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「ロミオの青い空」全33話こそっと感想⑧

今更綴る、テレビアニメ『ロミオの青い空』全33話の感想です。今までご覧になったことのない方は、機会がありましたらぜひ騙されたと思って視聴してみてください。世界名作劇場としては後期の作品にあたるため、オタク以外にはあまり知名度がない気がするのですが、それはあまりにももったいないです!

てなわけで、各話ごとのざっくりした感想文を綴っています。手加減しながら書きますけどかなり思いっ切りネタバレになってしまいますので、これから視聴される予定の方は以下の内容についてはご覧にならない方がいいかもです。
以前にも一度大雑把な思い出を語ったことがあるので、よろしければこちらもどうぞ。→

毎回3話ごとに感想を載せており、今回が全11回の予定のうちの第8回です。
気が向いたときに少しずつ掲載していきますので、よろしければ最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

ではでは、本日は第22話から第24話までの感想を。

22話『おばあさまに会えた!』

貴族の息子と貧しいけれど美しい娘の許されぬ愛。定番中の定番ですねえ。貴族の娘と貧しいけれど見目麗しい青年、のパターンよりはずっと多いんじゃないだろうか。
ロミオとアンジェレッタのお互いがお互いを思いやる心は、恋愛でもなく友情でもなく、もっと深い繋がりだったのかもしれません。けど、はた目には運命の二人のように見えてしまうのである。貴族の娘と貧しいけれどまっすぐな心を持つ少年。久しぶりに見ると完全にそうなんだけど…。本放送時はこのあたりの話を見ていなかったはずなので、見ていたら最終回にひっくり返ったかもしれないなあ…。
アンジェレッタの外出着姿が懐かしの『小公女セーラ』のようだ…。イザベラに銃を向けられてもまったく退かないロミオの姿は、この物語の中でも屈指の見どころのひとつかもしれません。目は口程に物を言うというけど、ロミオやアンジェレッタの澄んだ目を見抜けるイザベラも心から冷たい人ではないことがわかるのですよね。
門番を翻弄するダンテがちょっと面白い(笑)。アルフレドはこんな時にも礼儀正しいのがものすごくらしくて好き(笑)。話を進める役のピッコロ。シャーッてしてるのすら可愛い←病

23話『さよなら…ぼくの天使』

あの次回予告と今回のタイトルではいろいろ勘違いしそうになりますね…。本放送時に見てたら一週間ドキドキだったかも。
ぼろぼろ泣きながら見てしまいました。序盤からもうぼろぼろ(泣)。
最愛の息子に貴族らしく最も恵まれた人生を、と考えていたのであろうイザベラは、自分の望まない道を選んだ息子を愛しつつも許せなかったのでしょう。それは彼女にとって唯一信頼できる者からの裏切りだったのかもしれません。息子を失った彼女に寄ってくるのは、彼女ではなく財産にすり寄ってくる者だけ…。アンジェレッタが息子によく似ていることも(娘は父に似る法則ですかね)彼女の悲しみを癒すどころか逆に深めてしまったのでしょう…。
ロミオの真っ直ぐさがまずイザベラの心を動かさなければ、この結末も迎えられなかったかもしれない。イザベラの孤独を見抜いた澄んだ四つの眼差しが奇跡を起こしたのですね…。もちろん、彼らに協力した煙突掃除の少年たちも。しかも彼らは自主的にロミオを助けようとして行動を起こした。ロミオのことを「いい奴なんです」と話すその一言だけですごくわかる、ロミオが本当に素敵な少年で、信頼されているということが。イザベラのかたくなな心が少年たちの友情によって溶けるシーンは、作品屈指の名シーンですね。涙で前が見えないんですけど…。

アンジェレッタの病は心臓なんだろうなとは思ってたけど、ここでやっとはっきりしますね。さりげなく親方の優しさもめちゃくちゃ伝わる。
そしてあのオルゴールはそうだったのか…。イザベラが買い与えたものかと思ってた。んでイザベラ様、態度が冷たかったときから凛としててお美しかったですよね。私ファンです(笑)。
イザベラから養育費がもらえるので奥さんもアンジェレッタを大切にしていたのだろうけど、自分の子ではない子供を何のかんのと育て続けたということはちょっとくらいはいい人なのかもしれないですな。返す返すも、アンゼルモと同じ家庭で育ったのに何故アンジェレッタがまったく別の生き物になったのか…。でも今回のラストのアンゼルモはちょっとだけ可愛いのでアンゼルモファンの皆様はどうぞ(笑)。
アンジェレッタがヒロインだとばかり私は思っていたのですが…。うん、まあ、はい…。

24話『ねらわれた兄妹』

物語もそろそろ終盤というところでビアンカがようやく登場。確か原作でも本当に終盤で登場した記憶がありますが、その原作の展開からは相当変更されてるような。確かアルフレドの名字も原作とアニメで違うよね。ロミオの名前からしてそもそも違うし。
この作品最大の山場に向かってストーリーが動き始めたことがわかる回。大規模な晩餐会が催される時期を知って、わりと直後だったのね、そんな短い期間だったのね、と今更思う私。
6話で何となくさわりだけ視聴者に提示されていたアルフレドとビアンカの秘密の全容がようやくここで明かされる。どう考えてもあの佇まいはきちんとした家の子だもんな。1ヶ月の逃避行の間何を食べていたのか、釣りでもしたんだろうかアルフレド。どうかそうであってくれ…。

季節が冬に移行したため子供たちの服装にも少し変化が。そしてアルフレドにも変化が…。冬が来る前のアルフレドとは違うアルフレド。シトロン親方の扱いにも胸が痛くなる。料理までアルフレドにさせているのか…。
けど、けど、そうであって欲しくない、と願う視聴者の心を打ち砕くナレーション。その気高く、上品な語りが告げる未来はあまりにも悲しい。ここでもう視聴者は覚悟しておかなければならなかったのです、どんなにこの先の運命が厳しくとも。けれど、すべてを知っていても、やはり受け入れたくないと今でもどこかで思ってしまうのです…。このシーンではまだアルフレドは気付いていなかったのか…。アルフレドの視点の高さがよくわかるシーンでもあり、今となっては当たり前かもしれないことを言っているかもしれないシーンなのですが、最初からのこの物語を見守ってきた視聴者には、アルフレドの言葉の意味はよくわかるはずなのですよね…。

ではでは、次回の記事はまたいずれ。掲載しだいリンクを貼っておきますね。

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