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黛灰のおススメソロゲーム配信について語る(2023/01追記:完全版)

 今までに書いてきた記事(1回目2回目)では、黛灰の物語についてつらつらと書いてきた。もし初見の方がいたら、

「黛灰を推すのってもしかして小難しくて怖い…?」

と、思っている人もいるんじゃないかと思う。
 しかし私は声を大にして言いたい。

そんなことはない!!!!!!

 本当にそんなことはない。こんなこと考えてるのもごく一部だ。みんな各々の推し方で好きなように推している。こわくな~~いこわくな~~い……こわくないよ……。

 そんなわけで今回は、初見の方や最近黛にハマった人に個人的におススメしたい配信を紹介したいと思う。短いものからだんだん長いものへ、最終的にシリーズものを紹介できたらと思う。再生時間順に紹介していくため、時系列の前後やサブタイトルの並びがごちゃごちゃしているが許してほしい。
(サムネは「虚無」から)



1時間~2時間程度の短めおススメ配信


”お掃除”ロボット無双「Roombo: First Blood」 (1:00:30)

 ぴったり1時間。黛の配信の醍醐味がすべて詰まっていると言っても過言ではない配信。ちなみに微グロ注意である。

「簡単に言うと、
お掃除ロボットが頑張ってご主人のために自宅警備をするけど、
『ちょっと』やりすぎちゃうかもね、

みたいな感じのゲーム。」

 見た目だけはかわいらしいお掃除ロボット。お掃除ロボットを集団で殴る盗っ人。沼でも渡ってきたんかというほどハッキリつき続ける足跡。少しこけただけでも火を被っても同じ量出る血しぶきと肉塊。「ちょっと」の意味を国語辞典で引いてほしいと思うほどのカオスゲーを、黛が淡々と研究しながらクリアしていく配信である。
 黛の選ぶゲームはシリアスなものからカオスなものまで多岐に渡るが、「黛が深夜に知らないゲームをやっている」の代表になりうる配信だと思っている。黛が真剣に攻略しているテンションと血しぶき飛び交う画面の温度差がすごい。そして『衝撃のラスト』も…………
 「黛灰ってオモロお兄さんって聞くけど、ソロ配信って何してるの?」と思っている箱推しや「黛灰って何?」と思っている新規の方におススメ。だいたいソロゲーはこんな感じだ。


にじに混じった俺の色。「Discolored」 (1:09:11)

 こちらも1時間とちょっとの短めの配信。ゲームの端々からどことなく黛とのリンクを思い出してしまう配信だ。
 黛は、自分とリンクしたゲームを選ぶのも上手い。なので、黛のゲーム配信は、「ゲームを配信する姿が面白い」「ゲームの考察を聞くのが面白い」の他に「黛とどこがリンクしているかを見出す」のも面白い。オタクは推しに関連したものがどこに関連しているかを見出すのも好きなのだ。

 また、ゲームのギミックに合わせて黛の配信画面も切り替わるため、黛の凝り性な部分が見えるのもおススメだ。その計画がすぐ頓挫するところも黛らしい。

 「黛がシリアスゲーやってるところ見たいけど、長いのはちょっと……」「物語を一通り知ったけど、もっと"質感"が見たい」という人におススメだ。


1時間雑談cill「Chill Corner」 (1:10:43)

 こちらも1時間で見ることができる配信。ゲームの内容はcillな音楽を聴いて部屋を模様替えする"だけ"。タイマー機能も搭載しているため、作業などのお供にはうってつけのゲームだ。
 そのゲームをBGMに1時間雑談をする。ただそれだけの配信だ。黛の雑談は、コメントによってすらすらと話題が移り変わりとんでもなく脱線していくが、最終的に元のテーマに帰結する、というのが持ち味だ。ふつうの雑談配信を見に行くにしても3時間とかあるけど…?!と思っている方におススメ。

 個人的な話だが、「Roombo: First Blood」「Discolored」「Chill Corner」は、どれも1時間尺であるものの系統が全く違うため、興味を持った人が一番最初に見て、気に入った系統のゲーム配信を見るのがおすすめだと思っている。「Roombo: First Blood」が好きだった人「Streamer Life Simulator」「激走!便座レース」などの謎ゲー系(視聴者参加型企画とかも見ると面白いかも)。「Discolored」が好きだった人は、この後続々とおススメに上げる雰囲気ゲー系(時間があったら黛灰の物語を追うと楽しいかも)。「Chill Corner」「あつ森」「マイクラ」などの長時間雑談ゲー系(そのまま適当な雑談配信に飛んでもいいかも)。がおすすめだ。
 後におススメに上げる「ウォッチドッグス」「ポケモン」は、サブクエストの達成やキャンプをしたりなどをするため、この辺の雰囲気が満遍なく詰まっている。まだ迷うならこのあたりから攻めてもいいかもしれない。リンクはこの記事の最後の方に書いてある。


視点を変えて、過去を見て、そして 「Moncage」(1:53:47)

 「それぞれの面で違う場所を映し出す箱を動かし、錯覚を組み合わせ困難を乗り越える」ゲーム。
 このゲームも文字ではなく絵で物語が語られる。描写を読み解きつつ謎解きも進めていく配信だ。穏やかな音楽と黛の穏やかな口調、そして抽象的ながらも具体的に描かれる物語で、どこか切ない気持ちになりながらも温かい気持ちにもなる配信だ。箱の隣面とは、見えない場所にあるようで、本当に隣りあわせなのかもしれない。

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黛灰 Twitter 「平和と戦争が隣り合わせのゲームだった。」


「家族」とは何か 「The Wake」 (2:12:08)

 ゲーム開発者の実体験が元となっている暗号解読ゲーム。かなりしっかりとした暗号を解く黛を見ることができる。

 この配信は作業におすすめだ。黛が暗号を解いているのを聞きながら作業をしていると、だんだん作業通話のような心地になってくる。また、この配信は文章読みが主であるが、黛のしっとりとした読み上げのおかげで、画面を見なくてもだいたいのストーリーが把握できる。

 家族を失った黛だからこそ染みる「家族の話」、是非とも視聴してほしい。このゲーム配信が、2020年の誕生日明け一番最初の配信であることも踏まえると、また違った視点で見ることができる。


1人でやっていけるよね? 「Ever Forward」 (2:18:40)

 自然豊かな場所と無機質な場所を行ったり来たりする女の子と謎のロボット。その一人と一体と共にパズルを解き、過去を探るゲーム。

 先程紹介したThe Wakeのように、黛だからこその視点から聞く家族の話、生き残された者の話がとても良い。また、ゲームの静かな雰囲気と黛の声のマッチ具合や、パズルに苦戦する黛も見どころの一つだ。

 ぜひとも配信後のツイートを見てほしい。今見るとなんだかドキッとしてしまう。

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黛灰 Twitter 「冷たくて暖かい雪の日だった。俺の配信が終わっても1人でやっていけるよね?」


このゲームで普通に料理!? 「Cooking Simulator」 (2:32:21)

 みなさんご存じカオス料理ゲーの配信。「このゲームか……どうせ爆発するんだろうな……」と思っているみなさまに朗報である。なんと、この配信は爆発しない。この配信はなんと、「普通に料理している」

 黛の几帳面な部分が見える他、「普段から料理をしているんだろうな」という効率の良さによってスムーズに行われる料理の数々。その姿に感嘆の声を漏らさずにはいられないだろう。しかし、この「カオス物理演算ゲー」が簡単にはいかせてくれない。バグで空を飛ぶフライ返し、消えたサーモンフィレ、皿を吹っ飛ばす電子レンジ、それらに翻弄される黛は必見だ。(ちなみにこの配信とは別に「super hot」とのコラボステージをプレイした配信もある。そちらはこのゲームらしいカオスさなので、そちらもおススメだ。)


「自由」とは何か 「Mosaic」 (2:38:40)

 黛推しの人に「黛のこともっと知りたいんだけど、おススメの配信ある?」と言うと、数人に1人は絶対におススメするし、複数配信おススメした場合でも絶対に入っているであろう不動の人気を持つ配信

 会社勤めの主人公が金魚と音楽に出会ったことにより、少しずつ変化していくゲーム。主人公の気持ちに沿ったようないつもよりも気だるげな黛の声が、ゲームと"深夜"という時間にマッチし、どんどん世界に没入することができる配信。黛の考察や考えを聞くことができる配信でもある。
 この配信の次の日ににじさんじのオーディションが告知されたことも踏まえて見るとまた違った視点を得ることができる。



3時間~5時間程度のちょっと長めおすすめ配信


「死」とは何か 「NECROBARISTA」 (3:24:21)

 彼岸と此岸の間にあるカフェで巻き起こる死についての物語。黛が、架空であるからこそ、家族を失い「死」に一番近い場所にいたことがあったからこそ、考えさせられる部分のある配信だ。

 私は、この配信を終わった後の黛のツイートが大好きだ。どうしてこのツイートに至ったのか、ぜひ配信を見てほしい。

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黛灰 Twitter 「死って冷たいけど暖かいな。見てくれた人ありがとう。」


ゲーミング親七光り 「GoodJob」 (3:42:48)

 巷で話題の「目的クリアさえすればなんでもアリ」なゲーム。ゲームのわちゃわちゃした絵面とは裏腹に割としっかり雑談をしている配信。雑音と雑談のバランスがちょうどいいので作業のお供にも良い。「黛が淡々とハチャメチャしている」様が見たい人におススメだ。また、マイクラ配信やあつ森配信が好きな人にはぜひ薦めたい。


拙いラブレター 「There Is No Game」(3:55:16)

 巷で噂の「ゲームが「ここにゲームはない!」と言ってくる」ゲーム。メタが交わるゲームと黛の相性は言うまでもない。このゲームはパズル要素や謎解き要素が多く入っているのだが、それを手際よく解く黛が見どころだ。「ゲームのゲーム」だからこそゲームのお約束などの小ネタが多く取り込まれており、ゲーム好きの黛だからこその、ゲームを満遍なく楽しみ、ゲームを満遍なく愛す姿に注目だ。インディーズゲームが好きな人にぜひ薦めたいアーカイブ。

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黛灰 Twitter 「ゲームって、やっぱ良いな。」


不思議なパソコンと夏と少女「ナツノカナタ」(3:56:56)

 1台の古いパソコンを通じて、一人の少女と旅をするゲーム。このゲームは「ノベルゲーム」の面が強いので、静かな黛の朗読の演技力が光る配信だ。このゲームに出てくる登場人物は女性ばかりなのだが、黛のどこか柔らかな読み方が、いつの間にか私たち視聴者達の頭に、生き生きと喋る彼女たちを想像させる。主人公たちに寄り添いながら文面を読み解く黛の姿に注目だ。


足掻いた先に 忘れないこと 「Twelve Minutes」 (4:31:54)

 時間の制約の関係でパートが2つに分かれているが、合計で4時間くらいなのでこのあたりで紹介させてほしい。

 こちらも巷で話題の「事件が発生し、主人公が死ぬまでの12分間を繰り返し、事件を防ぐ」ゲーム黛のサクサクなゲームプレイによる事件の解明と解決への効率化が不気味で面白い。そしてこのゲームを通して黛が考察したこととは。2021/09/26にサブ垢でツイートしたことの真相とは。

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黛灰サブアカウント Twitter 「ゲームの中でまで、人殺しを突き付けて来なくたって良いのになとちょっと感じてはしまったけど、それでもやっぱり忘れることは幸せじゃないと思いたい。」



5時間~作業のお供向けおススメ配信


監視して、運命を掌握する 「Orwell」 (5:25:39)

 国家の元運営する監視システム「Orwell」を使い、登場人物のブログやSNSのやりとり、電話履歴などを洗って、事件の首謀者を探し出したり、登場人物の過去を探ったりするゲーム。

 この配信では、基本的に黛が情報を収集しているところを聞いているだけなのだが、見ているものや情報については、情報整理のために黛が口に出してくれることが多い。また、重要な情報を見つけた際にはBGMが変わるため、大まかな流れはBGMが変わったときに掴める。作業のお供におススメの配信だ。


世界を救え!NARITA!BOY……!「Narita Boy」(5:49:15)

 何やらパソコンを操作している男性。そこに現れる謎の『[ ]』という文字。起動される「ナリタ・ボーイ・プロトコル」。そして突然パソコンに吸い込まれる主人公。「ナリタ・ボーイ」とは?「クリエイター」とは?パソコンの中を具現化したような世界を駆け抜け、世界を救うゲームだ。

 一度聞けば、そしてラストまで見ればテーマソングの虜になること間違いなし。コードを動かす黛だからこそ、そして、黛自身も「架空」だからこそ、どこかシンクロする部分がある配信だ。黛のツッコミがさえわたっていたり、ゲームの難易度も高めなため、ずっと聞いていても飽きない配信になっている。


裁くことで、運命を決める 「Legal Dungeon」 (7:37:02)

 The Wakeの制作会社が作った「事件の書類作成をするために、事情聴取の記録など事件に関する情報を整理し、罪状を決めていく」ゲーム

 事細かに書類を見ていかなければいけないため、こちらも黛が情報を整理する段階で口に出してくれることが多い。また、The Wake同様、淡々と書類に挑んでいくので作業のお供にちょうどいい配信だ。ゲームのストーリーの生々しさと葛藤、それを見守る黛の温度感がとても良い。


人間の運命をいじる神様の話 「WILL:美好世界」 (9:58:30)

 「人間から届いた願いの手紙の一文を入れ替え、その人間の運命を変える」ゲーム。かなり長時間の配信だが、ゲームのストーリーが魅力的で、どんどんのめり込むうちにあっという間に見れてしまう。

 かなりの文章量があるため、黛の読み上げは途中からあまりないのだが、所々で物語に入れるツッコミのキレが良い。また、とあるシーンでふと笑ってしまう黛を見ることができる。作業に向いているのはおそらく2周目からだろう。1周目はぜひとも配信画面を見てテキストを読むことをおススメする。



5時間~思わず画面を見てしまうおススメ配信


「世界」に翻弄される者たちの物語「Analogue: A Hate Story」(4:55:48)

 この配信は「18歳以上視聴推奨」である。
 配信冒頭の黛の言葉を引用する。

このゲームのテーマがかなり、
男尊女卑というジェンダー観について語られている部分があって。
どうしても内容的に少し、
特に女性の人は、見ていて辛いものがあるのではないか、という観点から、ま一応、18歳以上の人がた方がいいんじゃないの?っていう。
(中略)
比較的まぁ社会的、あるいは、もっと踏み込めば政治的な内容である部分があるかもしれないから。
18歳以上の、ある程度、自分的に、社会的にこういうスタンスかな、というのをなんとなく思っている人に向けて、配信してこうかな、
という気持ちでいる。

 と言われているように、かなりしっかりと「李氏朝鮮王朝の政治観」というものが反映されているゲーム。船員がすべて死んでしまった、多くの船員を抱えていたはずの宇宙船ムグンファ。その宇宙船に残るデータを掘り起こし、ムグンファに起きた悲劇の謎、そして残されたAIたちの謎を解き明かしていくゲームだ。広い視野を持つ黛だからこそ、文章や登場人物たちの感情を読み解き、登場人物たちの視点に立ち、様々な考えを見せてくれる配信だ


運命を変える時計の話 「The Sexy Brutale」(4:58:38)

 こちらもかなり人気の配信。「一日の最初に戻ることができる時計を使い、仮面舞踏会の事件の謎を解き、事件を食い止める」ゲーム。

 こちらも謎解きゲームに近い。一日を何回も繰り返し、仮面舞踏会の招待客や使用人の行動パターンを調べ、その隙をついて行動するためである。作りこまれた世界観、カッコいいBGM、それに合わせた黛の静かな読み上げも良い。物語のクライマックス、様々な要素が回収されていくアツさはたまらない。


少女と猫とそれでも前に進むこと 「TIMELIE」 (5:04:50)

 「時間を操ることができる少女と一匹の猫が、謎の空間から脱出するためにロボットをかいくぐって出口を目指す」ゲーム。タイトルの通り(?)、各ステージには一連の時間の流れが分かる「タイムライン」が存在しており、時間を前後させながら、時にはロボットを誘導しながらロボットの隙をついていく。

 このゲームは基本的にパズルを解くことが主で、物語はモチーフで語られるくらいなのだが、その細やかな部分を拾って考察する黛の観察眼と思考が光る配信だ。パズルを解く姿も良いのだが、その物語に寄り添っている姿も良いのでぜひ見てほしい。何も言わず、ただ見守る、ラストシーンは必見。



複数パート続くシリーズ配信


ほふく前進で空を飛ぶ、RTAサルゲッチュ「サルゲッチュ2」全2パート

 パート1が5時間と少し、パート2が4時間半計9時間半ほどのシリーズ。画面接続が悪く、時々微振動したり消えたりする画面と戦いながら、「トビンガー」という技で空を飛び、裏道を使ってサルゲッチュをする。RTAさながらずっとテンポのいい配信だ。その知識量と手際の良さから黛がいかにこのゲームが好きだったのかが伺える。「RTAもあんまり覚えてないからRTAとまではいかないと思う」と本人が言うように、RTAを期待するとちょっと違うものではあるが、確かにゲームへの愛は伝わってくるのでおススメだ。


出不精、米を作る。 「天穂のサクナヒメ」 全2パート

 出不精ホワイトハッカーが流行りの米作りゲームをする配信。パート1が6時間ほどで、パート2は3時間ほど全9時間40分くらい。

 田植えで黛の几帳面なところが見れる他、黛のツッコミスキルがこれでもかと発揮されている。なんと、黛のペンラ芸(?)も見ることができる。ゲームの環境音やBGMが聞き心地が良いのもあるが、その音を邪魔しない黛の声が合わさり、より聞き心地が良い。作業や睡眠時におススメだ。


世界と自分と「カゲ」を知る物語 「GARAGE/ガラージュ」 全2パート

 謎の機械、「ガラージュ」。気づけば暗く淀んだ世界にいた主人公「ヤン」は、手掛かりを頼りに自分の「カゲ」を探すことになる。ロボットのような、人間のような、不思議な住民と話し、世界を知りながら「カゲ」を探すゲームだ。

 今はアプリなどで完全版が配信されているため、見た後にプレイも可能だが、この時はプレミアがつくほどのレアゲームだった。配信の時間を見てもらえればわかるが、深夜から夜明けにかけてプレイをしていて、世界観、黛の語り口調、そして『深夜から夜明け』という空気感がバッチリとハマっているおススメの配信だ。暗く静かで不安になる、だけれどどこか安心する「ガラージュ」という世界にぜひとも浸ってほしい。


歴史を紐解き宇宙を見る 「OuterWilds」 全4パート

 DLCも含めるとかなり長時間の配信。動画数では4つしかないが、総再生時間数的にはとても長いため、シリーズに分類させてほしい。

 謎解きだがオープンワールドであり、自ら星に赴き記録を集めることで、主人公が巻き込まれる22分のループの謎、そして主人公たちがいる太陽系の謎に迫るゲームである。黛が記録を元に考えを整理する段階を口頭で話してくれるため、物語への理解がグッと深まる配信だ。また、配信時間の長さで黛がどれだけこのゲームに夢中になっているかがわかると思うが、黛が夢中になっていることで私達も物語の世界に入り込むことができ、長い配信時間があっという間に過ぎていく。


全ての人間をRPする 「OCTOPATH TRAVELER」 全8パート+解説枠

 シリーズ配信ではあるが、諸事情により続きの配信が困難らしい。しかし、個人的にとても好きなシリーズであるため記載させてほしい。

 8人の主人公が一つの大陸の中で交錯し、物語が進んでいくゲームだ。黛はこの中で「NPC含め、ボイスがついているところ以外のセリフを全て喋る」という縛りを設けており、迷子で泣いている子供から酔っ払っているおじさんまで、老若男女全てのキャラクターを演じている。声劇同好会やにじメン、TRPGなどで黛の演技が好きになった人におすすめの配信だ。

 また、攻略でわからない部分があったり世界観でわからない部分があった場合、黛の手元に攻略本があるため、そのあたりの行き詰まりは問題ない。またコメント欄でのネタバレの心配もない。案件のようにカッチリとした配信であるが案件ではない。


誰も知らない……だれ? 「ポケモンシールド」

 公式切り抜きができるほど人気の配信最初こそ指示厨風刺の配信ではあったが、その後普通にプレイをし始め、たくさんのカレーと思い出を作りながらクリアを目指す。ラストのとあるシーンで思わずウルっとしてしまう黛の珍しい姿も。

 この配信の一番の見どころは、やはり「黛とポケモンとの絆」だろう。ジム戦ごとにポケモンを変えることはあるのだが、やはりレギュラーになるポケモンはどうしてもいる。しかし、その「今までずっと一緒にキャンプをしてきたポケモンたち」で挑む最終決戦は見所ばかり。今までの思い出が一瞬で蘇る最終決戦は必見だ。


エモの塊 「あつまれどうぶつの森」

 配信の最後に必ず日記を書くことでエモを生み出しているエモい配信。(どうしてこんなにエモいを連発しているかというと、黛自身がネタにしたことがあるからである。)

 このシリーズは基本的に雑談がメインになっている。かなり哲学的な話をすることが多いため、あつ森というほのぼのとした雰囲気と合わせて、どこか哲学的な絵本のような印象を覚える。適度に環境音の入ったラジオみたいなイメージで聞くのがおススメだ。

 私の好きな回は「深夜森」。深夜に裏作業をしていたところに謎の幽霊と出会ったことにより始まった突発配信だ。ゆうたろうとのテンポのいい掛け合いが楽しく、何回見てもつい笑ってしまう。また、夜独特の雰囲気とBGMでぐっすり寝れるため、寝ながら聞いている。


ハッカーだからゲームでもハッカーする 「ウォッチドッグス」

 ハッカーがハッカーをしている、黛灰の代名詞的な配信。黛がデビューしたころは、某先輩のこともあり、「キャラがキャラらしくしてることが珍しい」みたいな風潮も少しあった。そんな中で「ハッカーがハッカーのゲームをする」というのはそれだけでもかなり魅力的だった。こちらも公式切り抜きがあるため、比較的入りやすい部類なのではないだろうか。

 私はウォッチドッグスの配信の中でも、最新作のレギオンの配信が好きだ。過去のウォッチドッグスの中でも考えさせられる部分は結構あるのだが、最新作では選択を迫られることもあり、かなり黛の考え方や思考を聞くことができる。



番外編


おばあさんのお墓参り 「The Graveyard」(00:09:28)

 年末、突如として深夜に取られた無言の配信。
 ゲーム内容としては「おばあさんが墓参りをして帰る」だけなのだが、「黛灰」という人間と、配信タイトルや色合い、途中で聞こえてくる歌の歌詞の無慈悲さなどから、どことなーくただ「面白い」では終われないような気がしてしまう配信だ。わずか10分ほどの配信なので、ぜひコメント欄も含めて見ることをおすすめする。


「選択肢」とは 「The Stanley Parable」(00:12:36)

 みなさんご存知「ナレーターに従ってもいいし逆らってもいいゲーム」。リリースからかなり経っているが、未だ多くの人に愛され逆らわれ幾度となくナレーターが泣いているゲームだ。かわいそう。
 しかし、この配信では、ナレーターに逆らうことは一切ない。敷かれたレールの上を進んでいく、黛灰、という人間の様、ぜひとも映像作品として観賞してほしい。私はこのゲームがとても好きで色々ゲーム実況を見たが、まさか今になって「このゲームの新しい捉え方」を、こうやって映像作品として提供されるとは思わなかった。そういう「魅せ方」的な面でもおススメの配信だ。


ブチ当てろ!金!かき集めろ!凸! 「Election simulator」(00:14:46)

 黛の代名詞ともいえる「10万人凸0」伝説あまりにも面白かったせいか、その影響は黛の枠を越え、多くの人にネタとして擦り続けられた。
 そんな時のド深夜にとられたのがこの枠。あの惨劇を二度と起こさないため、黛が取った行動は「金を払って凸を買収する」ことだった。そしてその結末は……。ぜひ見て確かめてほしい。


声がシンセサイザーなことしか頭に入ってこない 「Granny Simulator」(00:19:27)

 黛灰のYouTubeチャンネルが突如としてハッキングされる。そして取られる謎の配信枠。目的は一体…!?
 と、身構えている視聴者の目の前に現れる「リアルな赤ちゃんの顔」。そして「こんばんは~。赤ちゃんです~。」という、たっかいボイチェンの関西弁の声。誰だよ。視聴者の疑問を置き去り、自称青二才の赤ちゃんがおばあさんを殺すべくズンズン走っていく。「青二才っていうかもう、二歳ですけど。」上手いこと言うな。
 と、こんな感じで、このゲームは「深夜徘徊して逃げ出そうとするおばあちゃんを食い止めるべく、赤ちゃんが奔走するゲーム」なのだが、それ以上に「たっけぇボイチェンの赤ちゃん」のクセが強すぎてそれしか入ってこない。それとなんかずっと軽減税率の話をしている。そしてボイチェンが効きすぎて声を伸ばすともう音階がついている。話とゲーム以外のところもおもろいのはズルいだろ。
 聞きなれてくると普通に関西弁のおもろいゲーム実況として見ることができるのでおススメだ。おすすめなのか?おススメだ。



総括

 いかがだっただろうか。今回、おススメする際のサブタイトルは私が命名したのだが、名づけに一定の法則があるサブタイトルがいくつかある。「運命」とつく配信は、3Dお披露目後から1周年記念までの間に配信したもの。「○○とは」とつく配信は、黛というキャラクター性に合った配信を選んだつもりだ。そのあたりも注目してみるとより楽しめるかもしれない。

 正直、おススメを厳選する作業の中で久々に名前を見て「ウワ~~これも良いんだよな~~!!でもこれ書いちゃうとアレも書きたいしソレも書きたいから無限に増えちゃうな~~!!!」という配信もあり、まだまだおススメしたいのが本音だ。しかし、今回上記の名づけ法則があったこともあり「個人的に激おススメの配信+物語を知っているとより深みが出る配信」で選んでみた。私の好みがそういうモノが多いのもあるが……。

 また、今回は「ソロゲーム配信」に絞ったおススメなので、ゲーム配信だけでも「視聴者参加型企画配信」「コラボ配信」「マイクラ配信」など、まだまだまだおススメなものはある。ぜひとも色々な配信を巡って欲しい。(もしこれらも見尽くしてしまったなら初期の方にさかのぼるのもおススメだ。初期の配信でおススメなのは「Automachef」「Typoman」「My Friend Pedro」「Donut County」「Baba Is You」「>Observer_」あたり。ぜひ。)

何かあれば、マシュマロにご一報ください…!

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