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私だけが知ってる、あの匂い

寒さが身に染みるようになったある冬の日、仕事終わりに結婚式の打ち合わせへ。

私は職場から電車で、夫は自宅から向かい、打ち合わせ会場の最寄り駅で合流。一緒に駅から歩いていく予定だった。

その日も電車に乗り、帰宅する人々が多いものの、空いている席に座ってフッと一息。

ん?なんだか知っている匂いがする。

クンクン。

夫の匂いがするような。


キョロキョロ周りを見渡すと、なんと、隣に座っていたのは夫だった。
隣に座ったのに、お互いに気づかなかったってどういうことと思いつつ(隣に座っている人の顔なんて見ないもんね)、10車両以上もある中での偶然にほっこり。

結婚したら、夫の匂いまでわかるのかぁ、なんてビックリもした。

けど、よくよく匂いを嗅いでみたら、ピンと来たのは夫じゃなくて、革ジャンの方だった。
時々カビを生やして悲しんでいる、夫の革ジャン。
その匂いを覚えていたらしい。

ふふ、匂いでわかるなんて運命みたいじゃん!とキュンキュンした気持ちを返せ。笑

それでも、偶然の隣り合わせとか、姿を見ないで気づいたこととか、じんわり嬉しい気持ちには変わらない。 

あれから4年、革ジャンもそろそろ出番の季節かな。そんな私の #一駅ぶんのおどろき のできごと。

(´-`).。oO(お読みいただき、ありがとうございました!スキなコトを発信できるようnoteを続けます!)