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「聴く力」は「話す力」であり、逆もまた然り

Youtubeで操作もせずに流しっぱなしにしてたら、「聴き上手」みたいな話をしてるなぁなんて思ったので、その話をしてみようかなと思ってて。

宇佐兎三自体、「傾聴」という言葉は知っているものの、その手の本については読んだことないんだけど、買うもの決まってる店で、10分で帰るつもりが2回目以降コーヒーまで出されて毎回1時間、話をきいてほしい社長に捕まるみたいな事案がそこそこ発生しているので、そこそこ聴くのうまいと思うんだけれども。

というか、誰も話さなければor二人で相手が話さなければ仕方ないからいくらでも話すし、スポーツ以外の大概の話はできる気がするのでとっかかりができるまで話も振るけど、基本的には知らないおもしろい話なら聞いてたい。

自分のこと話したってそんなに楽しくないっていうのと、まとまった話を文章で書くのはできてもいまいち口頭で伝えるがそれほど得意じゃないんだよね。「話すのうまいよね」ってよく言われるけど、勘違いです、聴いてるだけですって思うけど、聴くのが上手かったら話すのがうまいと錯覚される。

もちろん相手によっては「ねぇきいてきいて!」ってやってるけど、そんなの決まった1人か2人にしかしないし、それすら相手にあんまり興味ないだろうなって話ならばnoteに書くか、マイクに向かって話してる。自分が好きな話を身近な人に理解されるのを諦めてるってフシもちょっとあるんだけど。

だからこそ、こういう話になるもかもしれないけど▼


タイプ別相手に気持ちよく話してもらうためのポイント

主におっさん、仕事がらみの人

説明的話:
相手の専門分野の本や記事をあらかじめ読んでおく

相手の話を深く掘り下げるにも、こちら側にもある程度の知識が必要だと思っていて。相手に失礼にならない程度に「こういうこともあるそうですよね」って、小出しにしつつ相手の話と自分の知識を総合して、自分の興味が向く方向に話を掘り下げるのがいいと思う。

で、既に話す相手が決まってて、その人の話をちょっとでも長く話して欲しいんだったら、その人の興味のあるようなことをチェックしておいて、そのジャンルとその周辺の類似ジャンルについてのある程度の理解をしておいた方がいいなって。

ついでに、自分との関連性も考えておくとベストじゃないかな。
「自分はこんなことをやってるんですけど、おたくの業界ではどうですか?」みたいな。できるだけごくごく具体的なところからある程度掘り下げられるようにするには抽象度を上げたレベルで理解してるとジャンル問わずなんとなく掘り下げることができると思う。

ちなみに、これは専門分野の話はできるけど、普通の世間話が苦手なおっさんにはめっちゃよく効く。宇佐兎三自体こういう話が一番してて楽しいし、捕まる相手もこっちのタイプだからもしかしたら宇佐兎三もこのタイプの話の方が聴くのも話すのも得意だし好き。自分の知識の幅も広がって楽しい。

ちなみに、うちの父がそうなんだけど、相手との共通認識のある話であればきっちりできるんだけれども、他愛もない世間話が苦手な人もいるんだよね。サブカル的文化圏が違う相手とは話せないというか、子供とはしゃべれなかったり相手の勉強不足を責めるのはこのタイプ。
中学くらいまでで父とまともな会話になるのって数学を教えてもらうときくらいだった。(人と話すの嫌で植物を扱う仕事にしたと言ってたからなぁ。今は孫との会話をきいてると父側がマシになってる。)

それがどういうことになるかと言うと、ある程度相手の話についていけるだけの、めちゃくちゃ詳しくなくてもいいけれど一般的な内容程度の理解は必要だと思ってて。
むしろそこがスタートラインじゃないとダメな相手もいるっていうのと、別に説明からできるよって相手でもある程度こちらも知ってるところからスタートした方が説明部分を省ける分だけ深掘りできて面白い話を聞ける確率があがるよね。

ちなみに外国語会話をする場合こっちの方が難易度は低い。
テーマを絞った単語を覚えればいい上に予備知識で内容を予測できるから語学の勉強のし始めはこっちから会話練習した方がいいし、ある程度のインプットは必要な一方で会話としてのカロリー低いんだと思う。

突発的な相手にも対応できるように、日頃からいろんなジャンルの記事や本に触れておくのがいいんじゃないかな。

主におばちゃん、友達

物語的話・世間話:
登場人物像をきっちり把握してとにかく共感すること

自分の話か、誰がどうして…みたいな噂話だったりは、登場人物が知ってる人だったらわかりやすいけれども、そうではなくてさらに登場人物も多い場合、まずはきっちり登場人物像を把握する。
前回からの続きではない場合特に予備知識も必要ないんだけれども、話す側は話術が試されるし、聴く側も共感と返し力が試される
正直会話としてはこっちの方が難しくて。

外国語で話す場合も、話す側なら全部自分で説明して全部ちゃんと会話の中で理解させないといけない上に聴く側だった場合は話の面白さはオチの落差(意外性)がないといけないから次に何を言われるかもわからないのに感想を言わなければいけない、外国語会話の最難関は井戸端会議のおばちゃんだと思ってて、そういう意味で世間話の会話のカロリーは専門的な話よりもかなり高いよね。
母語の日本語でも世間話がいまいち苦手なタイプがいるのはそのせいだと思う。
難しいにもかかわらず他愛もない上に共感までしなきゃいけないから時間の無駄と感じる人もいる。

でもこっちをきっちり「話す」まではいけないにしてもせめて「聴ける」くらいにはしておいた方が、専門的な話を聴くにしてもより深掘りできる。
なぜなら、ヒトは専門的な話をしてる時ですら共感はしてほしい生き物だから。

だけど何が難しいって、話す側でみれば突き詰めれば落語になるわけだけど、話のうまい友人の話って何話しても落語バリにきっちり落としてくるので、そういう友達の話なら聴きやすいんだけどね、そういう相手ばっかりじゃない。

オチがつくならオチに沿った反応をすればいいんだけど、相手の話があんまり上手くなくてオチがない話をする人のときの反応は私も下手クソすぎて、たまにどうしたらいいのかわからない微妙な空気を出してしまっていると思うし、
あとは友達の持ち物の「見て見てコレ買ったの!」に対する「かわいいね」って返答が、気を抜いてるとそう思ってるか思ってないかわかりやす過ぎるって言われるので(笑)気を抜くと共感力だだ下がりなんだよね。
共感するってほんと難しい。

でもここできっちり共感を示さないと「話聞いてない!」って仲が良いほどに怒られますから(遠い目)

会話をする上でのポイントは、基本はどの面においても
相手の意に沿うような共感なのは概ね間違い無いと思う。

キャバクラでよくいわれてる「さしすせそ」。
さすが!しらなかった!すごい!せっかくなので!そうなの?
加えるなら マジで?なるほど!
このあたりを駆使しながらも、やっぱりやるのは相手の話の掘り下げだと思っていて。共感しながらも「どうしてそうしたの?」とか「どんなところで?」ときいて話を広げていく。

ちなみに「共感しながら聴く側」では藤森慎吾さんとカジサックさんがすごいなって思うけど、この2人の会話のYoutubeがあるんだけど両方が返しが死ぬほどうまい。視聴者としても心地よく、質問の仕方が2人とも話の流れに対してめちゃくちゃ的確だからずっと聴いてられる。
双方の相方が中田さんだったり西野さんだったりで強すぎでこの2人って基本的に専門的な話が得意です!って雰囲気があるんだけれどもその相方が世間話の天才なのは偶然なのか必然なのかと思ってしまうけれども、「上手な世間話のお手本」みたいな感じがする。(内容はあんまりないけどねw)

おばちゃんだけでなく男女関係なく世間話くらいするし、世間話しかしてこない男だっている。(何を話しても知識との対話みたいなタイプはほぼ男だけど)

こっちの能力も会話をする上ではおもしろみの部分になるので必要だと思う。

どちらにしても盛り上がる会話とは堀下がる会話

聴くのがうまいタイプで私がすごいなって人は、両方のレベルが高いんだよね。

で、私の狭い世間では、そういう人って看護婦さん率が高い。私がコミュ力振り切ってるなぁって思った5本指のうち3人までが現役だったり元だったりするけど看護婦さん。(残り2人有名ではないけれど芸能人)

彼女ら、聴く力も強いけど洞察力も強くて相手の反応見ながら、どんどん掘り下げていくんだよね。相手の痛みに共感しながら問診しなきゃいけないから圧倒的に場数が違うのかもしれない。受け流し力が高いのも看護婦さんだけど(笑)
入院もしたことないから、友達的な会話しかしたことないけどね。

医者になると友達同士の会話でももっと独断的なんだけど。
というか、日頃の話として彼らは患者の話をじっくり聴くには、たぶん忙し過ぎる。(看護士さんが暇という話ではなくて、医者の勤務時間が「ど」がつくほどにブラック。特にコロナ以降は医者の不養生どころの騒ぎじゃないくらいに働いてて、スマホの位置認識の職場と自宅が入れ替わった話は笑ってしまった。)

さわぐような盛り上がりではなく、話としての盛り上がりはいかに相手の話を掘り下げて聴きだすかにあると思っていて、どこかで看護婦さんの友達ができたならどう話を聴いてるのかをよくよくみてみるのもいいと思う。

聴く側でも話す側でも

話を「聴く」というのは、ただ「うんうん」言っているのとはちょっと違うと思ってて、結局のところ聴く側であったとしても、その方が話を広がるならばテーマに沿って時には「自分の場合こうこうこうなんだけど、こういう場合どうなの?」みたいな形で自分の話もした方がいいことだってある。

「聴く力」は「話す力」でもあるし、同時に自分がメインで話すような場面であっても講演会やプレゼンのような一方的な場ではない限りは、自分勝手にずっと自分のターンでは自分が思った以上には話は深まらないので相手の話や反応も引き出していかないといけないから「話す力」も「聴く力」が必要だと思う。

コミュ力に自信がないよって方は、この辺りを意識してみてはいかがでしょうか。

共感したり、感じ良い返し方は私の中でも課題だけどね。

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