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仕事に悩んでる人は、ぜひ、「ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと」を読んで欲しいと思った。【読書感想】

本書は、ディズニーランドを舞台に、カストーディアル・キャスト(清掃員)たちによって繰り広げられる感動物語。

物語の舞台は、ディズニーの清掃部門、カストーディアル。そこで働くキャストたちの4つの人間ドラマで構成されている。本書に収録されているのは、「夢の国の落とし物」「月夜のエンターティナー」「魔法のポケット」「夢の、その先」の4つの物語。どれも感動的で、ディズニーの魔法に満ちあふれた物語だ。

そして、この4つの物語すべてに貫かれているのが、初代アメリカディズニーランドのカストーディアル・マネジャーで、ウォルト・ディズニーの信頼厚く、ディズニーの世界で「そうじの神様」と称えられる、チャック・ボヤージン氏の教え。

なぜ、ディズニーランドには夢と希望が満ちあふれているのか? なぜ、私たちはディズニーランドに引き寄せられるのか? その秘密を知っているのが、ディズニーの〝そうじの神様〟だった。

物語を通して、夢と感動で満ちあふれ、多くの顧客を魅了してやまないディズニーランドの秘密が明らかになると共に、「働くとは?」「夢とは?」「人生とは?」など「働くことの本当の意味」を問いかける。

あらすじ

古本屋でぼんやり棚を眺めてて、なんとなしに目に留まったので手に取ってみたんですが…

「私には、今でも目を閉じると浮かんでくる、忘れられない光景があります。」

この書き出しに心を惹かれ、気づいたらレジに持ってってました。

結果として…
マジ、買ってよかった。読んでよかった。

この本は、要約すると、、、
そうじ(仕事)の考え方/そうじ(仕事)の楽しみ方/仕事の本質
について、ディズニーで働くカストーディアル・キャストの方々の体験談をもとに教えてもらえる素敵な一冊です。
きっと、社会人であれば胸に刺さる事だと思います。
実際、自分は一体何やってんだ…と少し自暴自棄になりましたが、
目線を変えて、頑張ろう。と、考え方を改める事ができました。

ここでは、気になったフレーズや語彙といっしょに、
超簡単に要約をまとめておきます。

いま、仕事に悩んでる人がいたら、ぜひとも、この本をおすすめしたいです。


要約

そうじ(仕事)の考え方
自分自身がそうじを通じてどのようにアクションを起こすか現実的なビジョン(夢)を持っていないと、そもそも人に夢を与えることはできない。

そうじ(仕事)の楽しみ方
自分がやるそうじ(仕事)に対して、結果の先を想像して、喜んでいる人がいることを実感できることが大切。

仕事の本質
仕事とは、楽をするほうが得とか、担当以外のことをしたら損とか、自分の都合のためにやるものではない。
今やっていることも、捉え方を変えれば誰かのためになっている。
結果の先を想像して、喜ぶ人がいるかどうかを判断。
喜ぶ人がいないのであればそれはやるべきではない!!!!


語彙:

私には、今でも目を閉じると浮かんでくる、忘れられない光景があります。

冒頭

少しずつ空気が漏れていく浮き輪のような心もとなさを抱えながら、立ち尽くしていました。

不安な気持ち

彼は、おもむろにゴム手袋をはめると、その魔境ともいえるトイレに向かっていきました。誰もが後ずさりして、顔を見合わせます。と、次の瞬間、彼はまるで我が子を抱きかかえるように便器を勢いよく磨き始めたのです。聞こえてくるのは、彼の息づかいとタワシがリズミカルに擦れあう音。長い年月をかけて生成された岩石のように、頑なに汚れがこびついた床の側溝、変色した便器の緑。それが、彼の手によって、命を与えられたかのように輝きを取り戻していきます。

トイレ掃除

「お父さん お父さん」と、何でも話してくれた時代は、もう戻ってこないのだろうか。あの子が社会人となった今、学校の月謝を払ってやることもなければ、服を買ってやることもない。父親としての役割は、もう果たし終わってしまったのだろうか。 

父親の気持ち

幸子がまだ小さかった頃は、この仕事に対して誇りを持っていた。自分が働くことで、家族を養っているんだ……と。
それだけじゃない。綺麗にした床を、カツンカツンと音を立てて歩く人々を見ることが快感にすら感じた。しかし、娘の成長と共に、その誇りがなんだか小さなことに感じてきた。仕事なんて、父親なんて、こんなものだ…………と。 

仕事のやりがい/父の気持ち

ディズニーランドは夢の国です。夢から覚めた時、あるべきものがないのは不自然ですよね? だから、夢の国での落し物は、徹底的に探すんです。

名言

ダメだと思っても、信じる心を共有することで、限界を越せる時がある。 何かを極めるということは、限界を決めずに取り組むことなのかもしれない。 

名言

状況を変えるには、誰かが初めの一歩を踏み出さなければ変わりません。 

名言

掃除は、パレードやアトラクションを演出するための舞台づくりなんだ。

名言

毎晩、月夜に照らされ、じっとしている馬たちは、キラキラとしたネオンを放ち、まるで踊るかのように回っている。

メリーゴーランド

うちの娘は、ほうきとチリトリを持たせるために、大学へ行かせたわけではありません。 

親心

娘を心配する気持ちに、正解も不正解もない。どこの親も、子供を心配する気持ちは同じに違いない。 

親心

お土産なら買い替えることはできても、思い出を買い替えることはできませんから。 

思い出

自分自身が夢を持っていないと、人に夢を与えることはできないよ。 

名言

親が子供から何かを教えられたとき、それはこの上ない恩返しの一つだと思う。

子育て

「夢は、どうすれば叶えられるんですか?」
「そうだなぁ、これ! という方法なんてないと思うよ。ただ、一つだけ言えることは『限界を決めない』ということかな」
「限界を決めない?」
「そう。これがダメだったらやめよう、ここまでできなかったらあきらめよう……と、自分で限界を決めてしまったら、夢は叶わないかもしれないね」

夢とは

そこは現実とは思えない、まさにイマジネーションの世界だった。
建物は、見たことのない建築物ばかりで、夢の中そのものと言える。
思わず、自分の頬をつねりたくなるほどだ。
花壇の花々も、色鮮やかな芝生も、生き生きと美しくすべてが眩い。
何より、周囲の人々が笑顔にあふれている。 

ディズニーランド

いいかい? 君たちには、子供がポップコーンを落としても、躊躇なく拾って食べられるくらい、床を綺麗にしてほしいんだ。

仕事術

「いかに楽をするか」ではなく、「いかにベストな環境を作るか」 

名言

夢を抱く想いに、フィナーレはないのだ。

名言

あなたができるすべてをしてあげなさい。そして、できる限りきれいにしなさい。

名言


 

子供のために映画をつくったのではない、誰の心にもある子供の心のためにつくったのだ。 





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