ハイビーム
自動車学校に通っていた頃の話。
とてつもなく昔のできごとになってしまったけど、忘れもしないできごと。
仮免許がとれると、実際の道路を走る実習に入る。
課題は、ウインカーを適切に出せるか、きちんと小回り気味で交差点を曲がれるか。
私は教習場の中でも、真っ直ぐ運転するというのが恐ろしく下手で、「自転車を漕ぐイメージで!」とか、「そもそも自転車乗ったことある?」とか、「この道を真っ直ぐ進みたいと思って、運転するんだよ」とか何度となく教官に言われたけど、かなりの蛇行運転をしていたようだ。自分では真っ直ぐに運転してるつもりだから、今ひとつ感覚が分からない。
さて、一般車道。
ウインカー 私が出す度 ハイビーム
今、車の運転をしないので、どっちの方だったか忘れてしまったけど、どっちかの方向指示のウインカーを出したい度に、何故かビームが飛び出す。
焦って操作すればするほど、ビームの切り替えはできるのに、ウインカーが出ない。
なんでやねん。
ウインカーを出さな!
ハイビーム。
ウインカーやって!
ロービーム。
やっとウインカー。
教官「(ウインカー)遅いよ!」
私はかなり焦っているが、正直に言うと自分の操作ミスにツボってしまい、ぷるぷる震えて笑いながら、ビームの切り替えをしていた。ウインカー出したいんだけどね。本当に、出したいのはビームではないんだよ。
でも、なんでだか、ウインカー出ないんだよ。
箸が転がっても笑えるお年頃?のノリで、ウインカー・ビームにウケ続けた記憶がある。
笑っている場合ではない。とても危険だ。
確か、ウインカーを出したくて、ワイパーが動いたこともあった。
どうやら私は手先が不器用らしい。
自動車学校のチラシを見て、ふと思い出した。
教官は一つも笑わない人で、「遅い!!(怒)」「笑うな!」と叱ってくれたけど、最後はノーコメントだった。
呆れてものも言えない状態だったのかも。
これからの時期、自動車学校に通う方も増えるのだろうなと思う。
気長に頑張れ。
ウインカーを出したくて、ビームしか出せない人も免許は取れた。
気長にね!
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