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エネルギーだけを感じて生きていたい

言葉なんていらない
顔の表情なんて見なくていい
目を閉じて 心を研ぎ澄ませ 
相手、そして自分が存在するこの空間 大地の
エネルギー 振動 波動
そして 瞳の奥にある 光
ただただそれだけを感じていたい

なぜなら それは何よりも純粋で 一切の混ざり物がない
心 魂 そのものだから

今から25年前に放映されたドラマ
「愛してくれと言ってくれ」
ドラマや映画はたくさん見てきたし 好きなものもたくさんある
けれど これほどに私の心が深く激しく共振したドラマは
唯一このドラマだけ
トヨエツがイケメンだとか、ドリカムの曲が最高だとか
もちろんそれも相乗効果としてあるのだろうけど
そういう次元を 遥かに遥かに遥かに超えた世界で
私の心は震え そして25年経った今も 変わらずに震え続けている

耳が聞こえず 言葉も発することをしない主人公
彼とのコミュニケーションは 手話によって成立しているように見えるけれど
そこに存在するのは コミュニケーション手段ではなく
泣きたくなるほどに透明で 純粋な お互いを大切に想うエネルギー

晃次が紘子に
「愛してくれと言ってくれ」
とお願いするシーンがある
晃次の耳は聞こえない。けれど、紘子の近くで そして紘子に触れることで
紘子が発する「愛している」の言葉を 感じることができるから

手話や唇の動きを見ることでしか 相手の言葉を理解することができない彼が
彼女の手も顔も見ることなく 
振動で エネルギーで その言葉とその想いを受け止め 感じ 涙を流す

純粋な魂の声 心の声は
過去の経験が蓄積した脳のフィルターを通過させてしまうことによって
思考が働き 変容してしまう
だから私は
相手が発する言葉そのものはあまり信じないし 表情もあまり見ていない
見ているのは
言葉の奥に存在するエネルギー そして 瞳の奥に存在している光
ただそれだけ
そしてそこから 私が受け取る感覚だけ それだけを信じ
相手を感じていく

それは 人間でも 空間でも 大地でも同じ
私がそのものから直接受け取ったエネルギー
そして それを受け取った私の感覚
それが真実なのだと 私は感じている

言葉そのものに惑わされず
聴覚に惑わされず
視覚に惑わされず

ただただひたすらに
エネルギーを感じて生きていきたい

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