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木を食べる。世界を救う。


先日友人から不思議な食べ物をもらった。

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「木から生まれたケーキ」と「竹害から生まれたガレット」というものだ。
どうやらCMでお馴染みのLIFULL HOME`Sの、LIFULL Tableというプロジェクトの商品らしい。
私の中では物件屋さんのイメージが濃いのだが、調べてみるとLIFULLという企業はいろんな分野に幅広く手を出しているようだ。
そして今回私がもらったのは、LIFULL Tableの商品である。

「食べることが、地球のためになる」
というコンセプトのものらしいが、棄てるという手段以外に食べるという発想に至ったのは驚きである。
どうやらサステナブル(サスティナブル)なプロジェクトで云々……


いや、サステナブルってなに!?


サステナブルとは……「持続可能な」「維持できる」「持ちこたえられる」という意味だそうだ。環境だったり、社会、経済など広く使われている言葉……らしい。
さらにSDGsのようなものかと思ったが、似て非なるものだとか。
いろいろ調べてみたが、如何せん横文字が多過ぎて難しすぎる。
なかなか理解が追いつかないので、これを読んで興味が湧いた人はぜひご自分で調べてみて欲しい。
とりあえず今回のケーキで使われているサステナブルは「環境破壊をせずに森林を維持できる(持ちこたえられる)ようにする」ということのようだ。


ケーキと一緒に入っていたカードには

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「日本の森林の約4割を占める人工林には、森林環境を守るために木を間引く間伐が必要です、しかし近年、国産木材の需要低下による林業の衰退で間伐が困難になり、森林環境を悪化しています。LIFULL Tableでは「Eatree Cake木から生まれたケーキ」を通して間伐を「食べる」という新しい用途を開発し、日本の森林を守る一助になりたいと考えています」
とある。

木や竹がスイーツになるなんて、大丈夫なのか。
果たしておいしいのだろうか。

不安になりつつも、せっかくもらったので今回は木のケーキを食べることにした。


ひとまず原材料を見てみる。

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原材料には杉パウダーが使われているようだ。
そして小麦が使われていない。いわゆるグルテンフリー。
かわりにアーモンドパウダーがたっぷり使われている。
別紙には「成分の約20パーセントが間伐材で作られている」とあった。
(画像の賞味期限は過ぎていますが、きちんと賞味期限内に食べました!)

監修は田村浩二シェフ。
あのMr.CHEESECAKEの田村シェフだ。
これは間違いなくおいしいに違いない。

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口に入れて感じたのは、ジャリッとした食感だ。
そして、杉の香りが口いっぱいに広がる。
ジャリジャリとした食感は杉パウダーによるものだと思うが、これがまた噛めば噛むほど香りが強く感じられる。この食感は、人によっては苦手だろう。食感だけで言えば、砂だ。
しかしながら噛むことによって香りが増す感覚は非常に面白い。
一口食べてみて、素直に「木だ……」と言ってしまった私に、旦那さんは

「口の中に新築の家が建ってるみたい」

とのこと。
うん。LIFULLですし。家も建つわな。

そして木の香りのなかに、レモンが良く合う。
「深みのあるバニラ風味と爽やかなレモンのハーモニー」
と書かれていたが、バニラはそこまで感じられなかった。
木のケーキなので、そこまでバニラを気にする必要はないように思う。
食べれば食べるほど木が強くなり、不思議な感覚だった。
たぶん新築物件の中でレモンタルトを食べれば近い香りを感じられるだろう。
アロマが好きな人は、杉とレモンの精油をブレンドしてみるのもいいかもしれない。

ケーキ自体はブラウニーのようなどっしりとしたタイプ。
洋酒も効いていて、ブランデーケーキのように濃厚。
味付けは濃いめに感じるので、小さめに切って食べるといいだろう。
私は欲張って大きめに切ってしまったが、濃厚すぎて途中から苦しくなってしまった。

時々細い木の繊維がでてきてびっくりするが、柔らかいので口に刺さることはない。
気になる人は気をつけながら食べたほうがいいかもしれない。
ケーキの断面から木飛び出ている様にはちょっと笑ってしまった。

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自分で購入するには勇気がいるケーキだが、頂き物のちょっといいケーキだと思うと、なかなかハイセンスな手土産ではなかろうか。
機会があれば私も誰かへの手土産に購入したい。
ネット購入できるようなので、興味があればぜひ買ってみてはいかがだろうか。

次回は「竹害から生まれたガレット」を食べた感想を。


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