているという状況。

自分も最初は国に助けてほしいと、助成金や補助金のことばかり考えていました。


しかし、この最後の部分が違います。

国は、大きい数字だけを並べて助けますと言いながら助けない。助けられないというのが実情。

鬼狩り(富岡義勇)は、お前みたいなやつは助けない。

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」と、罵られます。自分の力で助かる気の無い者は、今助けてもどうせすぐまたダメになるという強烈な決断です。

漫画の世界の話ですが、私はまさしくこの現状が今その時なんだと思ってしまいました。思ってしまったらやるしかありません。

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今日はここまで。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。






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