バンコク思い出巡り再び
昨年の夏、心残りもあったタイのバンコク旅行。早速、今年も訪れました。
今年の夏、当初の予定はベトナム旅行だったのだけれども、前回のバンコクでの過ごし方が「思ってたんと違ったのだ」ということを正直に夫に話すと、それならばベトナム旅行の前に、バンコクもつけちゃおうということになったのだった。
ということで、今回は、タイのバンコク3泊、ベトナム4泊の旅になりました。ベトナムは、ホイアンとダナンの2泊ずつ。ベトナムに行くこと自体、私も夫も初めてです。そして、ベトナムでは途中から、昨年バンコクで合流した夫の友達夫婦と合流予定なのである。
旅行前、本来なら、初めて行くベトナムのリサーチに力を入れるべきかもしれないが、私はバンコクでの段取りに一生懸命だった。
前回行きそびれたレストランの予約や、見ておきたい催事の場所のチェックや、新しくできたショッピングモールをのぞくタイミングや、人と会う予定などのやりくりに忙しくしていたのだった。
そうそう、バンコクに住んでいるときは、ほとんどの時間を1人で過ごしていた私であるが、本帰国の少し前に、お茶したりご飯したりしながらおしゃべりできる友達が1人できたのと、帰国してから交流を持つようになった方々がいて、今回は人と会う予定なんかも出来たのである(ちょっと得意気w)。
まず、バンコクへはアジアのLCCの代表格AirAsiaで、まさに格安な料金で向かいました。なんと、成田からバンコクまで大人1人3万円台で行けたのです!!
しかし、重要なのは格安で快適さを求めるのには、それなりの準備や装備が必要なのだということであります。そのことをすっかり忘れていた私にとって、なかなかの苦行なフライトとなりました…。
LCCがなぜ安いかといえば、それは最低限のサービスしかないからですね。AirAsiaはタイの国内旅行で何度か利用したことがありました。ただし、そのときは1時間そこそこのフライトなので、その最低限の設備でなんの不便もなかったのですが、6、7時間のフライトとなると状況が変わります。
まず、座席にモニターがありません。そんなの知っているよ、とばかりに持参にしていた本を読んでいたのですが、機内が暗くなってから読書灯をつけようとしたら…あら?読書灯ってないのね!ということに気づきます。
ならばスマホでも見ましょ、と思い立ったときに、機内にWi-Fiのサービスがないことに気づきます。周りの人が事前にダウンロードしてあるドラマや映画をタブレットで観ているのがうらやましい…。
そして、飛行機の機内が寒いのはあるあるです。それを想定して長袖のブラウスを着ていた私はエライ。それでも寒いときのために、と持ってきた厚手のシャツもさらに着ます。さすが、私。
しかし、時間が経つに連れて、むむむ、それでも寒い、となる。
基本のサービスにブランケットはついていません。ならば機内で販売しているブランケットを買ってしまおうか、とクルーを呼んだが、ちょっと待ってと言われる。
そのちょっとが延々と続いたので、しびれを切らして呼び出しボタンを押そうとしたら、そんなボタンがないことに気づかされる。近くにクルーは誰もいない。これはもう自ら呼び出しに行くしかないかと思ったら、シートベルトのサインが点灯して着席せよ、となるの繰り返し。
そんなこんなで暇つぶしもないわ、寒いわで寝ることもできずにいた私に、夫からビールでも飲むかと提案が。
ナイス!!暇なら飲むしかないね。飲んだら眠れるかもしれないし、と。
そこで、ビールを注文するべく(もちろんオプション料金だけど)クルーを呼ぶも、ちょっと待ってと。ここからは、ブランケットのくだりと同じパターンが繰り返されたのだった。
近くの席の人が、買い物袋から取り出したビールの缶をプシュッと開ける。売店で買ったビールであれば、購入してから3時間は経過しているビールだと思ったが、それでもうらやましかった(笑)。
とまあ、こんな具合のフライトでした。LCCでロングフライトを快適にするコツは、
機内で楽しむコンテンツは、事前にダウンロードして準備
厚手のシャツどころではなく、毛布レベルを持参したら最強
飲食物は手厚く準備
というところでしょうか。
色々と文句をいうなら、それなりの金額を払ってJALかANAに乗れってことでしょうねえ。短距離のフライトだけうまくLCCを使うとか、そんな使いわけもいいかもしれません。
と、大変勉強になったのでありました。
さて、出だしからやや快適指数が低めになってしまったのですが、バンコクに到着したら、ご機嫌モードです!
今回のホテルは、なんと、ワットアルンビューのホテルなのです。
日本からの観光客は、スクンビットと呼ばれるバンコクの中心街に滞在することが多いでしょう。実際、我々も昨年のタイ旅行ではスクンビットエリアに滞在しました。住んでいたのも、そのエリアですし。
今回は、チャオプラヤー川沿いの王宮やワットポーやワットアルンがあるエリアに宿泊してみました。観光エリアから電車に乗って中心街に行くというのも、何やら新鮮で楽しかったのでした。
さて、今回宿泊したチャオプラヤー川沿いには、数々の高級ホテルがひしめくエリアでもありますが、我々が宿泊したホテルは小綺麗なビジネスホテルといったところ。
ですが、ホテルからワットアルンが見えること、スタッフが親切であること、前回行けなくてどうしても行きたかったレストラン、スパンニガの目の前であること、などが素晴らしいのです。
どうしても行きたいからといって、レストランの目の前に宿泊せずともいいのですが。前回は行けなかったのが悔やまれたので、今年は何がなんでも!と気合を入れていたせいか、レストランの前で張り付くことになりました(笑)
ここまで食したところで、すーっと心が満たされるのを感じ、前にのめりにのめっていた私のメンタルも正常位置に戻ったのでした。
このレストラン、1か月前から予約を受け付けているのだけれども、1か月前のその日に予約をとったからか、アウトサイドシートの中でも、リバーフロントの席が取れました。
皆、他人が映らない場所で、自分たちとワットアルンだけをカメラに納めたいのは共通しているようで、断りなく我々の席の前に立って撮影をする人達、声をかけてから我々の席の前に立つ人達、さっと撮影して去っていく人達、長々と我々の視野に入り続ける人達、とそれはお国柄や個人の性格や価値観によっても様々なのですが。
ま、アースもビューも皆のものだから、我々の許可など要るか要らないか問題もあるのだけれども、多種多様な対応には興味深いものがありました。
今回に限ったことではありませんが。
あ、余談ですが、我々がモバイルバッテリーを使っているのを見て、スマホを充電させてくれないか、と言ってくる強者もいましたw。
さて、ホテルの話に戻ると、立地もビューもホスピタリティも抜群のホテルではありましたが、唯一難点があるといえば、バスルームでしょうか。
その親切で礼儀正しく、思いのほか低姿勢なホテルのスタッフが、部屋を案内する際に「タイニーバスルーム(笑)」と言ったのを聞いて
「(笑)」って?と違和感を感じたのですが、バスルームの扉をあけたときにその意味がわかりました。
予想を超えるコンパクトなバスルームだったのです。もちろん、トイレとお風呂はわかれていませんし、学生時代に住んでいた1Kの部屋のユニットバスよりもタイニーかもしれません。
客室はまあまあ広かったので、そのギャップも面白かったのですが(スタッフが「(笑)」となる気持ちもわかりました)、まあ、どんまいでしょう。同じホテル内で、もっとグレードの高い部屋であれば、タイニーではないバスルームがあるのかもしれません。
だいぶ長くなってきました。そろそろ、思い出の写真を貼り付けて終わりにしましょう。時系列はランダムです。
前回、訪問かなわなかったレストランその2。
マンダリンオリエンタルバンコクで、エグゼクティブシェフを勤めていたという有名なシェフがオープンしたタイ料理レストランです。
私はここのヤムソーオー(ポメロのサラダ)を食べてから、すっかり虜になり、それ以来、タイ料理屋さんに行く度に、ヤムソーオーを食べたがる人になってしまいました。
今のところ、日本のタイ料理屋さんではヤムソーオーを発見できていないのだけれども、探し方が足りないだけかもしれない。情報求む!
写真撮り忘れたけど、店内も素敵です。観光客もいるし、タイ人の富裕層もよく来ているようです。身なりからして、おっかねもち~と気づきます。
お次はカフェへ。
私は、ここの食器のファンで、今でもコーヒーマグだったり、お皿を使っています。値段も手ごろなんで、自分へのお土産に何か買っちゃおう♪と思っていたのですが。
旅先でも謎に財布のひもが固い私は、コーヒーだけ飲んで去りました。
そしてもう一か所、ショッピングモールへ
以前住んでいた街にあった鄙びたショッピングモールが、ゴージャスなモールに生まれ変わりました。このヴィトンがあった場所はかつて、マクドナルドだったのですよ。
当時は、このモールのその鄙びた感じが落ち着くと思って、敢えて利用していたくらいでした。キラキラした場所はかっこいいけど、疲れるのだ。
リニューアルといったって、もう別人ですよね?というくらいに大きな変貌を遂げていたのでした。
といっても、beforeの写真がないと、変貌ぶりがわからないですよね。
よく利用していたわりには、写真がないのでした。それくらい、映えない場所だったということで…。
こんなに華やかになったモールでも、フードコートは昔のままで、懐かしく。同じモール内でもハイ&ローが激しい。
ぼんやりと眺める時間もたっぷり確保。
前回、食べられなかったパフェも食べて
大好きな雑貨やさんをぶらりして。
バスに乗って
久々に、水洗ではないトイレを利用したのでした。
そうそう、到着した日は、ここに行きました。
このエリアは通称、裏カオサン。カオサン通りとして知られる場所とはちょっと雰囲気が変わって、ビーチリゾートにあるストリートみたいな雰囲気なのだ。
私は、裏とか奥とかつくエリアになにやら惹かれるタイプのようです。
裏原宿、奥渋谷、とかね。
随分と長くなりました。さあ、いい加減に終わりにしましょう。
バンコクは、相変わらず活気にあふれて、新しくできたショッピングモール、リニューアルしたモールはとってもギラギラしていた。
同時に、気軽に入れる食堂も、バスの運賃回収スタイルも健在だった。
よく通っていたマッサージやさんのスタッフは、変わらずニコニコしていたけれど「お!また来たわね」という反応はしなくなっていた。
忘れてしまったのだろう。いつまでも常連面しちゃあ、いけないね。
ツーリストとしてまたよろしくおねがいします!と心で言いながら、晴れ晴れとした気分で、バンコクを去るのだった。
おしまい
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