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記憶の断片たち

新年の挨拶のタイミングを逃してしまい、どうしたもんかとモジモジしていたら、またも文字見知りになってしまいそうになった。
図らずも、ダジャレのような出だしになってしまった今年初のnoteです。
みなさま、本年もどうぞよろしくお願いします。

新年の抱負というわけでもないけれど、私がいつも願うのは心の平安だ。
自宅、スーパー、薬局、図書館、時々、公園。
夫、時々、姉と姪。
というように、私の毎日は、せまい行動範囲と少ない人間関係で構成されている。
そんな凪のような毎日ですら、心に波風を立てずにいるのは難しいのだから、人間ってやっかいよね、なんて思うのだ。

人生に求めるものは心の平安だ、っていうのは20代の頃から言っていた気がする。昔よく行っていたバーで隣に座ったおじさんにそれを言ったら
「若いのに、そんなつまらないこと考える女でどーするんだ?」
と詰められた覚えがある。
ああ、うっかりこの人に本音なんか言うんじゃなかったと、そのとき心底思ったのだった。

この「昔よく行っていたバー」については今度ゆっくり書きたいと思っているんですよね。

そうそう。初詣のタイミングも逃しそうだったので、成人の日に行ってきました。
そこで、私も若い振袖姿に目を細める年齢になったものかと思ったのです。かつて、私も20歳だったのに!

昭和生まれの田舎育ちなので、私にとって振袖は購入するものでもあった。振袖を選びに行ったとき、私は1着目で即決をして、母に怒られた。
「アンタはどうして、いつもそうやって…。どうでもいい!めんどくさいって。ちょっとは真剣に考えなさい!」という風に。
私は1着目で、ピンと来たから決めたんだと主張したけれど、信じてもらえなかった。日頃の行いが悪かったのですかね。

私は、前々から成人式にはピンクの振袖を着るんだって、決めていたし、実際にその薄いピンクの花柄が気に入っていた。

双子の姉はずいぶんとたくさんの試着をしてから、赤い振袖を選んだ。姉は、慎重で真面目でこだわりが強い。

そういえば、成人式当日、姉は着付けとメイクが終わったあと、キレにキレていた。どうやら、メイクのマスカラが気に入らなかったらしい。
姉は、セレモニーの日はたいてい、ナーバスで不機嫌だった。
七五三、成人式、弟の結納、姪の七五三、ひな祭り、誕生日会。
きっと、こだわりと思い入れが強いからだと思う。

成人式で着た振袖を、私は卒業式でも着たのだった。
振袖には、いとこに借りた袴を合わせた。いとこよりも、だいぶノッポな私にはちょっと丈が足りなかったけれど、ブーツと合わせるとそれなりにサマになった。
髪型は近所の美容室で、リーゼント風に仕上げてもらった。当時、ショートボブくらいの髪の長さだったから、なんとかアップスタイルになるようにしてもらったらそうなった。
そのスタイル全身、今でも私のお気に入り。

意味のない記憶の断片を並べて、今日は終わりにします。
おやすみなさい。



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