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もしかして私って発達障害?と思っている人へ

普通じゃないのは、人と違うから
人と違う人達が集まれば
その人達の普通が生まれる
普通とは集団の平均値
発達障害を異端ととるか、特別ととるか
あるいは普通ととるかは
属する場所による

発達障害と診断されて変わったこと

諦め

私は子供の頃から失くし物、忘れ物が多かった。注意すればなんとかなると思い、忘れないような工夫や席を立つ時は自分が座っていたところをよく観察しようと心がけたりしていた。それでも度々その工夫を忘れてしまい、その時に限ってスマホを置き忘れていたり時計を置き忘れていたり。
その度に次から気をつけようと前向きに思っていたが、障害だと知り努力ではどうにもならないと突きつけられたことで、もう諦めるしか無いなと思うようになった。
スケジュール管理も締め切りを過ぎることが度々あったが、それは多忙故に仕方ないことだと思って、他責にしていたが、実は障害だったと知り、自分を責めるようになってしまった。

苦手だと思っていたことが障害で出来ないことだと知り、諦め以外の心の持ち方をイメージすることが出来なくなってしまった。

出来ないことが増えた

発達障害の人が苦手とする事を多く知るようになり、発達障害と診断されるまでは自分でも自覚していなかったことも、私って出来ないんだと自覚させられることとなった。
例えば、人とのコミュニケーション。私は人間関係でトラブルというものにあまり無縁だった。自分ではコミュニケーションは上手く取れていると自覚していたが、ADHDの人は突発的に失礼なことを言ったりして嫌われることがあるとかを知って、そういえばあの人と突然疎遠になったのは私の発言でなにか問題があったのか?と思うようになり、それまで気にしていなかった事が気になりストレスと感じるようになった。
また、考え事をする時、足をガタガタ動かしてしまうのも癖程度に考えていて、上司から注意されることもあったので、直せたらいいなぁと軽く考えていたことも、多動症と知り、直せないと思った瞬間、上司からの注意が急に怖くなってしまった。

発達障害の特徴を知れば知るほど、あれもできないこれもできないと自覚するようになり、出来ないことが増えたように感じる。

社会的な支援を受けれるようになった

発達障害と診断されてよかったこともある。障害者手帳もその一つだ。
障害者手帳を手に入れたことで公共交通機関が少し割り引かれたり、施設利用料が少し割り引かれたり、所得の控除が受けれて若干税金がやすくなったりした。
多少嬉しい気持ちにはなるが、そんなに大きな出来事ではない。
その他にも、障害者雇用も視野に入れることができたり、発達障害支援センターなるものがあり、そこで生活の悩みを相談できたりする。
今のところ一番大きなメリットとして考えられるのは、障害年金を受給できたことだろう。

しかし、全て健常者としてバリバリ働いて出世すればチャラになるどころかもっと大きな恩恵が有るはずだと思う。
正直障害者じゃないなら、障害者じゃないほうが良い。

精神疾患に対する考えが変わった

自分がまだ鬱病でもなかった頃、発達障害と知らなかった頃、精神疾患や障害に対してそこまで特別な思い入れはなかった。もちろん困っている人がいれば手を差し伸べるし、支援が必要なのだろうなとは思っていた。
しかし、積極的に支援しようなんてことは思っても居なかった。
今は全然異なる。同じような境遇の人が居れば情報共有して一緒に頑張っていこうとお互いを励まし合いたいと思っているし、毎年障害者支援施設等への寄付も忘れずにやっている。
この障害者や疾病で苦しんでいる人への考え方の変化は、自分の中で一番大きな変化と言えるだろう。

発達障害かどうか診断されるべきか

もし、誰かから発達障害かも知れないのだけれど心療内科に行って診断されたほうがいいだろうかと相談された場合、私はちょっと待ったと言うと思う。
今生活で支障を感じていて、診断されることで得られる支援でそれが解消されるなら診断を受けたほうが良いし、ストラテラやコンサータといった薬で症状が緩和されることもある。
だが、ちょっと苦手な事が多いんだよね、でもそこまで困ってないというなら、色んな方が発信されている発達障害のライフハックを参考に生活を工夫して乗り切った方が、人生の幸福度は高いようにアドバイスすると思う。

障害はあくまで、支障が出ていて困っているから障害なのであって、その人が困っていないならわざわざ診断されに行く必要はない。おそらく医者も発達障害の傾向があると診断するだけで、発達障害と断定することはないと思う。徒労に終わるかも知れない。
正直なところ、グレーゾーンの人が一番苦労していると思う。社会的支援も受けれず、生活に苦労が絶えない。そこにあなたは発達障害じゃないですと医者から診断されてしまってはすがるものがなくなってしまうのである。
なので、発達障害の診断は慎重にした方がいいというのが私の考えである。

普通に働くのが苦痛というのであれば、障害者雇用や就労支援を受けたほうが良いので、そのために障害者手帳を取得するため受診はおすすめしたい。
また、自治体によってサービスは異なるが障害者だと受けれるサービスも多い。そういったサービスを必要としているなら、受診はした方がいいが、特にそのサービス必要としてないんだよなってなら、進んで受診はしなくてもいいように思う。正直毎月薬をもらうためだけに病院に通院するのも生活への支障と言えば支障なのだから。

精神疾患の疑いがある場合は、一刻も早く受診することをおすすめしている。

まとめ

発達障害と診断されることで、受けられる支援は多くあり、それを必要としているなら、診断されてサービスを受ければいいと思う。
だがしかし、障害は本人が支障があって苦しいと思わなければ特性であって障害ではない。
どちらの考え方で生きるほうが自分にとって楽か、よく考えてから受信することをおすすめする。障害と一度言われてしまうと、障害者手帳を手放したからと言って健常者に戻れるわけではなく、自分の意識がどう思うか次第で場合によっては一度貼られたレッテルを一生背負わなくてはいけないかもしれない。

といったところで今回はここまで
ありがとうございました。

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