長方形の中の宇宙・平成ラスト版

毎年この時期になると、特に大晦日になると、私はあるものに心血を注いでおりました。

そう、年賀状です。

何十枚も手描きしたこともあれば、インクでべたべたになりながらプリントゴッコでがっしゃんがっしゃん刷りまくっていた時期もある。パソコンを導入してからはワードやペイントを駆使してイラスト描いてデザインしてた。パソコンで絵を描く道具?ソフト?持ってないからさ、ワードとペイント…。でも簡単な図形の組み合わせでも結構描けますよね、ワード。それでもって写真も入れてみたりして。

私は子供の頃から絵を描くのが好きで、たぶん本当は文章を書くより好きなんじゃないかと思うんですけど、絵の世界って才能が一目でくっきりわかってしまう世界。描けば描くほど上手くなるのは一理ありますが、その限界点が人によってかなり差がある、と私は思っております。好きでも才能がないことも山ほどある。私にとってはそれが「絵」でした。

でも、やっぱり描くのは好きだしデザインするのも好き。自分のセンスのなさや不器用さにびっくりしたり嫌気が差すだけで(笑)、好きは好きなんですよね。
そんな私にとって、年賀状だけは、自分の好きなように描いて、デザインしたものを人様に見ていただける、堂々と「作品」を発表できる場だったのです。
なので、必ず自分で描いてました。センス無くても下手でも自分でデザインしてました。いくつもアイデアを出しては没にして、やっとの思いで大晦日辺りにできあがるのだけど、あんなに頑張ったのになんでこんなにだっせえんだろう、といつもげんなりするという(笑)。

宛名も全部手描きして、メッセージも簡単に入れる。年賀状不要説はよく聞きますが、個別にメッセージ入れないなら確かに要らないかもしれない。何のために出してるのかよくわからんよそれは。確かに年賀状のやりとりしかない人に対しては何を書いていいのやら困ることはありますけど、何年も年賀状のやりとりしかない時点で自分にとって何なんだろうか、その人は。年賀状以外で連絡する気もないんだったら仮に何かあったとしても駆けつけやしないでしょうよ、たぶんね。

しかし、年賀状を元旦に届けたことはたぶん人生で一度もないと思う。そこまで手をかけてやってるから、と言いたいのは山々ですが(笑)、単に私がギリギリまでやらないタイプだからである…。小学生くらいまでは夏休みの宿題は7月中にやっちゃうような子だったんですけどね、いつの間にか「テストはもれなく一夜漬け」な人間に…。自分みたいな失敗が怖いタイプは早めに取り組んだ方が安心するというのに。いや、昔はそんな自分に気付いてなかったような気がする。あと、子供の頃は親が年賀状買ってくるのもたぶん遅かった(親も親なのでギリギリどころか期限が過ぎてもやらないタイプ…←今の不安な毎日を考えると私はそんな親を反面教師にし過ぎた感はある…)。
友達からは「あんたの年賀状が毎年一番遅いから、年賀状を元旦に着けるのを新年の目標にしなさい」とまで言われてた(汗)。クズだよ(笑)。でも私、2月くらいにもらったことあるけど(笑)。

業者に頼んだのは、喪中ハガキを出したときだけじゃないかな。自分でデザインしようかな、と思ったんだけど、その年は色々条件が重なってそれが難しかったんじゃないかと思う。あんまり暗くないデザインを選んで発注したっけなー。かわいくないとやだ。

自分が年賀状をもらうのも好きなんですよ。年に1人くらいはぶっ飛んだデザインのハガキとかコメントとかくれる人がいて面白かったり(笑)、新年からやな奴だなこいつって思ったり、本人が面白くなかったりセンスがないとハガキのデザインもそんな感じにやっぱりなるのかな、と分析してみたり(失礼な話で申し訳ない)。でも、どんなものでもやっぱりもらうと嬉しい。唯一あんまり嬉しくないのは「子供の写真」かな。親戚同士とか家族ぐるみで付き合ってるとかならいいと思うけどね。さりげなく捨てるときにもこの手の年賀状は困る、というのも付け加えておきたい。あなたのお子さんの顔をシュレッダーにかけられたいですか。

そんな感じで心血を注ぎ続けてきた年賀状製作にも関わらず、近年は自分で作ってません。お金が無くてプリンターのインクも買えないし、下手するとハガキも買えない(汗)。自分から出さないとどれくらい来るんだろう、と実験した結果、環境の変化なども合わさって年賀状の数が激減したことも要因です。だったら、また自分で作りたい気分になるまで買ったものでいいか…、という気分。でももちろん、これならウケるだろう、というデザインのものを買ってくる。そのあたりの手は絶対に抜かない(笑)。枚数が少なけりゃ自分の住所手書きしたってそんなに負担も…。

今年はハガキも買えそうにないので、もう何の準備もしてない。だいたい、私の今年、いや来年の年賀状予想は「3枚(※1枚は某ショッピングセンター)」である。もう普通のハガキと切手でいいですか…。現状の私に年賀状を送ってくれるくらいだからきっと許してくれると思うんだけど(泣)。いっそ完全手描きでも良さそう。お子さんから「えっ、こいつ描ける人間?」と目を輝かせて、これを描け、と参考資料持ってこられる程度には描けるんで…。接客しないでずっとPOP用のイラストとか描いてたい人間だよ←要らねえええええ

そんなわけで、今年は焦ることもなく本当にのんびりしている。年賀状眺めるの好きだったけど、今年は読み返すこともなかった…。ひとりだけ心からのメッセージだな、と思う人はいたけど、あとはもう「応援してるって口では言ってるけど本音は関わりたくない」ことが読み取れたり、単に住所録から消してないだけだな、という感じで。新年から落ち込みましたよ(泣)。どうせクズ…。
住所録から消してないだけっぽい人にはもう返事出しませんので、よろしくお願いします…。それでも頂けると嬉しかったんですけど、あんなに熱を入れてたり、好きだったことができなくなるくらい実はギリギリなんですよね…。それでも、表面だけの挨拶したからもういいでしょ、って言われるんだったら私ももういいっすわ。たぶん一生会うこともないし、会っても私は目も合わせないけど、いやその前に顔を忘れてると思うけど(ごめんなさい、人の顔覚えるの苦手なんですわ←クズ…)、元気で頑張ってください…。

うん、再来年。再来年頑張ろう。生きてたら。いや来年?今年1年色々信じて頑張ったけどほんのちょっとしか進めなくてだいたい駄目だったので、なんかもう自分が嫌です…。昨年の今頃のことを考えたら随分進んだ気もするんですけど。そうね、2019年の目標は「年末に年賀状を書く」ことにします。って、その時に年賀状をやりとりするようなガチ知り合いが何人いるのかもはや不透明ですが(笑)。


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