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パリパリのために

先日、ベーコンプレスなる道具を買った。

愛嬌のある豚が、使わないときも、オブジェとしてよさそうだし、いかにも外国のキッチンに置いてありそうなこの雰囲気がいいじゃない!!なんて思ったのだ。
そう、ワタシは、どこの国とも問わず、外国の雰囲気をまとっているキッチンアイテムに弱い。
冷静に考えてみると、ベーコンをプレスするアイテムに豚型を採用するあたり、シャレどころじゃないぞ、なかなかシュールだぞ、とも思う。

でも、ワタシは、この豚をベーコンのために買ったのではないの。
鶏をプレスするために買ったのだ。

我が家の献立に比較的、よく登場するパリパリチキンソテー。
特別な手間や技はいらないのに、美味しいメインディッシュになってくれるありがたいメニューだ。ハーブをまぶしたりすれば、ちょっと凝ったメニューと勘違いもしてもらえるという素晴らしさ。よほど、塩加減などを間違えない限り、美味しくできるはずなので、皮がパリパリになることに全力投球すればいい。

だから、ワタシはパリパリを実現するためにフライ返しで、愚直に肉をおさえつけること10分。
そうやって、毎回、全力投球でやっていたのだが、あるとき「これはワタシが思うほど、ラクうまレシピじゃないのかもしれないゾ」と疑問を持ったのだ。

なにせ、10分間も鶏肉に拘束されて、身動きがとれないのだ。「世の中のみなさん、どうしているのかしら?」とあれやこれやと検索してみたところ、「ミートプレス」や「ベーコンプレス」という肉の反り返りを防ぐための重りがあることを知ったのだった。


なるほどなるほど、ホテルの朝食のようなカリカリベーコンもこれさえあれば!ということらしい。そもそも、ワタシは、ベーコンの反り返りなんて気にしていなかったので、我が家の食卓には、大胆に反り返ったベーコが堂々と並んでいたのだけれども。

チキンソテーに関しては、トレーやお皿や小鍋で代用できないこともなさそうだが、我が家にはちょうどよいものがなかったもので、さっそく、買いに行ってきた、というわけだ。

この愛らしい豚が起こしてくれるであろう、食卓の革命に、ワクワクしている。
しばらく我が家の食卓には、パリパリやカリカリが頻繁に登場することになるだろう。

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