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わたしの就活体験記

この春、社会人6年目となった。
社会人6年目ってもっと「できる」イメージだった。
途中で会社を変えているから、それは仕方ないのだけれど。

そんななか、弊社にも新しい社員が入ってきた。
コロナのこともあり、まだあまり顔を合わせる機会がないが、
弊社の人事は、人柄を見抜く力があるから、きっといいひとだろうと思う。

会社の中でも少数派の仕事をしているので、
今の会社で直属の後輩ができるのはいつになるだろうか。
もしかしたらできないのかもしれない。
それでも、毎年、フレッシュな方の、
大学生活や就活を乗り越えた自信と喜びと、
これからへの不安が隠し切れない表情を見ると、
私もがんばらねばという気持ちになる。

新入社員の、もぎたての果実のような、みずみずしさ。
自分から、そのみずみずしさは枯渇してはいないだろうか?
自分のそれを思い出すためにも、就活(転職含む)について書いてみたい。

就活の記録ー大学時代ー

簡単に大学時代のことを紹介する
〇地方の国立大で、教員養成を念頭に置いた、教育学部に在籍。
〇院進し、当時関心があったことについて研究を続ける予定だった。
〇大多数の同期は教員志望。私は教員採用試験を受ける予定はなし。
〇就活をする層は学部のなかでごく一部。
〇就活情報サイトのグランドオープンは2013年12月。
 就活解禁は2014年4月。

院進の勉強にまい進しているときではあったが、
人生経験として、興味のある会社に絞り、就活をしてみることにした。
他学部で行われていた就活講座などにも、授業のスケジュールで参加できたことはなく、まっさらなままの就活だ。
就活対策本の類も、読んだことはない。

現役時代、就活スケジュールの真っ最中に受けたのは1社のみ。
日本のある分野において、独占的なシェアをもっている企業だ。
たまにTVCMもやっていて、多くの人が知る会社だと思う。
学問分野との関連も深く、関心があった。

詳細は覚えていないが、
書類審査・適性検査

面接

最終面接
の流れであったように思う。

前に書いたように、特に対策はせず、ありのままに臨んだ。
一番の思い出は、初回の面接で、場所を間違えて大遅刻したことだろうか。
真摯に理由を話したら、最終面接にすすみ、内定を得ることができた。
また、最終面接で元気よく話していたら、営業職を進められたことが良い思い出だ。企業のトップ層から、なにか評価されるのは嬉しいものだ。
それでも、この会社の内定はお断りした。

大学時代のもうひとつの就活。
それは、卒業間近の1月から始まった。
家庭状況の悪化もあり、急遽就活をすることになり、募集を行っていた地元の総合病院グループをうけた。
募集は、事務系総合職。病院間での異動もある総合職は、大卒・院卒のみの募集であった。
私と同じく、最後のチャンスと思った人も多かったのだろう。
筆記試験の会場でみたひとの多さに圧倒された。

地元の団体職員ということもあり、
筆記試験

面接
という短いステップであった。
面接官のなまりがきつく、何を言っているのかわからず愛想笑いをしてしまった時間もあったが、無事内定をいただくことができた。
そしてその法人で、社会人デビューを果たした。

転職の記録

病院で働いて1年8か月ほどたったある日、転職を決意した。

就活の様に解禁日はないので、とりあえず転職サイトに登録。
私の経歴だと、大した仕事が出てこない。
とりあえず、興味のあるキーワードを検索欄に打ち込んで出てきたのが、
現在の会社の中途採用情報だった。
業界なかでも大手であり、採用実績にのっていた大学名に恐れおののいたが、リハーサルのつもりで受けることを決めた。

PCを持っていなかった私は、スマートフォンでWEB ESをさくさくと入力。
たいして推敲することもなく送り付けた(今考えると恐ろしいことだ)。
仕事でいっぱいいっぱいだったこともあり、転職においても何も対策はできていなかった。

ES

面接・作文

WEBテスト

2次面接・最終面接
(この2回の面接は同日に行われた。
TALも受験した記憶があるが、どの段階だったのか不明なため割愛)

まず、出版社では作文審査があるということすら知らず、当日に言われて面食らった。1時間があっという間だった。
(帰りの電車で調べたら、メディア系で作文審査があるのは当たり前なのだそう。無知な自分を少し後悔した)

2次面接は、受験者が同じ控室に集められた。そのほとんどが、同期となることを知らず、皆の頭のよさそうなオーラに押しつぶされそうだった。

面接で聞かれたことはあまり覚えていない。
前の仕事で、伝票処理に触れていたこともあり、「経理の部署とかは興味ない?」と聞かれたことだけ記憶にある。

数日後、病院の職員ロッカー室で、合格の一報を聞いた。
同僚がこないといいなと思いつつ、今後のお給料の見通しを聞き、小さくガッツポーズをした。

運と笑顔とそれから

ここまでの就活話は、たぶん、あまり参考にならない。
運と笑顔で乗り切ってばかりだ。自己分析も、業界分析も、ES添削も、面接練習も、就活でやったほうがいいといわれることは何もしていない。
四季報を手にとったのも、つい最近だ。

運と笑顔と、それからなにがあったのだろう。
なにが決め手になったのか検証するチャンスがないが、考えられるのは、徹底した演出力かもしれない。
幼いころから、ピアノの発表会、放送部の大会、弁論大会など、大勢の前でみられる機会に恵まれていた。
だから、自分がどんな風に人の目に映るか考えることが得意だ。
そして、失敗をなるべく失敗と思われないよう、どのようにリカバリするのが良いかということも、なんとなくわかっている。
ある意味、ありのままのようで、徹底して演じるのが癖になっているのかもしれない。

と、つらつら書いたが、就活の対策をすることを無駄だと断ち切るつもりはない。私の様にふわふわと漂うより、しっかり対策した礎のほうが絶対に強いからである。
ただ、礎が底なし沼のように、あるいは茨のつるのように、足を飲み込んでいくのは良くない。
礎はあくまで、基礎。しっかりした地盤をもち、その上を駆け回れるようなひとが最強だな、と社会人をしている今、強く思う。

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