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触察と筋膜リリースの旅④

腹直筋と大腰筋のリリース

身体を柔らかくしたい、ほぐしたいときには肩や背中などの身体の背面側に注目しがちですが身体の全面、胸やおなか側が硬くて猫背になっている場合もあります。
そういう時にほぐしておきたい腹直筋と腰痛の緩和のためにも大切な大腰筋の触察とリリースを勉強しました。

今回、若石の勉強会に来られなかったTちゃんと3人での勉強会を師匠の治療院で行いました。
その前に予習という形で私は師匠の腹筋の脇から手を差し込んで奥にある大腰筋を探す練習していました。
指の力だけでなく、身体の力を手に乗せるようにすると上手く入っていくのですがなかなか難しい。
やっているうちに左手の中指の第一関節だけがペコっと曲がったまま動かなくなってしまいました。
幸いにもすぐに治り、そのあとにクセになることもなかったです。バネ指になる年頃なのでびっくりしましたが大丈夫でした。

腹直筋は、起始が恥骨稜、停止が第5から7肋軟骨、剣状突起(みぞおちのところ)。
肋骨を引き下げる働きがあります。
腕を上に上げたときに肋骨が引っ張られる、突っ張る感じになる方はここを緩めると上げやすくなります。
バレエのアンオーが綺麗になると思います。

大腰筋は、起始が第12胸椎から第4腰椎の椎体、第1から第5腰椎肋骨突起、停止が大腿骨小転子。
股関節屈曲、腰椎伸展の働きがあります。姿勢を保ったり、
膝を曲げて脚を上げる動作をするときに使う筋肉で長時間の座り仕事で硬くなりやすいところ。
ここを緩めると腰を伸ばす、骨盤をまっすぐに起こす姿勢がやりやすくなります。
バレエのパッセを高く保つためにとても大事なところだなと思います。

一緒に勉強したTちゃんは、テーピングの勉強などもしたことがあり私よりも筋肉を捉えるのが上手かったです。すぐに人がうらやましくなってしまうタチで困ります。
けれど、施術している者同士で練習できるのはとても貴重な時間なのでありがたかったです。興味の方向が同じ人で、ちょっと違う、もっと強くてもいいなど言ってもらえるのは助かります。

後日、お客様にあばら骨の下の方をおへその方向、下半身の方へリリースするをやってみました。猫背で肩こりが辛くなると睡眠にも支障が起こる方です。
リリースしていたら、いつもスカートが上に上がってきて困るんですとのこと。肩だけてなく腹直筋も固まっていて呼吸も浅くなっていたことに気づきました。
まさにこのお客様に必要なことだったんだ、勉強出来て良かったなと思いました。

では、また次回

師匠のところ

わたしのところ

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