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ヒトサラ アプリに「AIチャット」を搭載!! みてみて我が社のAI活用ぉ〜☆

こんにちはぁ〜三戸です。
新年度に入りましたね!桜吹雪と共にピシッとしたスーツを着る若者を見ては、新卒時代を思い出して当時の同期とご飯に行きたくなります。
新たな門出に乾杯ですね☆
(ヒトサラでは歓送迎会の特集を組み、楽しい宴に春の彩りを添えられたらと思っております→気になる方はこちら)

さてさて、2023年はChatGPTやAI機能の活用が世界的にも日本でも何かと話題でしたね。ChatGPTの日本利用者の多くは肯定的な意見をもち、アクセス数が横ばいになりつつある今でも世界的に見れば日本の利用者はとても多いみたいですね。みなさんの会社ではどのように取り入れてますか?

■ ヒトサラにAIチャット機能を搭載

ヒトサラではiPhoneアプリ限定でAIチャット機能を搭載し、さらにお店選びが楽しく・お客様に寄り添ったものになるようアップデートいたしました。
(iOSのみですが
こちらから使用いただけます!!ぜひ使ってみてくださいね)

利用イメージ

今までのお店検索機能と併せて、会話からお店選びができることはお店を選ぶ気軽さが増えたように思います!
このnoteを読んでくださっている読者の方々は、どうやってAIチャット機能を開発・運用したのか気になるところでしょう。

ここから先は、このAIチャット機能の開発者で我らヒトサラ エンジニア集団を取り纏めるエンジニアリングゼネラルマネージャーの岩井さんをお呼びして、秘話をたくさん聞いて参りたいと思います。

□ こんにちは岩井さん

【自己紹介】
役職:エンジニアリングゼネラルマネージャー
仕事内容: エンジニア組織の統括、SRE
何か一言あれば:AWSといったクラウド推進に力をいれています。昨年にはAWSの資格をコンプリートしました。

岩井さんの自己紹介

とても古い環境で動いていたヒトサラ開発で、AWSやConfluenceの導入を通じてモダン開発を目指した活動やエンジニアの意識改革などなど多岐にわたってご活躍されてるみんなが尊敬・崇拝する大上司ですね!
詳しい岩井さんの情報はこちらをご覧ください。

そんな岩井さんにどんどんAIチャット導入について質問していきましょ〜〜〜〜〜〜bb


□ AI搭載の経緯

[三戸]ヒトサラにAIチャットを導入し、いろんなメディアから導入のご紹介をいただいたりとたくさんの反響があり、ユーザーも楽しんで飲食店を選ぶ動線が出来ました。
Q1 >>> AIチャットの導入にあたって、どのような経緯がありましたか?

[岩井] A1 >>> 
USEN Mediaでは2023年4月にAI LabというChatGPTなどの生成AIを活用して、業務の効率化やコスト削減を目指すプロジェクトが立ち上がりました。
AI Labは、私が所属するメディアプロダクトや他のユニット(インバウンドビジネス推進、セールスイネーブルメント)の有志メンバーが参加している横断的プロジェクトとなっています。

AI Labでは生成AIをどのように会社として活用していくか?を下記のようにステップごとに定義しております。

ステップ1:生成AIを理解し、活用のための検討・整備を行う
ステップ2:ChatGPTを活用し、業務効率化、コスト削減を実現する
ステップ3:新しいインタフェースによるユーザー体験の向上を目指す
ステップ4:ChatGPT活用業務をスコープに自動化を実現する

AIチャットは上記ステップ3で定義した「新しいインタフェースによるユーザー体験の向上を目指す」をヒトサラサービスの機能とした落とし込んだものになります。


□ 設計時に大切にしたこと

[三戸]AIチャットのように複雑な会話からお店選びができるような機能は、今まで以上にユーザーの痒い所に手が届くようなお店選びができるようになったのかなと思っております。
Q2 >>> そんな機能を設計するにあたって、大切にしたことは何ですか?

[岩井] A2 >>>
とにかく物を作って動かしてみる!ということを大切にしました。
生成AIを活用した初めての機能だったため、まず本番で利用できる精度なのかを初期段階でプロトタイプを開発し、何度も検証をしました。
実際に作ってみないとわからない部分が多くあり、ミニマムでプロトタイプを開発してブラッシュアップしていく流れがちょうど良く、スピード感を持って機能精査ができました。


□ 開発はどのように進めたか

[三戸]とてもスピード感あふれる開発だったかと思います。なんとAI開発チームが3人の超少数精鋭だったとか・・・・。
Q3 >>> 開発はどのように進めて、どんなことが大変でしたか?

[岩井] A3 >>> 
実装レベルで言えば、ChatGPTのプロンプトの調整はかなり大変でした。
生成AIの精度は100%ではないので、そこをカバーできるようにプロンプトを工夫したり生成AIからの回答を補正したり、試行錯誤の繰り返しでした。

また、AIチャットはアプリチーム・AI Labエンジニアチームが協力して開発し、デザインはデザイナーに依頼して素敵なデザインを作成していただきました。
各チームとの調整はもちろん、リリースに必要な法務確認やプレスリリースの準備などもあったためプロジェクトリーダーとしての大変さもありました。

※ プレリリース
『ヒトサラ』アプリでAIチャット機能(ベータ版)をリリース
〜AIがネット予約可能な飲食店を提案〜

『ヒトサラ』アプリでAIチャット機能(ベータ版)をリリース ─AIがネット予約可能な飲食店を提案

サッポロビールの「繁盛店の扉」より
FOOD FUN!より
他にも様々なメディアに取り上げていただきました。ありがとうございます。

□ リリース後

[三戸]AIチャットのリリース後は、多くのメディアに取り上げていただいたり、興味を持って下さった多くのユーザーが使ってくださったりと多くのお声が寄せられて、これこそ開発冥利に尽きることはないかなと思います!
Q4 >>> リリース後はどのような開発・運用・保守が必要でしたか?

[岩井] A4 >>>
リリース後はチャットデータを多く集めることができたため、入力内容がうまく解析できていない部分を整理することができました。
そして、引き続きプロンプトの修正やロジックの調整など行なっています。

また、チャットデータに関してはリリース後に機能の要望が多くあがりました。それはチームでディスカッションをし、追加機能としてお問合せ内容の拡充や予約後のお礼チャットなどお客様が実際に使ってみて獲れたデータからお客様に寄り添った機能をつけることができました。
 

□ 今後の展望

[三戸]AIチャットの開発は一旦落ち着いたのかな?と思っているのですが、他にはどのような新機能がヒトサラユーザーへお届けできるか楽しみなところですね。
Q5 >>> 今後はどのようなAIを使った新機能ができそうですか??

[岩井] A4 >>>
生成AIの得意タスクには翻訳があり、かなり良い精度を発揮してくれるため
サービスの機能として組み込んでいる会社様も多いかと思います。

USEN Mediaでは現在ご紹介したAIチャットだけではなく、ヒトサラやヒトサラMAGAZINE記事の作成補助やSAVOR JAPANの記事翻訳でChatGPTが活用しております。今後はさらにOpenAI APIを使い、ChatGPT利用の自動化に着目して取り組んでいきます。
自動化することにより、チームの作業効率が手に取るようにあがっていることがわかりました。今まで時間のかかっていた作業の工数を減らし、その時間をよりサービスへ還元させるいい循環ができるようになってきているなと思います。

また、そういった取り組みを今回参加できなかった開発メンバーにも、どんどん挑戦してもらえる土台を整えることが今後のエンジニアリングゼネラルマネージャーとしての課題の一つだとも思っております。


■ ヒトサラAIチャットをぜひ使ってみてくださいね☆

[岩井] 最後にAI Lab(ChatGPTなどの生成AIを元に業務効率を上げるようなプロジェクト)が立ち上がって1年が経ちます。ヒトサラAIチャットのようなお客様に寄り添った機能や生成AIを使い自動化を推進することでメンバー間の手作業や見直しの時間を別作業に充てることができたりと、さまざまな機能を作ってきました。横断的に様々な部署との連携を図って物作りができ、今後こういった世の中の動向を見ながらお客様に寄り添ったサービスをスピーディに取り掛かるモデルができたとも思っております。

ヒトサラAIチャットを使ってご予約をしてくださった方も、これから使ったみようかなと思う方も、ヒトサラAIチャットを通じてより良いお店選びができたらと思います。

この度は、ご一読くださいましてありがとうございました!!!!


はい。岩井さんありがとうございました!!
ここからは三戸がAI社内活用などのお話をしていきたいと思います。

■ USEN&U-NEXT GROUPでの取り組み

USEN&U-NEXT GROUPでは社内用生成AIツール「Buddy」の開発・公開などAI技術をビジネスに活用する取り組みが活発に行われています。

生成AI「Buddy」を開発 全社員へ展開―業務時間を年間50万時間削減、生産性向上へ―(2023.11.30)
https://unext-hd.co.jp/newsrelease/2023/11/unhd-ai-buddy.html

かねてからの継続的な取り組みとして、3R Programという従業員一人ひとりが日々業務改善について考え、自由に意見しやすい環境づくりを目指し、下記に掲げた3項目により、生産性向上を図りグループ全体で収益改善を実現するためのプログラムがあります。

Cost Reduction (費用削減)
Work Reduction (業務削減)
Time Reduction (時間削減)

3R Program

そして3R Program Contestと題し、業務改善の実現や生産性向上の効果が現れたアイデアを募集し、素晴らしいアイディアや成果に対して表彰するコンテストがあります。
第五回の3R Program Contestでは、ChatGPTなどの生成系AIにフォーカスを当てた企画があり、USEN Mediaでも満を持して参加させていただきました。

応募案は、「SAVOR JAPAN 業務改善プロジェクト(by USEN Media AI Lab)」と題しまして、ChatGPT and/or DeepL(翻訳特化AI)を活用して翻訳と校閲を自動化することにより、応募時点の単純試算で56営業日分の削減に成功した実績を応募したところ・・・・・

なんと・・・・・・!!!!!!

最優秀賞をいただきましたぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

数多くの応募アイディアからピカピカの一番光る賞をいただけたこと、とても嬉しく思います。(こちらも岩井さんが代表者として指揮したプロジェクトです。)
他にも、USENレジのメニュー登録やChatGPTとGASを駆使してお客様のフォローアップの向上など、USEN&U-NEXT GROUP全体で生成AIを使った取り組みが評価されていました。頑張って作ったアイディアや機能は、評価されると嬉しいですよね。


■ まとめ

・・・・ということで!!
弊社USEN Mediaが誇るAI Labの取り組みを中心にUSEN&U-NEXT GROUPで行われている生成AIの活用を取り上げましたがいかがでしたでしょうか?

ChatGPTが企業でも個人間でも使われ出して盛り上がってから1年が経ち、きっとその頃に生成AIを使って作った機能が定着しつつあるところなのかなとも思います。
いろんなアンテナを貼りながら、人力による作業の効率化や他社での成功事例を見ながら、我々もヒトサラやSAVOR JAPANといったサービスのより強化を目指していけたら幸いです!

重ねてのご連絡となりますが、iOSのみでこちらから使用いただけるかと思いますので是非に〜☆

個人的には、エンジニアの仕事とられないように頑張らなきゃ!って三戸は思います・・・。

ま。取られた時は取られた時で・・・・。AIやbotを作る側の人間になるまでです・・・わら
・・・・そんな雑談し始めたら長くなってしまうので・・・・

最後に・・・・

AIによる記事の作成補助としてご紹介したヒトサラ マガジンですが・・・
お天気が良くて出かけたくなる季節ですし・・・
ぜひUSEN Mediaが誇るグルメ集団「編集部」が紹介する素敵レストランへ足を運んでみてはいかがでしょうか!?
三戸的には、海外へ旅行にいった気分が味わえる記事春風感じるオープンテラス特集とかはゴールデンウィークの行楽シーズンにピッタリなのではと思っております!
記事見てたらお腹が空いてきちゃうなぁ〜笑

ってことで、
ご一読ありがとうございました!!!
ばいば〜い☆

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