『HERO』とは

このネタはnoteに書こう、と思っていたのに、ちょうどはてなブログの方でタイムリーなお題が出たので、いちばん書きたいことを何となくそちらで書いてしまった。だからもういいかな、なんて思ってましたが、久利生さんと雨宮のコンビが好きな人たちがこんなにいるのね…、としみじみ思ったので、はてなの記事とはまた別の切り口で改めて綴ってみようと思います。
昔のドラマとはいえ、できるだけネタバレしないように気を付けますが、未視聴の方はご注意いただけたらと思います。


てなわけで、フジテレビの連続ドラマ『HERO』。2001年でしたっけ、最初に放送されたのは。あの時から見てます。スペシャルドラマも映画も見たよ。
私は毎週同じ時間にテレビの前に座ってる、という行為がいつの頃から苦手になってしまったこともあって、あまりドラマを見ない人間なんですけど、これは珍しくキッパリ「好き」と思った作品です。ドラマは半分ネタとして見てる時も多いので、昼ドラとか(笑)←あれはあれである意味面白いんだけど

舞台は東京地検城西支部、主な登場人物は検事と事務官たち。いわゆる「お仕事もの」に分類されるのかな。この作品がきっかけで検事の仕事に興味を持った人も多いのではないでしょうか。

物語の中心にいるのは主人公である破天荒な検事・久利生公平と、彼の事務官を務めることになった雨宮舞子ですが、基本的には「群像劇」なのかな、と思います。

城西支部の人々、全員キャラ濃いんですよね(笑)。勝手な人たちなんですよ(笑)。めちゃめちゃ主張してるんですよ(笑)。だからって主人公たちを食ってるわけではなく、脇役の位置は出ない。けど、主張はしまくってる(笑)。
私は俳優には詳しくないのですけど、出演されてる俳優さんが皆たいへんお上手なのではないかなあ。あちこちで名前見かける俳優さんばかりですよね。

その濃い人たちそれぞれのエピソードやセリフ回しもたいへん面白くて、毎回爆笑したりじーんとしたりしながら見てしまう。やっぱり第1シリーズが面白いかなー、なんて思ってたけど、第2シリーズも再放送で見るとめっちゃ面白いや。キレてる部長が好き(笑)。馬場検事も好き(笑)。第1シリーズはいざとなるとたじたじになる江上さんに笑っちゃってました(笑)。

ひそかに好きなのは食事シーン。お昼休みなのか夜食なのか、城西支部でピザとかハンバーガーとかフライドチキンとかカツ丼とか、みんなで食べてるんですよ。あれがね、美味しそうなんですよ(笑)。めっちゃ食べたくなるの、ジャンクなやつ(笑)。
捜査中にもよくごはん食べてますよねこのドラマ。これがまた美味しそうで、あのレストランどこにあるんだろう?と気になっちゃったりして。あと、皆が行きつけのあのバー。「あるよ」で一世を風靡したあのバーですよ(笑)。何でもあるあのバーのごはんも気になっちゃうんですよね。食べたくなるの(笑)。

重要なシーンになると何故か全員現れるのはまあドラマ仕様なんですけど、こんな職場だったら大変でも楽しかったんだろうなあ、と自分の過去を思い出して遠い目になったりして…(泣)。この年末年始に映画も含めて再放送されてるのを楽しみに見ながら、それをしみじみと思いました(血の涙)。


で、久利生と雨宮です。ここからはガッツリネタバレかも、見てない人はUターンした方がいいかもしれない。

いいんですよ、このコンビ。大好き。小学生みたいな喧嘩してるんですけど(笑)、そのやり取りが面白くて。誰かの人生を左右してしまうこともある検事という仕事の重責に正面から向き合う真剣さと、軽妙で絶妙なやり取りのバランスとがとてもいい。これはドラマ全体にも言えることですけど。

久利生に振り回される雨宮ですが、振り回されながらもだんだん久利生の真っ直ぐな生き方に感化されていきます。しかも、決して一方的に振り回されてるわけじゃない。雨宮もまた、久利生を振り回してるんですよね。ほぼ無自覚に、たまーに自覚して。
仕事のパートナーとしては強い信頼関係を示す彼らですが、個人的な部分でもおそらく惹かれ合っている。久利生は確実に好きですよね、雨宮が。でもその辺のところを話のメインに据えない。「くっつきそうでくっつかない」というラインを保ってるわけですよ。それがいいんですよ、物語のバランス的にもちょうどいい。あくまでもこのドラマは「検事」の物語なんですよね。

こういう「くっつきそうでくっつかない」タイプのコンビは、どっちかというとそのままでいて欲しい、と思うことが多いような気がするのですけど、彼らの場合は「さりげなくでもいいのでくっついて終わって欲しい」方向にかなり振れてたりする、個人的に。さりげないくらいでいいんだ、さりげなくで。
なので、映画第1弾のラストはほぼ完璧だったわけですよ。結局映画館には見に行かなかったんですけど(行く気満々だったのに…なんかあったんだろきっと←覚えてない)、見に行ってたら映画館で叫んだかもしれんな(笑)。そう考えると行かなくて良かったかもしれない(笑)。
これだけ綺麗に終わってたら、もう続編はないだろうなあと思った。実際は7、8年くらい経ってドラマの第2シリーズと映画の第2弾が製作されたわけですけど。

あの完璧なラストシーンに、何故この展開が続くんだろう、とちょっとモヤった時期もあったんですけど、久しぶりに映画第2弾を見て、これはこれでちゃんと久利生と雨宮の物語なんだな、と思い直しました。第1弾と第2弾の間の物語が描かれていないので想像の域を出ませんが、二人の絆が切れたわけでも、道が分かたれたわけでもないんですよ、きっと。
はてなブログの方にも書いたことだけど、やっぱりこのコンビにはまだ「エンドマーク」はついてないんじゃないかな。こうなったらもう久利生さん定年後の物語でもいいので(笑)、第3弾をひっそり待つとしようかねえ。ひっそりでいいや。忘れた頃に「えっ?!」みたいな展開になる方がいい(笑)。


仕事が遅くてもきっちりやり遂げるとか、信念を絶対曲げないとか、決して間違っていないのに、久利生さんみたいな人は本来なら社会から弾かれてしまうタイプのはず。ドラマならではの人物造形かもしれないけど、久利生さんの言ってることややってること、やっぱり間違ってないと思うんですよ私。この久利生という人物の「ぶれなさ」が物語の主軸にあるからこそ、飄々とした雰囲気を漂わせながらも、骨太のドラマに仕上がってるんじゃないかな。
そして久利生さんが信念を貫けるのは、わかってくれる、いざというときには責任を取ると言ってくれる上司がいるからでもあるんだよね。このことは本当に大事なポイントなんじゃないかと思います。上司によって働きやすさがまったく違うのは皆同じかもしれないけど、よく言えば個性派、悪く言えばはみ出した人間の場合は特にその傾向が強いのではないか。私自身の経験からも強くそう思う。人間同士だから相性の問題もあるけど、人の上に立つことへの適性がない人間がいるのも事実なんだよね…。

おっと、ずいぶん長文になってしまいました。言いたいことがうまく書けなくて無念ですが、とりあえずこんなところで。でも久利生と雨宮のことが語れたから、ちょっと満足(笑)。


ちなみに、はてなに書いた記事はこちら。はてなブログも毎日更新しております。現在はほぼフィギュアスケートに特化したブログですが。たまにこうやってはてなのお題記事も書いております。はてなブログにもお気軽に遊びに来てくださいね。ブログ名は「うさぎパイナップル」です。カオスなタイトルですが気にしないでください(笑)。

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