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櫻坂46「As you know?」新曲感想+自分ならアルバム曲順こうしたい。

ご無沙汰してます。久しぶりの投稿です。
当アカウントですが、投稿したいと思うネタが最近不足しているのに加え先月末から筆者が結膜炎の症状が出たり引いたりでPCに長時間向かえずちょいと更新滞ってます。ゼノブレイド3もやりたいのに全然進みません。つら。


さて、先日櫻坂46の1stアルバム「As you know?」が発売されましたね。

過去曲レビューはこちら↑

今回の記事ですが、本作に収録されている新録5曲(Overture除く)についてまず触れていきたいと思います。




<摩擦係数>(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

本作のリード曲。
このグループでトップクラスに好きな曲が来ました。現時点での櫻坂サウンド集大成だと思います。情報量を抑えたミニマルなダンストラックに全編を通してギターが横の立体感を広げており、随所に出てくるブリッブリのベースも楽曲の強度を上げている。何より自分好みなのがランニングタイム3分のコンパクト感。加工が強いボーカルは人により好み分かれるかもですが、この楽曲においては正解のアプローチかなと。
櫻坂は欅時代と比べて「アコギ+ダンストラック」のサウンドが大幅に増えた気がしますが、それがより洗練された形だと感じます。

詞に関しては他曲同様(上記の過去シングルレビューとか見てね)こちらも欅→櫻での変化が描かれてるかなと。
「殴るよりも殴られろ」に代表されるように、反抗だけに留まるのではなく自身のその姿を見せつけることで怒りの対象へ正面から対峙する。これは周囲の環境への不満を主訴としていた欅ソングとは違うフェーズに立っているのではと思います。
そもそも「摩擦」は他者という存在があるからこそ産まれるものだしね。
じゃあガラスを割ったその先に何があるねん、という所に多少なりとも言及してる気がするので自分は欅より櫻のが好きな詞世界です。
まぁ普通に何も考えず心地いい音ハメで聴ける詞だと思うのでそこまで意味を深追いしなくて良い案件だとも。「ま!さ!つ!」はちょっと要審議ですが。

MVに関しては演者を引き立たせることに全振りした無難に良い作品だと思います。というか演者の表現力ありきのストロングスタイルな構成なのでそれに応えたメンバーが凄い。
2サビ冒頭のぴょんぴょん森田ひかるさんとラスサビのキメキメ夏鈴ちゃんが個人的見どころです。

一つだけ、物申したいのがYouTubeのMV音質。これは酷い。仮に狙ってやったなら「それはやりすぎやねん」案件。
あんまりミックスに明るくない自分でも分かる定位ブレッブレの逆相っぽい感じが聴いてて頭おかしくなります。ヘッドホン使って良い音で聴こうとすればするほど顕著になる。似たような音色構成だと「断絶」というスタイリッシュかつ神がかったPAN振りの楽曲があるのにどうしてこうなった感が。
テレビやPCの大画面で映像を楽しむ分には問題ないのですが楽曲単体を聴くには配信の方をお勧めします。こっちは多少良くなってた。


以下はちょい簡易的に。

<条件反射で泣けてくる>
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)
ジャジーな新機軸。
自分はそこまでナスカ楽曲を他ファンほど神格化してないのだけどこれは素晴らしい。弾き散らかしピアノと全編通して主張の強いベースが良いバランスでバトっててわくわくする出来。生演奏で聴きたい曲ですね。イントロのディレイ気味ギターが斉藤和義かと思ってちょい笑った。
あと歌唱メンの無作為抽出感はどんな意図なんだろう。

<One-way stairs>(好き度:☆☆☆☆☆☆)
森田ひかる・藤吉夏鈴の2人曲。
欅のDNAを感じるシリアスなダンスチューン。若干K-POPみもありますね。コーラスワークが練られてるのもあって現時点ではあんまデュエット感がない、これライブ披露どうなるんだろう。
この楽曲、「藤吉夏鈴という素材をどう活かすか」にかなり振ってるなと感じました。で、それが当たってる。かりんちゃの高音すごい綺麗。

この感じ、欅ファンは好きだろうなぁ…。
楽曲としてのクオリティで言うと一番高いまであるかも知れません、この曲。ただ自分の好き度で言うと他の曲よりは落ちるかも。これは完全に自分の好みです。すまなふぃ。

<タイムマシーンでYeah!>(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)
櫻のイッキさん曲。
最初はタイトルだけ見てなんじゃこれ…ってアレでしたが単純な好き度では摩擦係数除いたら新曲勢で一番好きです。これも楽曲クオリティというよりは完全に好み問題です。

作曲者もあってか、楽曲としては初期~中期のAKBみあるストレートなアッパーチューン。欅坂にはそんな思い入れない自分ですが、櫻の一期生がこの超王道アイドル曲をコッテコテの掛け声とともに歌ってるのが条件反射で泣けてくるというか。詞のテーマがタイムマシーンなのも抒情的ですよね。ひとたび文脈が乗ってしまえばAメロのちょいダサなオブリも一気にエモ要素になるからズルい。

<ずっと 春だったらなぁ>(好き度:☆☆☆☆☆☆)
井上梨名・大園玲・田村保乃というユニット曲。なんの基準の人選なんだろう。はんなり感ありますね、楽曲には合ってる。ずとまよならぬずと春。
安心と信頼の野村陽一郎さんが手がけるセツナ系ミディアムチューン。
櫻坂と冠する割にあんまり春っぽい曲なかったので切るカードとしては「そうそれそれ!」感がありますね。エンディング曲みもあるのでアルバムを上品に締める役割も務めてると思います。アウトロ無しで潔く終わるのもよき。

あと今年の夏暑すぎやしませんか。ホントにずっと春だったらいいのに。夏早く終わればいいのに。

そんな感じで総じてアルバム新曲全て良曲でした。グッジョブ。




で、今までの記事ならここでアルバム総括的な感じにしたいんですが個人的には思うところがありまして。
以下、画像はタイプ毎の曲目です。

んー…ちょっと曲順適当すぎやしませんか…。新しい順からシングル羅列しただけじゃん…。
「櫻坂1stベスト」なら納得なんですが「櫻坂1stアルバム」となるとこの作りは正直作品として評価できないと思うわけです。

調べたら先輩の乃木坂姐さんとかのアルバムも構成としては似たような感じぽいので今に始まった事じゃないみたいですが。2年前に日向坂に出会うまで坂道界隈には興味がなかったしがない音楽好きからするとカルチャーショックで。ファン歴長い先輩方すみません。

そんな訳で、「もし自分が曲順決められるなら」をテーマにこの記事で自分なりのAs you know?を作ってみることにしました。

レギュレーションは、
・既存曲においてセレクト自体は変えない(MV作成曲12曲)。
・その他(新録6曲+カップリング3曲)から抜粋し全17曲。

です。

また、自分なりの選曲理由コメントも添えてます。





1.Overture

まぁそりゃこれ1曲目でしょう。誰がやってもそうなるでしょう。


2.Nobody's fault

ノバフォはどう考えても一番最初か一番最後に置くべきでしょう。
詞の内容的にも欅より一歩進んだグループの船出を謳っているわけですし。あまりシングルの表題には向かない曲だと思うんですが、アルバムという作品の重要な位置に置いてこそ輝く楽曲だと。

3.なぜ 恋をして来なかったんだろう?

現時点で一番櫻坂において知名度が高い曲でしょうか。
「上で色々言っといて時系列順かよ」と思った方もいるかもですが、自分としては欅→櫻への変化を示すにあたりノバフォとなぜ恋はセットだと思うんですよね。違うアプローチではあるものの気概としての置き所はこの2曲一緒だと思うので。「自分たちは櫻坂である」を宣言する意図として2,3曲目はノバフォ→なぜ恋の繋ぎを。

4.摩擦係数

ここでリード曲。
自分のアルバム哲学として、「名盤にはキラーチューンが2~4曲目、ないしはラス手前に配置される」というのが理由です。その上で、楽曲の性質的に冒頭からの波のまま聴かせるのが楽曲の魅力を活かす最適だと位置付けました。

5.車間距離

ここで3rdシングルのカップリングを。5曲目に来るのは同じですね。
理由としては、前曲『摩擦係数』のテンポ感を崩さず、BPMは上げていきたい、でも場をややクールダウンさせ緩急をつけたいと思った時にこの曲がベストでした。

6.Dead end

ここで既存曲のキラーチューン。4~6曲目の流れで徐々に階段でBPMが上がっていくのがポイントです。アルバム前半において一旦クライマックス感を作ります。この流れで聴く四つ打ちとホーンセクションはアガりませんか、どうでしょう。


7.思ったよりも寂しくない

『Dead end』までで作った流れを回収し一旦締めへと向かう役割を持たせています。
今回の作ったリスト、最後まで見ればわかると思いますがCD1枚を通して一つの流れと言うよりは大まかにカセットでいう「A面」「B面」という風に分けています。アルバム作品を作るうえでMV作成曲オンリーだと楽曲としての強度が良くも悪くも強く、役割が被ってしまうものも多いのでそれを解決するための方策として2部構成にしました。


8.僕のジレンマ

上記で書いた「1部」を締める役割として壮大なバラードを置きました。スケール感もあり終盤に置きたい気持ちもありますが、同じ中村泰輔楽曲で曲のカラーやコード感も近い『Buddies』と距離を取りたいと鑑みて。
というよりかは寧ろこの曲の存在ゆえ2部構成にし、1セクションを締める役割を持たせたいと逆算的に考えました。


9.ソニア

A面とB面の幕間ポジションです。本家に通じ1枚のなかでMV未作成のカップリングは一つに留めています。
正直ここは『制服の人魚』でも『ジャマイカビール』でも良いと思う。ソニアにしたのは特にこれといった理由はなく自分の好みです。BACKS曲だしそこさくOPに使われてるしアルバム収録する意義はある楽曲かと。


10.流れ弾

ここから2セクション目開始です。
変化球かつアッパーな『流れ弾』をセレクトしたのは初手で勢いをつけたいというのもありますが、アルバムを通してこの位置はダレがちなゾーンだというのも。中盤で飽きないアルバムは良いアルバムだと思います。
あと何気にこの曲スルメですよね。リリース当時は結構disっちゃいましたが今となっては結構アリです。


11.偶然の答え

入れる位置一番迷った。
というより消去法なきらいがあります。クライマックスには別の壮大な曲を置きたい。かといって序盤では強度が足りない。ただ意外とこの曲、ミディアムバラードに見せかけ実はそこそこBPMが高いので次曲へのブリッジ的な役割を込めて後半戦の序盤に置かせていただきます。


12.BAN

2部においてあえてここに一番の盛り上がり所を入れ込みました。
この楽曲は序盤、終盤でも輝く曲だと思いますがその二つとは別にやりたい流れがあったため中盤の最後で勢いをつける役割です。
また、もう一つ自分のこだわりがあるのですがそれは後述します。



13.無言の宇宙

『BAN』までの勢いからフィナーレへ向かうためへの繋ぎとしてミディアムバラードをここに置きました。いやそもそもクライマックス的な役割の曲がこのアルバム多すぎるのよ。この楽曲の強度は本来ここじゃないのよっていう。


14.五月雨よ

最新シングルのバラード曲を。
1部でいう『Dead end』の役割です。2セクション目、かつアルバム全体のクライマックスとしてこの曲が鳴ることで楽曲の説得力が増すと思いました。
このパート、「(ぐうこた)~五月雨よ~BAN~無言の宇宙」という流れもアリだと思うのですが「シングル表題はアルバムにおいて連続で並べたくない」という自分のこだわりでやめました。



15.Buddies

満を持してこの曲で大団円。
ノバフォで幕が上がりBuddiesで締めるという流れはベタっちゃベタなのですが、この楽曲も今の櫻坂を語るうえで欠かせない曲だと思うので門出の1stアルバムとしてあえてそれをやるべきじゃないか、との考えです。
そしてこの曲で本編終了。

16. 条件反射で泣けてくる

以下2曲の新曲勢は本家と同じくボーナストラック的な形で。
摩擦係数以外の新曲を本筋に盛り込むと正直ごちゃっとしちゃうのでそこは割り切った構成で良いかなと。
その上でこの楽曲はなかなか面白い事をやってるな、と思うのでCD3パターン同様に入れ込みました。


17.ずっと 春だったらなぁ

ラストは「櫻」感あるこの曲で。
自分的には上記で書いたようにタイムマシーン推しなので入れられないのは名残惜しいですが…
ずとはる、品もあるし読後感も爽やかで終わりとしては最適解なのではと。

以上、妄想リストでした。改めて17曲。

1.Overture
2.Nobody's fault
3.なぜ 恋をして来なかったんだろう?
4.摩擦係数
5.車間距離
6.Dead end
7.思ったよりも寂しくない
8.僕のジレンマ
9.ソニア
10.流れ弾
11.偶然の答え
12.BAN
13.無言の宇宙
14.五月雨よ
15.Buddies
16.条件反射で泣けてくる
17.ずっと 春だったらなぁ

ちなみに、これがまたライブのセトリであったら自分の理想は全く別のものになります。ライブにおいてはシングル曲のつるべ打ちはむしろ推奨したいです。この流れだとテンポ悪いので似たBPMの曲をもうちょい固めるかなぁ。




いかがでしたでしょうか?
もしこの曲順良いなと思ってくれたら筆者がめっちゃ喜びます。逆に偉そうに言ってこの程度か、って方もいるでしょう。
そもそも出来上がった商品にケチつけんなよ、ってファンもいるかもしれません。そこはあくまで妄想なので、許して。

ただ、一音楽好きとしてこういう意見のリスナーも居るのだと気に留めて下さったら幸いです。自分は2年前に日向坂きっかけで徐々に各坂道の活動も追っており今に至りますが、その中でも櫻坂のクリエイトは目を見張るものがあるなと感じます。
だからこそ、制作陣にはもっとアルバムという作品にこだわってほしいし、音楽を大事にしてほしい。曲順の妙で楽曲は様々な輝きを魅せますし、良い曲順で聴いた良い楽曲は良いものです。

伸びしろでいうと、櫻坂はかなりのポテンシャルを抱えてると感じています。グループとしても2期生中心での雰囲気の良さが冠番組にも表れているなと。欅とは違い、絶対的なエースが居なくともグループの団結力でひとり一人が輝ける土壌があると思います。それをどれだけ伸ばせるかで来る東京ドーム公演が違ってくるとも感じます。

だからこそ、櫻の強みであるクリエイトをアルバムという面でももっと活かして欲しいなと。そんな気持ちでこの記事を書きました。

何にせよ、本作に収録されている楽曲は質の高いものが多く、今後シーンを戦っていく上で育っていくであろうカードがまた増えた気がします。
今後の彼女たちのさらなる活躍に期待ですね。


それでは、また次の記事で。


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