漫画制作作戦 そにょ3
こんばんわ、てぃあーすです。
前回の記事から約3週間程あいてしまいました…(汗)
毎日やってやるぞーと息巻いていたのに3日坊主ならぬ2日坊主(笑)
でもめげません!今度こそ、自分が望んでいた漫画を創れるよぅになるために、少しずつ、ひとつずつ、このnoteの力を借りて出来る事を無理のない範囲で積み重ねていく。そぅ決めたのですから。
と、いぅわけで、前回、デジタル作画における線画の実験をしたわけなのですが、私はアニメが大好きなので、専門学校時代の頃から、漫画でアニメっぽい画面作りがしたいといぅ願望があったんです。
アニメの設定資料集などに描かれている色の付いてない線画状態の決定稿の絵がありますでしょぅ?あの線画を求めていたんですよ。その線画にアニメ塗りのよぅにトーンを貼りまくれば、アニメっぽい画面作りを漫画で再現出来るのではないか?と構想していて試行錯誤が始まりました。
その当時「陸上防衛隊まおちゃん」といぅアニメのコミカライズ漫画を描いていたRANさんといぅ漫画家さんの絵に衝撃を受けて、自分が求めてる構想に一番近い作画をしていたのです。
最近だと、彼女もカノジョやドージンワークのヒロユキさん 神のみぞ知るセカイやキングオブアイドルの若木民喜さん、侵略イカ娘・ふしぎ研究部の安部真弘さん、が私が望んでいる画面作りに一番近い作画をしているでしょうか。
上述した漫画をご存知の方はもぅお分かり頂けたと思いますが、あんな感じに線画をくっきりと描き、トーンをアニメっぽく貼って表現する作画を求めています。ただ…こぅいぅ画面作りをしよぅと思った時に、専門学校在学時から卒業して5年ぐらい経っても自分の画力があまりにもド素人級で、ペンテクもなければデッサンも狂いまくりで、観察力や洞察力、空間把握能力もなければ背景も描けない、何よりメンタル面が弱すぎて漫画を創る事が脳に対する拷問としか感じられなくなり、とてもじゃないけど思い描いた構想を実現できるだけの能力が全然足りてませんでした。
自分の実力の無さに絶望しました…orz
でも苦節15年、色んな事に絶望したり自暴自棄になったりうつ病のよぅになったりしたけれど、紆余曲折経て、私なりに積み重ねてここまで来られたと思うのですよ。超ドン亀ペースだったけれどね、今なら少しはマシになって人に見せても恥ずかしくないレベルの作画は描けるよぅになって来たんじゃないかと思うんですよね。
で。実は前回、線画の実験をした際にはALLカブラペンで人物の作画をした(元々アナログ時代の頃タチカワ製のカブラペンが好きだったのと、昔のアニメーターはカブラペンを使っていたといぅ情報から。カブラペンが一番お気に入りのペンだったためです。デジタルにおいてもカブラペンが一番好きかなと思いました。)のですが、求めていたはずのアニメのよぅな均一な線画を描けるよぅになったのに、何か物足りないと感じてしまったんですよ。あまりにもデジタルの機械的な均一線になり過ぎて、逆に味気ないと感じたといぅか…。
まぁアニメーターのキャラデザクラスの方が描いた決定稿の線画が美しいのは、デッサン力が神クラスだからなのであって、アウトライン1本だけの綺麗な線だけで立体感を正確に演出できる技巧に惚れ惚れしたからって、私にその力があったら私も今頃アニメのキャラデザが出来るレベルの画力を持ってるって事になっちゃうからね…。ぃゃそんなわけないよって。
そもそもアニメーターは鉛筆で描いてますものねぇ、一度その手法に倣って自分もトレス台使って転写したりトレーシングペーパー使って鉛筆でなぞって清書した線画をスキャナで取り込んで~みたいな事を実験した事があるんですけれど、とてもじゃないけど見れたもんじゃない代物で、アナログで描いた鉛筆線の強弱や濃淡がモロに出てしまって線画ガタガタでした。この手法で鉛筆線の綺麗な線画を使えるレベルにするためには余程の「手の筋肉制御能力」がないと無理だと思い断念したのです…。
それで結局、簡単に濃淡と強弱を調整できるデジタルのカブラペンに辿り着いたわけですが、いざ実際に描いてみて出来たものの、95点、って感じちゃったんですよね。思い描いていた構想に一番近い線画にはなったんだけれど、100点ではない。何かが足りない???何が足りない?
やっぱり漫画は漫画らしく強弱を付けた線を描いたほぅが良いのだろぅか?と思い至って、ここ数週間ほど、色んなペンで強弱を付けた線画、といぅのを実験しておりました。
こちら今季、放映していた精霊幻想記といぅアニメの模写なのですが↑
こんな感じで実験していたわけなのですよ。
その結果、ある事に気が付いたのです。
自分に適している線の引き方があるのだと。
私、実は小学生の時に、書道教室に通っていたんですよ。
なので、線を引くときに書道の癖が身に染み付いてる事に改めて気が付きまして、アナログで鉛筆使って描いてる時もそぅだったんですけれど、入りと抜きの時に力をグリグリ溜めたり、伸ばす線を描く時は力を逃がしたりする書道の筆使いを意識した時に、凄くしっくり来たんですよ。アナログのつけペンだと特殊な形状をしている上に先割れしているのでこの描き方が応用できず、染み付いてる書道の癖が漫画作りの妨げになってしまぅと絶望しちゃったんですけど、デジタルだとこれが出来る事に気が付きました。
力を一定に保って引く均一線に拘っていたのもあったせいで、すっかり忘れていたんですけれど、本来私、こぅいぅ強弱付けた線引くの、好きな人間だったんだな。って気が付いたんですよ。
画像の一番下の手を引かれている男の子の線画がそれで、コツを掴んだ気分になりました。例えば「くの字」の線を引くときに、始点は力を入れて、曲がり角のところは力を逃がし、終点でグワッと力を入れて止める。こぅいぅ線を描けると、美しいと感じる自分が居る事に気が付きました。
書道で「一」といぅ漢字を書く時にこぅいぅ力の使い方をするんですが、それと全く一緒だなと。書道やってて良かったーって思いました。
そして気が付いた事がもぅ一つあります。それは…
ペン先があまりにも摩耗し過ぎているんじゃないか?と。
実は、其の昔デジタルのワコムタブレットを買った際に標準装備で付いてくるペン先があまりにも滑り過ぎて苦手だったため、エラストマー芯といぅ滑りにくいペン先に変えて、ずっとコレ使ってたんです。
前述した書道のよぅな描き方の癖があるため、画面の引っ掛かりがない感覚がどぅも馴染めなくてイヤだったんです。エラストマー芯はそぅいぅ”引っ掛かり感”が良くて長年愛用していたんですけれど、実はこのペンのせいで腕が疲れて精神的に疲弊してるんじゃないか…と思いまして(笑)
10年前に先行投資して買っておいた他のペン先を今こそ試してみたわけです。
その結果、ストローク芯といぅのがメチャクチャ良いことに気が付いたわけです。何が良いかってスプリングが良い感じに手の力加減をコントロールしてくれるんですよ。これが絶妙過ぎて素晴らしい。さながら車やバイクのサスペンションの如く、バネの力が書き味を調整してくれるのです。
書道は下敷きがフェルトみたいな素材で軟らかいですし、アナログで鉛筆線使う時も私、下に何枚も紙敷いてクッションみたいにして紙の弾力使って紙を掘るよぅに(筆圧が強いので…)絵を描いてるので、デジタルのタブレットの硬いプラスチックの面に硬いプラスチックのペン押し付けて描くのが手に圧力かかって力の逃げ場がないので辛かったんですよ。
でもストローク芯使えば解決するのだといぅ事に今さら気が付きました!10年前の自分にこの感動を教えてあげたい。あの頃、多分滑るペン先がイヤ、といぅ理由だけでこのストローク芯を軽視していたと思う。このペン先こそ俺がデジタルで求めていたペンだったのだ!
この、線の引き方と、ストローク芯、の2点を変えた途端に、線画が劇的に変わりました!描き味良し、描き心地良し、ストレス無く線を引ける。こりゃぁ最高だー。そして出来上がったのがこの記事のトップ画像に貼り付けたメイド服のロリ幼女の絵です。この路線で行こうかな、と。
線画を描くのが楽しいと思えるよぅになりました。
そしてもぅ一つ。上述した線画を試行錯誤している際にダウンロードしていた「髪追加用ペン」といぅのがありまして、髪の毛に関しては、追加どころか、これで全部の髪の毛を作画してしまっても良いんじゃないの?ってぐらい優秀なペンだと思いました。入りと抜きが凄く気持ちよく決まる。
体の線画は、試行錯誤した結果、やっぱりカブラペンに落ち着きました。
個人的には自分の漫画家志望者人生の中で線画革命が起きた!と言わんばかりに衝撃的な事件だったので、記事に書き留めておきたいと思いました。自分に合った線の引き方、自分に合ったペン先、を見つける事ができれば、漫画を作るのが楽しいと感じられるよぅになるのやもしれません。
15年目にしてよぅやくペン先選びに辿りついた私。(笑)
さて、そしてここからが本題なのです。
え?こんだけ長文書いておきながら前置きだったのって?Σ(°Д°)
そぅです。”そにょ3”では、描いた線画のトーン貼りの実験についてのレポートをまとめたかったんです。
前述したアニメっぽい画面作りをするといぅ構想のために、どぅいったトーンワークをするべきか?といぅのは、長年の課題だったのですが、ぶっちゃけ、最善解としては、全てカラーイラストで描いて、それを白黒二諧調化すれば良い、といぅだけの話なんですよ。www
しかし言うは易く行うは難し。。。全てをカラーイラストで描くっておぃおぃ。どんだけの作業量があると言ぅのだ…。1人でそんな事やろうとしてたら、例えば32ページの漫画作るにしても、背景もカラーで全部作り上げるまで私の根気が続かないです…。それこそ亀のよぅに遅い私では何十年かかるか分かりません…。
確かマケン姫といぅ漫画を描いている武田弘光さんといぅ方がそぅいぅ手法で作ってたんじゃなかったっけかな?プロの漫画家さんなので多分複数人のチームで制作しているんだと思いますけれども。この方も私が目指す構想に近い作画をしている方で好きな漫画家さんです。
で、流石に現実的ではない無謀作戦を実行する事は諦めて、漫画らしい正統派の手法に則って、網点トーンを貼っていく方法に落ち着いたわけです。私、漫画の網点トーンって大好きなんですよ。
むしろ漫画作画の見所と言えば、このドット柄の網点スクリーントーンこそが一番楽しい部分だと思ってますから。アニメもゲームもカラーで表現しますけれど、漫画にしかない白黒表現における「トーン」といぅ概念は唯一無二の力の入れるべき所だと思ってます。
網点トーンを見ると漫画見てるなぁって気持ちになるので謎の安心感があるんですよね。(笑)
といぅわけで、網点マニアみたいな発言は置いといて、私が思い描いた構想に近いトーンワークの完成形への第一歩となった画像をちょっと紹介させてくださいませ。
こちらなんですけどね。↑
一昨年の冬頃に友人から教えてもらった4P漫画賞といぅのに応募しよぅと思って作った漫画の一番気合入れて作ったコマなんですけど、二重貼りにして一番重視している目の処理等も試行錯誤して完成させました。線画にも乙女貼りといぅやつをやってみました。
この作画をデフォルトにしたい、といぅか私が今後漫画を創作するにあたっての”ひな形”にするつもりで作りました。勿論、改良点はいくつもあるので今後、もっと見映えの良い形に進化したら嬉しいのですが。
ちなみにこの4P漫画は友人に教えて貰ってから完成するまでに約一年かかっちゃいました…(汗)
2020年1月締切なのに完全に間に合わず完成したの9月ですよwコロナで色々大変だった理由もあったとはいぇ、こんなんで本当に漫画家になれるのか俺は…。とまた絶望&落胆して自暴自棄気味になってしまったが、でもこの4P漫画の作画を作れたのは私の漫画家志望者人生において、かなり重要な経験値を得られた出来事として記憶に刻まれました。
クリスタでデジタル作画をするにあたってレイヤー構成をどぅするべきかけっこぅ悩んで、効率良く描くために、オートアクション作成しまくったり、カラーパレットに色を登録したり、クリスタの公式サイトで素材(ブラシやトーンなど)DLしたり、コマンドーバーにショートカットアイコン作成したり、とにかく面倒な操作を省いて早く描くための裏技的な方法は出来るだけ勉強して取り入れました。ワンクリックで出来る動作を増やすのがデジタルの強みなんでしょうかね?
ゲームを自分好みにカスタマイズしてるみたいで楽しかったですw
クリスタを使ってバリバリ描いてる人にとっては至極当たり前かもしれないけれど私はこんな事も今までよく分かってなかったのです…。ずっとメンタル面の悩みから解放されなくて腰が重いままで…クリスタで作画する段階に行くまでの勇気が持てなかったんです…。今よぅやく出来るよぅになりました…。ここに辿り着くまで15年だょ…。長いなぁ…。
特に”クイックマスク”と”選択範囲をストック”をコマンドバーに設定しておいたのがかなり助かってます。これ重宝してますね。でも最近はクイックマスクとか使わないのかな?囲って塗るツールとか、自動彩色ツールとかあるでしょう?あれ使って描くのが今主流だったりするのかな?よく分からんけど。
あとトーン領域を表示といぅ機能が素晴らしいですね。
レイヤープロパティの領域表示色やレイヤーカラーとかもいじってみたりしましたけど、どこのトーン作業してるのか一目瞭然なのが良いです。
基本的に線画描いてる時みたいにブラシツールのカブラペン使ってますけれど、トーンを貼るっていぅか塗るっていぅ感覚ですよね。w
アナログの時はわざわざカッターで切って貼ってって…アレはアレで工作みたいで楽しいんだけれども、非常に手間がかかるので面倒でしたからね…。二重貼りする時に網点の位置ズレないよぅにするのに神経使う使う…。クリスタならレイヤープロパティで網の位置XとYをズラすだけですよ。ちょー簡単!w
しかもそれを最初からオートアクションで覚えさせといて二重貼り用の1号影トーンレイヤー作っておけばかなり効率的に影を塗る事が出来るしね、クリスタ様様だよ~。
レイヤー構成としては、スキャナで取り込んだ下書き、線画レイヤー(髪と表情と肌と服で分ける)、選択範囲レイヤー、白マット、トーンレイヤー(ベース塗りと二重貼りで分けてパーツ毎に作成)ベタ、ハイライト、目の特殊処理のフォルダ、仕上げの効果加えたレイヤー等、こんな感じで構成しようかと思います。
勿論全部のキャラにこれをやってたら大変な作業量になってしまぅので、小さなコマであまりトーンを貼り込まなくてもいいよぅな部分は簡略化用のレイヤー構成を考えますが、基本的にはこんな感じで作画していく方向性に決まりました。
ショートカットやオートアクションの作成、レイヤー構成の見直し等を模索しながら、効率的に且つ最大限の効果を得られるよぅにと、試行錯誤した末に、もぅ一度出来上がった作画がこちらです。↓
この記事のトップ画像にうpしておいた線画の試作完成品です。
私が漫画家になれたら、こんな作画で行きたいです!
やっと、やっと!辿り着いたよ~!ウワー
本当にずっとこぅいぅ事がやりたかったんですよぉ。
Twitterとかで毎日のよぅに絵描いてさらっとうpしちゃう人達がもぅ羨ましくて羨ましくて…鬱屈とした感情に苛まれて何も出来なくて苦しくて悔しくて、毎日何も出来なくて、毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、ただご飯食べてトイレ行ってネットやって寝るだけの日々から変わりたかった。
ここまで来れました。noteのおかげで、未来が見えそうです。
次はこの試作品の経験を活かして、”そにょ1”で紹介した私の処女作にしたい漫画の「みよかん」のトーン設定表とか色彩設計表、みたいのを作りたいと思います。
ひとつずつ、少しずつ、本当にちょっとでもいいから、自分に出来る事を増やしていきたい、漫画を作って幸せになりたいです。
でわ、今日はかなり長文になってしまいましたが、この辺りで失礼致します。この長い文章を読んでくださった方、ありがとうございました!
でわ~またね~
(*´∀`*)ノン