うまい棒とみんなの注目度

うまい棒を食べる。

最近値上がりして、話題になったうまい棒を食べている。

私は駄菓子にあまり縁がなかったので、うまい棒とか、10円チョコとか、練ると色が変わるお菓子（今もあるのかなぁ）とかに憧れがある。

子供の頃、祖母が色んな種類の駄菓子をお土産に買って持ってきてくれたことがあった。「なにこれ！」とはしゃぎながら食べていると、「食べ物はおもちゃじゃないから、もう持って来ないで！」と母が祖母と喧嘩を始め、それ以来ぱったり駄菓子とは縁が切れてしまった。

自分で買えばいいのだが、母に逆らってまで買う気になれず、駄菓子とは距離があった。それよりか、漫画や本を買うのに忙しく、スーパーのお菓子売り場にも行くことも少なかった。

さて、うまい棒。

これは、なんとも不思議な味が、何種類もあるんですね（改まっている）。

塩味とか、醤油味とか、その辺までは想像ができたけど、「コーンポタージュ味」や、「たこ焼味」「シュガーラスク味」があるとは思わなかった。

塩味？　醤油味？　おせんべいかよ。おれはもっと斜め上を行くぜ！

と、うまい棒にドヤッとされた気分だった。

うむ、確かにコーンポタージュ味だし、たこ焼だし、ラスクの味がする。

再現力、挑戦力、うまい棒力（？）が見事に組み合わさると、こんな面白い食べ物ができあがる。駄菓子って面白い。

子供のおやつは、牛乳羹やフルーツヨーグルトだけではない。誰か昔の母にも教えてあげてほしい。

うまい棒、面白くて美味しい。

何の味があるのか、今度またスーパーで見てみようかな。

このうまい棒の値上がりニュースは、全然興味のなかった私ですら知っている。それくらい大ニュースだった。

みんなが注目するということは、それなりに意味があって、注目されるに値するのらしい。

興味がなかったりすると、「関係ないや」と思いがちなんだけど、「へえ」と思ったり、その時だけでも、例えばうまい棒を買って食べたりしてみるのも、大事なことなんだろうなと思う一件だった。

「にわか」だと肩身が狭いような気もするけど、全く知らないよりはいいと思う。

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