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ENFPから見たMBTI各タイプ④、INTJ

1.INTJとは

「建築家」ことINTJが今回のテーマである。

今回も、例によって、あくまで私(ENFP)の偏見に基づきまとめていく。

INTJの性格傾向を特徴付けているのはその直観、それも内向的直観の働きの強さによるところが大きい。

内向的直観は、特定の目標に向けて収束させていく形で直観が働く。

このため内向的直観が発達しているINTJは基本的に目的意識が強く、目標達成に沿った人生を歩みやすい。

また、INTJはパターン分析に優れ、物事の構造を把握することが得意であることが多く、先見の明がある。

INTJはIT分野と相性が良く、私の周りで観察されるINTJの多くはシステムエンジニアであるし、ネットで世のINTJ(自称)の書く日記などを見ていってもその傾向は強い。

論理的に筋道を設計し、目標を達成するその生き様は、正に「建築家」と言える。

2.収束的傾向

内向、外向のバランスは人それぞれ異なるが、INTJに該当する人々は私(ENFP)と同じ直観型でありながら、私と比較すると明らかに直観の働きが内向的であり、思考の収束傾向が強い。

私の思考にはそもそも目的がないことが多く、ひらめきに従って自身が面白いと思う方向に拡散的に広がっていくが、彼らINTJの発想はそれに比べてある程度方向性を持って限定されている、ように見える。

つまり、現実味が薄い方向や目的に沿わない方向には発想があまり広がっていかない。

これは第一、第二の心理機能がENFPが外向的直観と内向的感情なのに対して、INTJは内向的直観と外向的思考であることに由来しているのだろう。

論理性を重視せず情報を受け入れるENFPに対して、INTJにとっては論理的に矛盾を来たす要素は最初から考慮外となるのかもしれない。

開放性に優れるが大雑把なENFPと比べて、INTJの直観と思考はより緻密で合理的である。

3.理論の一般化

ENFPとINTJの共通点として、ともに外向的思考を使うことが挙げられる。

外向的思考は外部の論理性をもって物事を判断する機能であるが、この機能に優れると発言などに見られる論理が客観性を帯びてくる傾向がある。

内向的思考のタイプが自分自身で論理構築を行うのを好むのに対して、外向的思考のタイプは科学的常識などのより一般化された論理を扱うのに長け、また自身の考えもなるべく一般化して発信しようとする。

このような共通の特徴から、そのENFPの外向的思考が十分に発達しているという条件付きで、ENFPとINTJは会話における相互理解に関してはそのハードルが低い。

4.無能を憎み、そして諦める

INTJに見られる面白い傾向の一つに、特定の人々に対しての内心での風当たりの強さというものがある。

これは特に仕事の面で現れ、作業効率が低い、合理性のない、察しが悪い、問題解決能力の低い、INTJから見ると無能とされる人々をINTJは心の奥底で嫌っている、ように見える。

そのINTJの年齢と人生経験にもよるが、概して経験を重ねるとその憎悪は諦観へと変化する傾向がある。

これは、INTJに限らず、人間は自分の使用する心理機能の側面から他人を評価する傾向があるが、INTJの場合はその分析力と思考力をベースに他者を判断するため、直観と思考の働かない人々への評価が厳しくなるからだと考えられる。

また、そのようなINTJ自身もその才能が周囲から理解されにくいということもあるかもしれない。

結果、若いうちは他人の無能を許せない、ということが起きる。

そして、直観と思考をINTJの満足するレベルで働かせる人というのは世の中ではごく少数であるため、経験を積みそれを悟ると諦めへと至る。

5.INTJの実例

最後に、INTJについて、その直観と思考が端的に現れている事例を簡単に紹介してみよう。

事例①安倍元首相銃殺の黒幕説

昨年安倍元首相が銃殺されたのは記憶に新しいが、その際に私の知るINTJの一人は銃殺事件の背後に黒幕がいるのではないか、という説を唱えていた。

詳細を書くと多方面に問題が生じるかもしれないので詳しくは書けないが、特定政党の特定の古株の政治家が安倍元首相との政治的意見、信条の対立から事件を計画したのではないか、というのが概略となる。

その根拠としてはいくつかの事実が挙げられるが、一つには安倍元首相の警備体制の不備があり、さらに大きな要素として安倍元首相の体を貫通した銃弾の一つが現在に至っても発見されていないという事実がある。

あれだけの捜査体制で銃弾が見つかっていないというのは、その理由に二つの場合が考えらえる。

一つには、単純に警察の捜査力不足で発見できなかったという場合で、もう一つは誰かしらが発見した銃弾がそのまま秘匿された場合である。

秘匿された場合は、その秘匿に警察が絡んでいる場合と絡んでいない場合に分けられる。

いずれにせよ、銃弾が発見されていないということは、その銃弾が件の散弾銃から発射されたものかどうか確認が取れないということである。

たとえば、同じタイミングで別の場所から消音のライフルで撃たれたという可能性すら考えられる。

一方で、事件前に安倍元首相と対立関係にあった大物政治家は複数存在した。

そして、政治信条で対立関係にあった政治家のうち一人が警察OBであることと、政治家になって以降その関連に影響力があったであろうことを考えれば、警備や警察を誘導することは可能であったかもしれない。

黒幕がいたと考えたとして、逮捕された容疑者はおそらく事件の背景を知らない。

あくまで、彼は自身を怨恨による単独犯だと思っていて、それが事件の強力なカモフラージュとして働いている。

という推測で、一種の思考実験であり、話のネタとしてそれほど真面目に考えているわけでもないはずであるが、このような推測をスラスラとできるところにINTJの直観と思考が見え隠れするとは言える。

事例②権限と責任の一致した社会

以下、私の知る①とは別のINTJが以前話していた会話からの抜粋になる。

ブロックチェーン技術には未だ世間では広く認識されていない可能性が含まれていて、その行き着く先は「権限と責任の一致した社会」であるという話である。

ブロックチェーンが普及した先に訪れる未来、非代替性トークンは国籍のようになる。

トークンは仮想国家の投票権として機能する。

ブロックチェーンには各人の権限と責任が書き込まれ、それは透明性があり改竄不能、人々はブロックチェーンの仕組みに支えられてそれぞれが正当に評価され報酬を受け取るようになる。

ブロックチェーンは国家や社会、会社を運営するのに適したツールと言える。

また、その情報の透明性と改竄不可能性から、その社会においてはフェイクニュースの類いが抑えられる。

などなど。

こういった認識を自力で導き出せるその直観と思考は非常に興味深い。

6.まとめ

INTJはその心理機能の発達傾向から社会において実力がある人物であることが多いが、表面からその思考の全てを読み取ることは難しく、その内実はあまり知られていないのかもしれない。

そんな彼らを私(ENFP)の立場で一言でまとめれば、INTJは実に面白い、ということになる。

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