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【第24回】おすすめされた楽曲聴いてみた

お疲れ様です。
宣言通り、ここ最近は更新頻度が高いです。えらいです。
一瞬休んでた分の負債を徐々に返して、なんとか平均して「週1での更新(年間52本)」ペースに近付いてるのではないでしょうか。

そんなわたしのモチベを維持するため、
今回こちらのマガジン更新で取り上げるのは、事前に感想リクエスト頂いたもの(40曲以上あった)のうちから「もともと知ってる曲」or「知らんけどたぶん感想書きやすいやろ曲(とこれ書く前に思っていたやつ)」ピックアップとなってます。リクエストいただいた順番とはシャッフルなってますがご了承を。いずれ全部やるので気長にお待ちくだされ。

・STRANGER[Vocal:齋藤飛鳥 (乃木坂46)]/ MONDO GROSSO
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)
・STRANGER[Vocal:齋藤飛鳥 (乃木坂46)](No Gazer Mix) / MONDO GROSSO
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

大沢伸一によるプロジェクト、MONDO GROSSOより。
この楽曲は齋藤飛鳥を客演で迎えてることから坂道ファンにも知名度が高い楽曲ですね。
質問箱のリクエストに「STRANGER EP」とあったんですがこれはバージョン違い両方やってくれという事ですかね。そう受け取ったのでこういう形で。

NICOはまた次回以降取り上げるね

まずは原曲の方。
真っ向からシューゲイザーやっとりますね。透明感ある飛鳥さんのボーカルがこのサウンドに乗るとアンニュイな表情を見せています。それでいてメロがキャッチーなのでこのジャンルに精通してない方でも入りやすいのではないでしょうか。3分前後からの轟音ノイズは圧巻。シューゲ好きな人にはたまらないのでは。

もう一つが後日「STRANGER EP」として配信リリースされた別バージョン。No gazerと名の通り原曲がシューゲイザーミックスに対しこちらはクラブミュージックスタイル。アレンジが変わると同じボーカルなのに無機質さも増してくるのが2バージョンを聴き比べた際の面白みかなと思います。国産の渋いエレクトロで自分的にはこちらのが刺さるかな。
もうここまで来ると良曲なのは前提に好みの問題です。


・息をする心 / STU48
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

STU48より昨年リリースの楽曲を。ここで取り上げるのは初めてですね。
STU、瀧野さんのSHOWROOMのあれ(日向坂ファンは知ってるやつ、調べてくれ)で存在を認識し、楽曲もそこそこ追っています。この曲もリアルタイムで聴いており、好き曲です。Dメジャーの曲なんてなんぼあってもいいですからね(他記事参照)

壮大さと爽やかさが共存している、アイドルソングの表題曲として貫禄がある楽曲ですね。APAZZI印の編曲が流石です。
この曲に関しては、まずAメロ→Bメロ→Aメロ→(ブリッジ)→サビという変則構成がキモですね。ミスチルのHANABIが頭に浮かびます(Crahsさんは分析動画で君の名は希望もこれって言ってましたね)。

そして同じサビの中で半音転調する面白い仕組み。同じ動きのメロで単純に調だけ変わる二段構えとなってます。いわゆる落ちサビからラスサビで半音上がるみたいなアレを1サビからやってるみたいな仕組みです。
で、2サビで転調したあとのキーでDメロに進み、そのまま落ちサビ、ラスサビでまた半音上がってクライマックス。
なかなかスケールの大きいことをやってるんですが、メロがストロングスタイルで強いんですよね。曲の仕掛けに負けてない。
で、ここで下手に生ドラムとか泣きのギターソロとかを入れるとアイドル楽曲としてはとても暑苦しいんですよね。なのでストリングスをはじめ上モノは豪華、リズムは打ち込み主体というアレンジはとてもバランスが良いと思います。
昨年の日向坂楽曲が何ともな感じだったので、カラーが似てるSTUのこの曲はめちゃくちゃ羨ましいなと感じてた記憶が蘇りますね。良い曲です。
ただ一方でHANABIを改めて聴きたい気持ちにもなったり。


・制服の重さ / STU48
(好き度:☆☆☆☆)

この曲は初。20世紀生誕メンバーとは。トニセンみたいなことかしら。
詞を見る限り「制服の重さ」はモビルスーツ的なことではないみたいです。大人たちに縛られたくないみたいないつもの秋元先生案件ですね。またここでもガラス割ってるよ。もう尾崎しか引き出しないんか

これaokado案件なんですね、aokadoさんがギターロックやったらこうなるのか。ちょっと重めのバンドサウンドで小室進行な感じ。
ここにシンセ・電子音が入ってきたら欅坂になりますがあくまでAKBサウンドに落ち着いてる印象。
これをどう捉えるかだと思うんですが、個人的には全くハマってないかなぁ。それぞれの悪い要素が合体しちゃって忌憚なく言うとダサ曲になってる。『暗闇』もそうだけどaokadoさんのシリアスは合わないのかも知れない…。

ちなみにSTUでわたしが一番好きなのがこの曲が入っているシングル表題の『風を待つ』です。超名曲。


・TUNED! / さよならステイチューン
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

【作詞:おかもとえみ(フレンズ)作曲:宮野弦士】というクレジット時点で勝ち確案件。リアタイで聴いてた気がするんですが当時流しちゃったのか記憶が薄れてるのもありこのリクエストきっかけで新鮮に聴けました。

開始25秒近くまでまんまラジオやってる曲なんて初めて聴きました。ミュージックアワーでももうちょっと曲に組み込んでたぞ。0:16~あたりでやっと始まった!と思ったらジングルだったの騙されました。悔しい。リンク貼ってるのはライブ映像なので当該箇所はこちらのイントロを。
シティポップ+クラブミュージックみたいな感じでよいですね~。活休しちゃったけどORESAMAこういう曲多かったよね。

いやこれサビ完璧じゃないですか?
「あたしキラキラじゃなきゃやだ~」のシンコペで台詞っぽく跳ねるメロ→「今日のゲストは~」で抜け感あるメロのハモり→「誰よりも愛が深~い」で伸びやかなソロボーカル→全編に渡る"これじゃなきゃダメでしょ"音色の打ち込みタムフィルまでの流れがコンボ決めすぎで秘奥義かと思いました。
イントロからずっと鳴ってるカッティングギターも超好きです。

ざっと再生数多いの聴いたらどれも良くてびっくりした。
さよステ、ちゃんと追う必要があるかもしれない。


・君と夢と桜と恋と / 透色ドロップ
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

アイドルグループ「透色ドロップ」より一曲。
2022年かな、Spotifyでひたすらアイドル曲を発掘してた時期があってその時に見つけたグループの一つです。この曲に関しては初聴。

こちら、リクエスト頂いた際に推しポイントを書いてくださった案件なのでちょっとこの点について書いてみようかなと思います。

ここ着目して聴いてみますね

なるほどですね、王道爽やかなギターロック!かと思いきやみたいな…。
恐らくですが、質問者さんがこの曲に感じた展開のおもしろさは転調とドラム(リズムパターン)かなと思います。

まずイントロからAメロで転調してますね、Bメロを経てサビでイントロのキーに戻っています。「なんか空気変わったな」です。で、ここのサビが転調だけじゃなくて。
感覚的に、イントロからバンドサウンドが全体的に早めのリズムで「1,2,3,4,5,6,7,8」みたいに進んでいくと思いますが、指摘のあった1サビではBPMはそのままにそれまで鳴ってた楽器が影を潜めて、ストリングスとともに「(ウン)タン,(ウン)タン」みたいにキック(バスドラ。ドラムでいうでっかい太鼓)の手数が減ってるんですね。
そして徐々にバンドセットが再度合流してきてスネアの連打も入り演奏を盛り上げてもっかい同じサビのフレーズが繰り返される。ここで「最初からクライマックス」感が出てますね。色んな曲の落ちサビ~ラスサビで見られる手法ですが、確かに1サビからこれやってくる曲は少ないかも。ワンコーラスで一曲聴いたくらいの満足感があります。

次の2サビ以降(MV 3:15~)の展開。
おそらくこれは2サビ終わり~Dメロ(今更ですが、弊noteはサビ=Cメロの扱いにしています)までの間奏がハーフテンポになってるんですかね。
スネア(中太鼓)の位置がそれまでと違うところに来ることで「あれ?テンポ遅くなった?」みたいに感じさせる手法です。それっぽい音も入ってきたりしてここだけヒップホップみたいなフィーリングになってますよね。ブレイクも合わさって変則的なリズムになってます。
実はこういう展開が間に挟まってる楽曲結構あったりします。アイドル楽曲に見られるBメロでPPPHコーナーになるやつとかそれですしね。意図的に楽曲のなかでこういう手法を取り込むことで緩急が付いたように聴こえたりするのです。

そこからのDメロでまた変な転調してますね。
ネットで調べて拾ってきたので定かじゃないんですが、イントロ・サビがG、A,BメロがA、このDメロでFになってる感じですかね。ここが終わって今度はギターソロが入り、ピアノとボーカルのみの落ちサビに。ここが不協和音っぽく聴こえるのは伴奏がスケール外の動きしてるんでしょうか。耳コピガチ勢教えて。

落ちサビを経てまたラスサビで転調してるんですがサビのキーは1,2番の時と変わってないんですよね。
A,Bメロから1,2サビはキーが下へと行くような転調になってるんですが、Dメロ時点で元のサビより更に下にキー設定しておくことで、落ちサビから上がる転調で元のキーに戻った時に「あれ?ラストで変わった?」と聴かせる手法です。これも結構色んな楽曲で見られますね。

これやってるので個人的に好きかつ分かりやすいのはfripSide『only my railgun』(3:04~)ですかね。
UNISON SQUARE GARDEN『桜のあと(all quartets lead to the?)』(3:38~)のラスサビキャンセル言い直し転調も面白い。

まとめると、一つの曲のなかで色んな工夫がされてるということですね。展開が多く、ある種の組曲みたいになっている楽曲です。それを質問者様もフックに感じて弊noteにリクエスト頂いたのではないでしょうか?

イントロ→[転調]A→B→[転調]サビ(クライマックス感)→[転調]2A→2B→[転調]2サビ→間奏(Yo!Yo!みたいな)→[転調]Dメロ→間奏(泣きのギターソロ兄貴)→落ちサビ→[転調]ラスサビ→アウトロ(さすがに尺控えめ)

こんな感じ?

普段あんまやんないですが(理論詳しくもないし)今回リクエストの際丁寧に気になる推しポイントをいただいたので、わたしなりに書いてみました。間違ってたらすみません。音楽詳しいぶってますがドラムに関しては門外漢なのでうまく言語化できないのです。

ハーフテンポについては字面で見るよりこれ観た方がいいかも。

君と夢と~を聴いてこれ似た感じのハーフテンポだなと思い出した好き曲。逆にイントロ~Aメロでハーフになるみたいな。



以上、今回はこちらの6曲。
坂道楽曲noteとかやってるせいでアイドルソングの感想に関してはハードル高くなく取り組める気がしないでもない。

基本的に現在このマガジンでは歌詞考察や楽曲分析というよりはあくまで右脳的な直観の音楽感想スタイルでやっていく方針です。
それでも良い!という方は、あなたのおすすめ曲を教えていただければこの記事シリーズで短めの感想書きます。上の質問箱リンクでもいいですし特に送ってくれた方のお名前出す気もないのでTwitterでもこのnoteコメとかでもいいです。随時募集中ですが記事に反映されるまで1~3か月ほどラグあると思われます。ご了承ください。

それでは、また次の記事で。


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