茶碗の怪とオーバーヒート

一昨日の夜、茶碗を久しぶりに割ってしまった。毎日スープを食べるために使っていた小鉢。サラダを盛るにもいいちょうどいい大きさだった。

一昨日は、40分早い出勤、いつもより長い勤務時間で、相当疲れていたらしい。

割ってしまった茶碗に愛着はあったのに、手が滑って、茶碗が宙を舞うのを、ボーッと慌てるでもなく見ていた。

ぱかーんと4分割するみたいに割れた茶碗を見て、こういう時、「割れた」か、「割った」かっていうのを、考えるんだよねと思っていた。

割れた茶碗を見て、そんなこと考えてる時点でちょっと変。

なにかの漫画か小説で、その主人公が「おもちゃが壊れた」と言ったら、父親が「お前が壊したんだろう」と言う。「壊れちゃったんだ」となおも主人公は言う。父親は「おもちゃが自分から壊れるわけがないから、お前が壊したんだ」とか、なんとか。

そんなことを思い出して、茶碗は割れた。私が割ってしまったのだな。とか、ぼんやり考える。

それから、やっと掃除だと思って、欠片をつまみ、掃除機を出す。

ところが今度は、掃除機が充電切れでうごかない。茶碗が割れたことには無感動のくせに、掃除機には腹を立てる。

「まったく、なんて日だ！　掃除機が充電切れなんて！」

茶碗を割ることより、突然の充電切れで掃除機が動かないことの方がずっと多いのに。

仕方がないから、箒で掃き掃除をするも、箒の変な粉が散るだけで、掃除がちゃんとできたのか不明。またも仕方がないと、コロコロで、箒の粉をコロコロし、茶碗の粉が取れたらいいなと思うも、床にコロコロが張り付いて、べーっと紙が出ていってしまう。

「おい！　コロコロ！　まったく、なんて日だ！」

やっぱり、なんか怒るポイントが普段と違う……。

1Kに住んでいるので、台所の横は玄関。玄関のタイル部分にも茶碗の破片は散らばった。

「掃除、ここはなかなかできないから、いいタイミングで茶碗が割れたんだよ」とか、自分に言い聞かせる。

明らかに変。

疲れすぎて、なんだか色々おかしい。「いいタイミングで、茶碗が割れた」ってなに。タイミングが悪かったから、割れたんでしょうよ。

昨日（次の日）になって、「あぁ、あの茶碗もうないんだ……」とやっとしょんぼりする。

疲れて脳みそ、オーバーヒート。お疲れ様だったね、私。と思っておく。

昨日の夜も、プチトマトを噛む時に中身を吹き出す（プチトマトによくある事件）ということをやり、椅子のカバーを洗うということをする羽目になった。そして乾かない。

もうやだ。

今日もお仕事だ。怪我をしないことを第一に頑張ろう。。。

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