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クリスマスの前夜に、ハッピーバースデーを歌う

おもむろに口づさんでいたのは、ハッピーバースデーの歌だった。

あれは確か私が大学生だったころ。

うちの大学はさして賢くなかったのだけれども、酒を飲む量は多くて近隣の大学には有名だったそうだ(笑)

そして、この時期といえば、忘年会。

今年でこそどこも忘年会は自粛しているかもしれないけれど、私が大学時代の年末は毎日毎日忘年会が入っていてとにかく忙しかったのだ。

そんなこんなで迎えた23日。

朝、リビングへ行くと、怒りとも悲しみとも言えない顔をした母がいた。


父も妹も、そして私も母の誕生日を忘れていたのだ。


プレゼントもケーキも用意してなかった。

結果からいうと、3人揃って正座させられてしこたま怒られました。

自分自身だんだんと家族との誕生日とかクリスマスとかどうでもよくなってきたお年頃だったというのもあるし、友好関係が増えてきてちょっと家族に対する比重が軽くなってきていた時期だったので、それも見透かされていたのだと思う。

それからというもの、母に限らず我が家の誕生日、クリスマスは絶対にプレゼントをきっちり渡す様になったな、なんて思うのです。

今でも、財布の都合上まあ大人よりも子供優先にはなっちゃってるけど(具体的には甥っ子たち)きっちり用意しなければって思ってしまうのはそのあたりがあったりするわけです。
(家族だけでなくて、割と歴代彼氏も年末年始の誕生日率多くて、かなり金銭的につらかったときもあるけれど。)


あれから幾年も経ち、2年前に母は癌でなくなった。

それでも、去年は母のプレゼントも買わなきゃってちょっとだけそわそわしてしまっていた。今年はそういえば、おととい実家に帰ったにもかかわらず、仏壇に飾るバラすら用意しなかったのだけれども、やっぱり怒ってるのかもしれない。

まだ、日付が変わらない22日のうちにと、なんとなく口ずさんだ、

せめてものHappy birthday dear Mama、

届いているといいななんて思ったのでした。


日付が変わらないうちに、投稿。



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